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バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ RumiBaxter

丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2024-03-13
新芽

すっかり新しい学年が目の前ですね。皆様いかがお過ごしですか。三月は、一月の新年とは別の意味で、春の到来に新しいスタートを感じますね。

講師という仕事柄、三月は春の希望を感じる月であると共に、私にとっては苦しい気持ちを抱える月でもあります。

それは、新しい学年の前につきもののお別れを経験しなければならなかったり、受験や試験の結果に対して思い通りのお手伝いができなかったりと、心情の中に複雑なものが入り混じっているからだと思います。

新しいものへのスタートということは必ず新旧交代を経験せざるを得ません。新しい希望に満ちた旅立ちは、同時にお別れを意味する事もあるのです。

入試においては、一年、いやもっと長い間かけて培ってきたことが数日の一斉のペーパーテストを中心に合否が判断されてしまうという過酷なものがほとんどです。

受験生、そしてその周りの方々にとっては、一瞬のそれぞれ、一日のそれぞれの「そこにストーリー」があり、変化があり、成長があり、それらが複雑に絡み合って入試という本番を迎えられるのを知っているだけに、そして、それが必ずしも答案用紙に反映されないということも知っているだけに苦しさを感じるのです。

日本の試験はとても公平なシステムであるのでしょうが、その限られた試験当日に、健康状態も含めて全てを出し切れるかどうかが問われる残酷とも取れるシステムであることには間違いないでしょう。

三月の今、受け入れ難い結果に絶望を感じている人がいるかもしれません。今までやってきたことに結果を出せなかったことに無力感を感じている人がいるかもしれません。中には、なんらかの事情でベストをつくせなかったからこその絶望感を感じているかもしれません。

でもそれら全てを含め、受け入れて、私たちは、その時その時で自分のできることをしている、してきた、できるベストを尽くした、そう思うしかない時もあるのです。

それは成し遂げられなかった事を諦めるという事ではなく、それを乗り越え、どう成長できるかを考える大切な時期ととらえられるかどうかなのだと思います。

三月はそんな過去への振り返りを経て、新しい新芽の存在を祝う時なのかもしれません。だからこそ、私も目前の新しいスタートに向かって、そしてそれが相応しいものだと思えるよう新芽が少しずつふくらむように、少しずつ前進できたらと思います。
profile
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ

心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/

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