HOME  Book一覧 前のページへ戻る

クリスマスはいっしょの時間(チャールズ・M・シュルツ 谷川俊太郎 訳) 

クリスマスあるあるの数々

クリスマスはいっしょの時間
by チャールズ・M・シュルツ / 谷川俊太郎(訳)
敬愛する谷川俊太郎さんが11月にお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りいたします。

オンラインの講演会でしか、お見かけすることができませんでしたが、身近な方を亡くしたような喪失感があり、いろいろな作品を、今さらのように購入しています。

『クリスマスはいっしょの時間』は、谷川さんの最後の翻訳作品です。日本では、スヌーピーでお馴染みの、大人気漫画『ピーナッツ』から生まれた絵本。

谷川さんは、チャールズ・M・シュルツ著『完全版ピーナッツ全集』を個人で完訳されています。長年『ピーナッツ』の翻訳に取り組まれてこられました。この絵本は、日本語版ですが、原書のデザインが忠実に再現されていて、今回取り上げさせていただきました。

正方形の小さめのハードカバーで、プレゼントにも良さそう。中のページは、分厚めの紙で、緑と赤のクリスマスカラーが交互になっています。

見開き左が文章で、右が額で縁取りされたイラスト。1964年に出版されたものですが、今見てもまったく古さを感じず、さらさらっとペンで描かれているようなのに、とてもキュートで生き生きと感じられるのは、すごいことです。

原書のままの英文の下に日本語が小さく添えられていて、デザインも楽しめます。”Christmas is...” で始まる、クリスマスあるあるの数々。”Christmas”の大きな “C” の装飾文字も素敵。
“Christmas is the decorations that go up on the day after Halloween… and Thanksgiving isn’t even here yet!
感謝祭は日本ではお祝いしないですが、ハロウィーンの翌日からクリスマスの飾りつけが始まるのは、アメリカでも一緒なんですね。

日本は、クリスマスの翌日からお正月の飾りつけになって、さらに大忙しですが。

ユーモラスな内容の他にも、感動的であったり、ノスタルジックであったり、信仰に関連するものもあります。

ちょっと分かりにくい感覚のものもありますが、ほとんどは、「そうそう」と思えるもの。

スヌーピーのお馴染みの仲間たちが、楽しさを添えてくれます。

スヌーピー絵本は、最初に “Happiness Is A Warm Puppy” 『しあわせはあったかい子犬』が出版され、大人気になりました。これは、シリーズのクリスマスバージョンです。

出版60周年の記念版です。クリスマスにぜひお楽しみください。
クリスマスはいっしょの時間
by チャールズ・M・シュルツ (訳者)谷川俊太郎
出版社:河出書房新社
profile
谷津 いくこ
絵本専門士

絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。
StoryPlace
HP:http://www.storyplace.jp
Facebook:https://www.facebook.com/storyplacejp/

OtherBook

大人も楽しめる洋書の絵本

小さな声の大切さをシンプルに肯定する…

Horatio Squeak by Karen Foxlee

大人も楽しめる洋書の絵本

なんだかとっても身につまされる現実的…

The King's Stilts by Dr. Seuss

大人も楽しめる洋書の絵本

個性的なワニたちの交響楽団

Alligators and Music by Donald Elliott




@kansaiwoman


■ご利用ガイド




HOME