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バックスター ルミ バイリンガルライフコーチ RumiBaxter 私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。 |
余韻とは |
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今年もキンモクセイの季節がやってきました。2年前に庭に植えたその木は、オレンジ色の小さな花をいっぱいに咲かせていました。「いつの間にか」この季節がやってきて、秋の始まりと共に、いつもの甘い匂いで私達を癒してくれるのです。 この甘美でありながら、どこか控えめな匂いが私は大好きです。その独特の存在感のある匂いは、秋という短い季節が「いつの間にか」去った後もその余韻をしばらく残してくれるようです。 最近、「余韻」という言葉についてもう一度考えています。辞書には、音の鳴り終わった後にかすかに残る響き。事が終わった後も残る風情や味わい。とあります。 大阪にある素晴らしいコンサートホールの一つであるシンフォニーホールは、残響2秒にこだわって設計されたという話を聞いて、大変感動しました。ライブ音楽の素晴らしい感動を残響、余韻にまで、むしろそこにこだわって創造された空間とはこの上ない贅沢だと思ったからです。 多くの演奏家は、そこでの演奏は音の反響が自分にはねかえってくるようだと私たちに伝えてくれます。自分の発した音が観客を感動させ、また自分に戻ってくるという一体感は、そのコンセプトを考えただけで深く感動します。 その感動を味わった観客は、その「感動の余韻」が日々の活力となり、また次に。という気持ちにさせられるのでしょうから。 先日、ワインとビーフという究極のマリアージュをご馳走になりました。そこでいただいた赤ワインの一口めの、なんとも力強いながら柔らかい「余韻」が今も深く残っています。 もう一度味わってみたいな、という強い期待とともに。楽しいひと時を過ごした皆の笑顔を今でも思い出しながら、また次の機会はいつかな、と味だけでなく、その時の雰囲気の余韻に浸っているのでしょう。 耳に残る余韻、味覚で経験する余韻、もしかしたらそこにあるのは、あともう少しという「腹八分目」に似た「間」の存在かもしれません。 またもう一度あの人に会いたい。またもう一度話をしてみたい。という感情にも次回を期待する、そして予感させるような「間」のバランスが必要なのかもしれません。 日本、そして日本語には本来、行間を読むと言った間の沈黙が美しく存在します。 その繊細さこそが余韻を表現してきた、日本古来の美的感覚に結びつく気がします。 余韻を楽しむ経験を積みながら、その心の余裕を持ちながら、自分を磨き、余韻を残せるような人に少しでも近づければ、と思っています。 |
![]() ![]() バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ 心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。 RumiBaxter BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/ |
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