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ガードナー 瑞穂 英会話講師エージェント 英会話アルテミス アメリカ人の夫と今年で国際結婚生活11年目。2児の母。フロリダ ディズニーワールドにて勤務4年。日本へ帰国後、生まれ育った関西北摂地域で英会話講師のエージェントの仕事の傍らイラストレーターとして活動中。母として、働く女性として、アーティストとして3つの視線から書き綴る心のコラム。 |
たかか服されど服 |
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今年の春からから新生活が始まったという方も多いと思います。英会話の仕事をしていてもこの季節は、新しい生活のスタートとしたのをきっかけに思いきって、ずっと憧れていた英会話の勉強も始めようという、生徒希望の方たちとお会いして、お話しする機会が多くあります。 つい最近も、5人の子供達を育て上げて、やっと子供達が手元から皆んな巣立って行ったので、自分のやりたいことにお金と時間を使えるようになった、という方とお会いしました。その方の着ていた服が、なんともその方の精神状態を表していて印象的でした。 白いブラウスに白いジーンズ、白のスニーカーに白い羽をモチーフがつり下がったピアス。歩く姿は、翼を広げて次の人生のステージに自由に飛んで行く、真っ白の可能性に満ちた鳥のようでした。みていてこちらの心も、ウキウキ陽気なステップを踏みたくなるようなファッションを身を見にまとっていました。 ファッションはその人の心理状態を表します。オシャレに気を使っている時も、オシャレに気を使っていない時も、どちらの時でも。良いものも悪いものも色々読み取ることができます。 私はこの春から息子が幼稚園に通い始め、新しい人間関係が急に大きく広がりました。幼稚園にはいろんなお母さんがいて、年齢もタイプも様々で、子供が同じ年に生まれて同じ地域に住んでいるという共通点でだけで出会います。 周りに気を使い笑顔で挨拶して声をかける、思わず「素敵だな、あんな風に私もふるまえたら」と憧れるタイプのお母さん達がたくさんいます。私はそんなお母さんたちを静かに観察しながら、買い物袋から誤って道に落っこちてしまったジャガイモみたいに、自分のいる状況に馴染めないまま、初めの数週間が過ぎて行ってしまいました。 このままではいけない、あんな憧れるような堂々としたお母さん達に変身するためにはどうすればいいかと考えた結果、まずは形から入ってみようというアイデアに到達しました。 初対面のお母さんに、にこやかに自分から話しかけて行くという行為は、勇気と自信と勢いがいります。その勇気と自信と勢いをどう手に入れるか。一番手っ取り早いのは、正しい鎧を身につけること。つまりファッションではないかと思います。 私は昔、TVのスタイリストのアシスタントの仕事をしていたことがありました。その頃のスタイリストの師匠がいつも言っていたことは、「体型に似合わない服の形はあるけれど、似合わない色というのは実は存在しないのよ。似合わないと思うのはその人の固定観念。似合う形さえ知っていれば何色でも着ることができる」といつも言っていたことを今でも覚えています。 当時は、私が担当している芸能人の方たちの体型と、どういうイメージでお仕事されているか、視聴者にどういうイメージを与えたいのかというリストを一人ずつ作り、与えたいイメージを考えながら服選びをしていました。服はその人間が演じたいイメージを演出するための魔法の小道具であるのです。 どんなにオシャレであっても、その場所に不釣り合いな格好であると、それはオシャレではなく、不自然な人という悪印象を与えてしまいますし、簡単に誤解されてしまいます。どんな人たちと会うのか?会う人たちの輪から浮いてしまって、周りとうまくブレンドインできないファッションは正しい鎧ではありません。 まず考えることは、私は他のお母さんたちにどんなイメージを与えるママになりたいのか?どんなイメージは与えたくないのか?私の今回のテーマは、幼稚園のママたちの中にすんなり入っていけるためには、ファッションで自分をどう演出していけば良いかがテーマです。 母親として常識がなさそうと思われないような年齢や今の自分の体型にあったデザインでなければなりません。 メイクは健康に見えるメイクを目指します。デートやお見合いに行くわけではないので、セクシーに見えるメイクや、力を入れすぎたメイクは場所と会う人たちの輪と不釣り合いになるので、どんなに美しくメイクが仕上がったとしても与える印象は悪くなります。 目指す服のイメージは、子育てに実用的な動きやすいカジュアルで、何より清潔感を感じるコーディネイト、信頼できそう、優しそう、話が面白そう、話しかけやすそう、話してみたいな仲良くなってみたいなと思っていただきたい。 与えたくない印象は、育児や生活に疲れてそう、ストレス抱えてそう、暗そう、変わっていそう、話しかけづらい、関わりたくない避けたい、ママ友達にはなりたくないし、うちの子供もあのお母さんの子供とは友達になって欲しくないなとは思っていただきたく無いわけです。 第一印象、話しかけやすい印象を与えるには、まず硬く見えて威圧感を与える黒を、顔の近くに持ってくるのをやめることです。白などの清潔な印象を与える色、春や初夏の季節を感じるパステル系の柔らかい色は、元気で優しいアプローチしやすい印象を簡単に相手に与えることができます。 という事で、20年ずっと守り続けて来た私の服の定番色である黒色やグレーを着ることをすっぱり禁止してみることにしました。黒を着ることでアラフォーの私の顔色は暗く見え、黒と肌の色のコントラストで老化が強調され、磨り減ったようにより老けて見えるし、ネガティブ思想になって気分も上がらないことに、少し前から薄々気がついていたということも理由の一つです。 お店で新しい服を購入するときも、高い服を買う必要は全くなく、低価格なお店で色と形、何より与えたいイメージを重視して、自分がスタイリストになったつもりで誰かの服を選ぶかのように楽しんで、上下コーディネートして選べば良いのです。 今までこんな服着たことないわ。でもわくわくしてきた!というコーディネイトができたら、お買い物は大成功です。 今まで着たことのない色に挑戦して、初めてその服に袖を通す日は、子供の頃の初めてランドセルを背負って学校に行くようなエキサイティングなエネルギーが体と顔にみなぎってきます。身につける色を変えるだけで気持ちがリフレッシュできたり、元気になったり少し若く見えたり。それでまた嬉しくなったり、大きな声で話せたり、服には気をあげてくれる絶大なパワーがあります。 この春は今自分が体を包まれてみたい服を身につけて、新しい自分をプロデュースして楽しんでみるのはいかがでしょうか?そんなささやかな挑戦で、身の心も大きな変身を実感できると思います。 |
![]() ![]() ガードナー 瑞穂
アメリカ人の夫と今年で国際結婚生活11年目。2児の母。 フロリダ ディズニーワールドにて勤務4年。 日本へ帰国後、生まれ育った関西北摂地域で、英会話講師のエージェントの仕事の傍ら、 イラストレーターとして活動しています。コラムに掲載しているイラストのサイトはこちら
英会話アルテミス 豊中と箕面のカフェで習うマンツーマン英会話。お洒落なカフェレッスン。レッスンは毎回払い。 HP:http://www.eikaiwa-artemis.com/ |
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小森 利絵 フリーライター えんを描く |
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