YUKIKO STYLE 由紀子スタイル(柏木由紀子)
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![]() ファッションは元気の源 YUKIKO STYLE 由紀子スタイル
柏木由紀子(著) 大阪府箕面市のコミュニティFM みのおエフエムで月に一度、講談社様のご協力のもと、その月の新刊本をプレゼントする「ブック・プレゼンター」をお送りしております。
2025年4月のプレゼント本は女優 柏木由紀子さんの『YUKIKO STYLE 由紀子スタイル』。 私自身、ぜひ拝読したいと思い、ネット注文しました!(もちろん、それは私物で、リスナープレゼントの本は新品・未読の状態のものです) 柏木由紀子さんは現在77歳ですって。 年齢だけ見ると、「おばあちゃん」扱いされてもおかしくないかもしれませんが、スッと伸びた背中、高い腰の位置、お洋服のセンスや着こなし、どれをとっても「おばあちゃん」と呼ぶ気になれません。 本当に綺麗。 柏木さんがInstagramを始められたのが2017年。 8年経って、フォロワー数は10万人を超えています。(2025年2月現在) きっと多くの人が柏木さんのファッションや、発信される日々のことに興味を持ち、参考にしたいと思っておられるんでしょうね。 女優さんだから若く綺麗にいることはお仕事のうちなのでしょうけれど、柏木さんは前書きでこのように語っておられます。 思い返せばさまざまな場面で、私はファッションに元気をもらって来たように思います。
(柏木由紀子さん『YUKIKO STYLE 由紀子スタイル』P3より引用) 1985年、日航機墜落事故で帰らぬ人となった旦那様 坂本九さん。
坂本九さんといえば、優しそうな笑顔が印象的な方でした。 そのイメージ通り、本当に良い旦那様でありお父様だったそうです。 一家の太陽のような存在が、ある日突然いなくなるなんて…。 その時柏木さんは38歳。残されたお嬢さんは小学生でした。 メソメソしている場合ではない、とにかくこの子たちを育てていかねば、と決意した柏木さんです。 柏木さんのお仕事は、演技やレポートなど、人前で表現することです。 悲しみの底にいても、ファッションに気を配り装う必要があります。でもそれが、ご自身へのパワーになったということですね。 確かに「悲しくて装う気になれない」と、ノーメイクの上、お洋服なんてどうでもいい……と思って過ごしていたら、いつまでもその悲しみから脱出できないような気もします。 場所柄や仕事内容に合わせて、ご自身を引き立ててくれるお洋服を選び、着こなすことで元気になれた、というのは本当のことかも。最初はうわべだけの元気が、徐々に本当の元気になっていったのでしょう。 この本には、柏木さんのファッションのこだわりや、気をつけていらっしゃることなどがたくさん詰まっています。 ファッションブックとして拝見するだけでも楽しい。 私にとって一番参考になったのはメガネに関するページです。 柏木さんは白内障の手術をなさって以来、メガネなしでも生活に支障はないそうですが、ファッションアイテムとして必需品なのですって。 元々は目の下のシワを隠すためにかけていたものが、今となってはメガネなしで人前に出るのがなんだか恥ずかしいのだとか。 実は私は最近「もしかしてメガネをかけている方が、裸眼より写真写りが良いのではないか」と思うようになりました。 体重が増え、頬も顎もどんどん丸くなり、全体にぼーっとした印象の顔になってきたように思うのです。そこにメガネをかけると少しは締まって見えるような……。 柏木さんがいくつもお持ちのメガネコレクションの中に、一つ、これはもしかして私の顔にも似合うのでは?!と思うものを見つけました。真似してみようかしらん。 思えば小学校低学年の頃にはすでに黒板の文字が見えにくく、小学3年生からメガネをかけ始めた私。 同じクラスで他にメガネをかけているのは男子が一人だけという状況だったため、メガネをすごく引け目に感じていました。 当時、圧縮レンズやプラスティックのレンズがなく、近視の度がひどかった私のメガネはいわゆる「牛乳瓶の底」状態で、男子から「ド近眼」などと呼ばれたりすることも辛かった。 中学2年生の時に初めてコンタクトレンズにしたときの、嬉しかったこと! まさか50年後にメガネをファッションアイテムと思うようになるとは、当時の私には思いもよりませんでした。 脱線しちゃった。 柏木さんの本のお話に戻りましょう。 UNIQLO商品にネームやデザイン刺繍を施してもらえる有料サービスがあることも柏木さんのご本で初めて知りました。 今度試してみたいワ! また、柏木さんのパーソナルカラーはイエローベースだそうで、同じくイエベの私は、柏木さんのカラーコーディネートが大いに参考になりました。 巻末には柏木さんの幼い頃からの歩みと、坂本九さんとの思い出も納められていて、考えさせられました。 人間は本当にいつ亡くなるかわからないこと。 残された人たちは、それでも前を向いて生きていかねばならないことなど。 いつも思うのですが、だから今日を一生懸命生きることが大事なのですね。 ファッションを、その手助けにすることを柏木さんに教えていただきました。 ![]() 池田 千波留
パーソナリティ・ライター コミュニティエフエムのパーソナリティ、司会、ナレーション、アナウンス、 そしてライターとさまざまな形でいろいろな情報を発信しています。 BROG:「茶々吉24時ー着物と歌劇とわんにゃんとー」 ヒトが好き、まちが好き、生きていることが好き。だからすべてが詰まった本の世界はもっと好き。私の視点で好き勝手なことを書いていますが、ベースにあるのは本を愛する気持ち。 この気持ちが同じく本好きの心に触れて共振しますように。⇒販売HP/Amazon
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