シニアの後悔を教訓に |
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「あの頃の未来に ぼくらは立っているのかなぁ」 これはスガシカオさんがSMAPに提供した『夜空ノムコウ』の中に出てくるフレーズですが、あの頃の自分にもし何か言えるなら、「将来のためにこれだけはやっといた方がいいよ」とアドバイスしたいことってありませんか? ちょっと前の調査になりますが、2012年に発売された雑誌「PRESIDENT」の特集号によると、55歳から74歳の男女1.000人が、健康面においてリタイヤ前にやるべきだったと後悔していることの第1位が「歯の定期健診を受ければよかった」だったそうです。 特にその後悔は70歳を過ぎるとより強くなるようです。歯を健康に保つことはいつまでもおいしい食事を楽しむことができるばかりではなく、全身の健康維持にも大いに役立つことは言うまでもありません。 さらに健康な歯でいられることは、実はとてもお財布にも優しいことなのです。 歯の定期検診ならば3~6か月に一度数千円で済むところが、一旦虫歯や歯周病で治療が必要になると、通院も頻繁になりますし、症状の程度がひどくなればなるほど費用もかかります。 歯根(歯の根っこ)が残っているうちは詰め物や被せもので機能を回復することができますが、もし歯根ごと失ってしまったら、入れ歯やブリッジ、インプラント(人工歯根=歯槽骨に歯根の代わりとなる金属を埋入してその上に冠を被せる治療)で補わなくてはなりません。 入れ歯は主にプラスチックや金属でできていて、それを歯肉の上に乗せて食事をするため、慣れないうちは違和感が強く、ぴったりとなじむ入れ歯に仕上げていくまで根気=長い通院がいります。 ブリッジは失った歯の両隣の歯を削って、橋を渡すようにして歯を失った部分に偽物の歯を創っていく治療です。使う材料によっては保険が適用されますが、両隣の歯に負担がかかり、その歯の寿命を縮めてしまうリスクがあります。 インプラントは最も噛む感覚が自分の歯に似ているとされ、他の歯を削ったりする必要もありませんが、すべて保険適用外です。 歯根の代わりに埋め込む金属は1本約25万円〜50万円程度、被せものの費用は1本約6万円〜15万円程度かかります。1本歯を失うだけで、こんなにも負担がかかるのです。 多くのシニアの方々が「あの頃の自分に『もっと歯を大切にしなさい』と言いたい!」と、今になって後悔しているのなら、それを教訓に、若いうちから歯を大切にしていきたいものです。 |
![]() ![]() 阿部 純子
歯科医師 日本矯正歯科学会認定医 じゅん矯正歯科クリニック (歯列矯正・ホワイトニング) 大阪市中央区本町3-5-2 辰野本町ビル2 TEL:06-6266-0018 HP:http://www.jun-oc.com |
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