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植木 美帆
音楽家 チェロ奏者 ソーシャルアーティスト

心に響く音 アート・芸術 2024-09-25
主体性とは?

「植木さんの力を貸してください!」

真っ直ぐな目でこちらを見つめ、90度のお辞儀でお願いをされました。

とあるプロジェクトに取り組む中、リーダー的存在からの直球です。 チーム内では受け身だったので、予期せぬ申し出に一瞬ひるみました。

がしかし「え、私に期待してくれたの!?」と存在価値を認められたようで素直にうれしくて、頑張ろうと心が変化していきました。

「あなたの力が必要です」

その一声が自信に繋がり、勇気ある行動へと導きました。

求心力を失っていたチーム。

アイデアの種があってもどう思われるかと発言を躊躇し、成功する確信がないと後ろ向きな思考に取り憑かれていました。

実は私は人に何かを頼むのが苦手です。

こんな事をお願いしたらどう思われるだろう。嫌じゃないかな?

じゃあ1人ですればいい。その方が気が楽。いつもの思考回路です。

1人だとマイペースで仕事ができる反面、壁に当たったらお手上げ状態に。結果、失敗の烙印を自らが押す。

今回の経験から、何でも自分で解決しようとする根底に「自分でできる」との過信があったことにも気付きました。

失敗のサイクルを作っているのは自分。

他者との関わり無しに成功はありません。

話を冒頭に戻しますが、「力を貸してください」の一言が私の主体性を引き出しました。

その先に自己とチームの成長があったことは話すまでもありません。今回は依頼された側を経験したのですが、嫌な気持ちは一切ありませんでした。

むしろ成長のチャンスに感謝の気持ちです。

誰かと関わり、助け合う。

互いに成長し合う仲間を増やしていきたいと思います!
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クラシック音楽を身近に!心に響いた音楽や言葉など、最近のホットなニュースを発信します。
植木 美帆
音楽家 チェロ奏者 ソーシャルアーティスト

「クラシック音楽をより身近に!」をモットーにチェロ奏者として活動。皆が聴きたい曲を募ったコンサートなど、新しいスタイルを展開。また、ラジオパーソナリティーとして音楽番組を担当。局内人気トップ5でクラシック好きの輪を広げている。
うめきた2期地区先行開発エリア「みどりのリビングラボ事業」参画。音楽が根付く街づくりに携わっている。大阪音楽大学付属音楽院講師。弦楽合奏団ネオムジカ主宰。
Ave Maria
Favorite Cello Collection

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⇒関西ウーマンインタビュー記事
ブックレビュー『チェリスト植木美帆の心に響く本』

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