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1 to 20, Animals Aplenty by Katie Viggers

笑いたい時にぴったり。微笑ましいカウンティングブック

1 to 20, Animals Aplenty
by Katie Viggers
表紙のイラストが綺麗で楽しげで、本屋さんでなんとなく手にとった絵本です。

子ども向けのカウンティングブックは沢山持っているので、今さら買うとは思っていなかったけど、読み出したら止まりませんでした。

まずページをめくると、愛らしいヒヒが “Let’s count” とつぶやいています。

最初は1。
"1 fox in a pair of socks"
ピンクの模様入りの靴下をはいたキツネが自慢げににっこりしています。

動物の表情がとっても生き生きしていて、愛嬌があって、こちらも微笑まずにいられません。
"2 gorillas looking in mirrors" 
"3 llamas wearing pajamas"
と韻を踏んでリズムよく続きます。

イラストは細かいところとざっくりなところが絶妙です。

Shark、goat、baboon と続きますが、shark なら gray reef shark、hammerhead shark、blue shark、great white shark と無用なまでにとても細かく種類が描き分けられていて、楽しい。

吹き出してしまったのが、
"7 pigs 7 wigs"
7種類のブタが色々なカツラをかぶっています。おすましな感じが笑いを誘います。

動物たちは、特徴を捉えて正確に描かれているにも関わらず、ポーズや表情が人間らしく、皆が読者に向かってポーズをとっているのがたまりません。
"11 dogs and their pet frogs"
などと無理矢理なシチュエーションも面白い。

Chickens が Dickens を読んでいたり、ants がunderpantsをはいていたり。

しかめ面のままでは読めない絵本なので、笑いたい時にぴったりです。

1から20まで、だんだん数が増えていって、動物の種類も様々で、細かいところまで眺めると色々な発見があります。

そういえば、カウンティングブックは大概が10までですが、この本は20まで。

"1 to 20, Animals Aplenty" とタイトルも韻を踏んでいて、ほんとうに aplenty - たくさんの動物が登場します。

大人が楽しめるカウンテビングブックですが、私は月に一度子どもたちに読み聞かせをするので、子どもの反応も気になります。

実験のため、来月読んでみたいと思います。

イギリス人の著者は、この他にカラーやアルファベットの絵本も描いています。

"Animal ABC: Flash Cards from Armadillo to Zebra" というフラッシュカードも。

フラッシュカードは、イラストと単語を組み合わせたカードで、子どもに言葉を覚えさせるために、高速でめくって見せるので「フラッシュカード」と呼ばれます。

用途のためか、趣の無いイラストが多いと思っていたのですが、探せば綺麗なものも見つかりそうだと気付きました。

高速で見せたりはしませんが、読み聞かせの前に絵本の中の言葉を紹介するのに便利。

持っているだけで楽しくなりそうな美しいフラッシュカードも是非手に入れたいです。
1 to 20, Animals Aplenty
by Katie Viggers
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谷津 いくこ
絵本専門士

絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。
StoryPlace
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