ストレスゼロの生き方( Testosterone)
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![]() ノーストレスの人生を ストレスゼロの生き方
Testosterone(著) 私がパーソナリティを担当している大阪府箕面市のコミュニティFMみのおエフエムの「デイライトタッキー」。その中の「図書館だより」では、箕面市立図書館の司書さんが選んだ本をご紹介しています。
今回ご紹介するのは、Testosteroneさんの『ストレスゼロの生き方 心が軽くなる100の習慣』。 Testosterone、テストステロンさん。著者近影(?)や表紙を拝見して、どこかで見たことがあると思ったら、Twitterのアイコンでした。 フォロワー数はなんと110万人。私はこれを機にフォローさせていただきましたが、これまでも時々、リツイートされているご発言を目にし、感じ入って「良いね」を押したことは何度もあります。 私が拝見する限り、テストステロンさんのtweetにネガティブな発言は一切ありません。元気がない人を労り、みんなを元気にしたいという力強い発言ばかりです。 一体どんな方なのか。 1988年生まれということは現在32歳。学生時代は体重が110kgもある肥満体だったのが、アメリカ留学中に筋トレと出会って、40kgの減量に成功。これが自信につながったそうで、今は社長として働きながら、筋トレと正しい栄養学の知識を日本に広めることをライフワークとしているんですって。 そんなTestosteroneさんにはストレスがないそうです。どうすればストレスを感じずにいられるか、100の項目を挙げて教えてくれるのがこの本です。 ストレスゼロになるための100項目は7つのジャンルにわけられています。その7つを目次から拾ってみましょう。 第1章 やめる 第2章 捨てる 第3章 逃げる 第4章 受け入れる 第5章 貫く 第6章 決める 第7章 筋トレする (Testosteroneさん『ストレスゼロの生き方』目次から引用) 第1章の「やめる」の中で共感できたのは3つ。 ・ 「コントロールできないこと」で悩むのを、やめる ・ ウソをやめる ・ ないものねだりをやめる 「コントロールできないこと」で悩むのをやめる、は、元ニューヨークヤンキースの松井秀喜選手もおっしゃっていました。 物事には、自分の努力や工夫でなんとかなるものと、自分の意思ではどうにもならないものがあり、どうにもならないものについて、くよくよ悩んでも仕方がないから、そういうことは手放す、ということを松井選手はおっしゃっていました。 Testosteronさんも全く同じことをおっしゃっています。私はこの点がちょっと弱いかも。 「ウソをやめる」ことがストレス解消に繋がるのはわかる気がします。 ウソをついてその場をやり過ごしても、罪悪感が生じるし、一つのウソを通すために、二つ三つとウソを重ねねばならなくなると、かなりのストレスになるのは簡単に想像がつくからです。 「人を騙すことがいけない」という以上に、自分のためにならないからやめたほうがいいよ、ということですね。私はここ数年、「ウソをやめる」のを年初の目標にしています。 「ないものねだり」に関しては、今自分に足りないもの、恵まれなかったことを考えて文句を言うとキリがなく、心がいつも飢えた状態になるというわけ。 それより、自分にあるもの、恵まれているものを大事にし、感謝すればストレスから解放されるわけです。 ・「でも」と「だって」を捨てる ・怒りの感情を捨てる ・恨みを捨てる 仲が良いことで有名な中尾彬夫妻。以前、中尾さんが奥様 池波志乃さんをこのように褒めておられました。 「『でも』『だって』『どうせ』という言葉を絶対に使わないところがいい」 うーむ。耳が痛い。 私にとって上の3つは一生の課題だと思います。なにせ私は「餅をついたような性格」なのです。ぜひ改めて、ストレスゼロに近づきたいですわ。 注:「餅をついたような性格」 つかこうへいさんが『蒲田行進曲』で主人公 倉岡銀四郎こと銀ちゃんを表す言葉として使っておられました。「竹を割ったような性格」の反対語です。 他にも ・反対意見を受け入れる ・人への親切を貫く ・当たり前を貫く ・悪口陰口嫌がらせは気にしないと決める など、大いに参考にしたいと思いました。 100項目を全部読んでみると、奇抜なことは何一つなかったです。むしろ、小学生のころ「道徳」の授業で習ったことに近いと思いました。 Testosteroneさんもおっしゃっていましたが、人生を豊かにしたり、ストレスなく生きる方法は、意外と地味で「あたりまえ」なことの積み重ねなんですね。 「道徳」の教科書の少し堅苦しい文章では伝わらないことがTestosteroneさんの独特な語り口だと、すっと心に入ってくるのが不思議。 教師という上からの教え方ではなくて、先輩が、後輩を心配して喋っているように感じられるからかもしれません。 100の項目に分かれてはいますが、Testosteroneさんがこの本を通しておっしゃっていることを一言で表せば「あなたは幸せになるために生きているんだよ」になります。 自己肯定力の弱い人には特にお勧めしたい一冊です。 最後に。当然ながらTestosteroneはペンネームと思われます。どんな意味があるのかと思ったら、テストステロンって男性ホルモンの一種なんですって。なるほど。マッチョなのですね。 ストレスゼロの生き方
Testosterone(著) きずな出版 人間関係、お金、仕事、健康、将来。あらゆる悩みをブッ飛ばす!SNSで熱狂的支持を集めるカリスマが書き下ろした自己中心主義のススメ 出典:楽天 ![]() 池田 千波留
パーソナリティ・ライター コミュニティエフエムのパーソナリティ、司会、ナレーション、アナウンス、 そしてライターとさまざまな形でいろいろな情報を発信しています。 BROG:「茶々吉24時ー着物と歌劇とわんにゃんとー」 ヒトが好き、まちが好き、生きていることが好き。だからすべてが詰まった本の世界はもっと好き。私の視点で好き勝手なことを書いていますが、ベースにあるのは本を愛する気持ち。 この気持ちが同じく本好きの心に触れて共振しますように。⇒販売HP/Amazon
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