関西で働く女性のライフスタイルマガジン［関西ウーマン］

Dear Girl, は、女の子たちを勇気づけるメッセージの絵本です。

どの文章も、”Dear Girl,” で始まります。そのままの自分で良くて、いろいろな人と友達になって、直感に従って、嫌なときは、はっきり “No”と言って、自分の好きな格好をして、自分の勇敢な面を信じて…と勇気づけてくれます。

副題は、A celebration of wonderful, smart, beautiful you! と褒めたたえてくれます。

イラストの女の子は、ペンでシンプルに描かれていますが、背景は、コラージュを用いて、水彩やいろいろな手法で美しく丁寧に描かれています。

何を着てもいいし、どんな髪型をしても構わないと、子ども向けだとちょっと困るかもしれないことも書いてあります。

文章は、Amy Krouse Rosenthalと、娘のParisの共作です。Parisは、高校時代に男性のバスケットボールチームでプレーをしたり、テコンドーの黒帯も持っているとのこと。かっこいいですね。素敵な母親に、自由に強く育てられたのですね。

Amyは、がんの闘病中にこの絵本を執筆し、出版前に、51歳で2017年に亡くなっています。Parisは、がん支援グループを始め、母親を支えました。それを思うと、この絵本の励ましが、より親身に切実に感じられます。

Amyは、30冊以上の絵本を執筆した他、大人向けの本も書いていて、ショートフィルムの制作や、ラジオのホストも勤めました。TED にも出演するなど、多方面で活躍しました。

Dear Girl, の呼びかけは、絵本から読者に向けたもので、励ましが必要なときは、いつでもこの本のページをめくれることを忘れないで、という言葉で締めくくられています。

ハートがいっぱいの、愛にあふれた絵本です。

社会での同調への圧力や、悪意に疲れたとき、ページをめくると、力強い言葉で、リセットされて、自分を取り戻せそう。