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バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ RumiBaxter

丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2023-03-08
すれ違いと遭遇

三寒四温とはよく言ったもので、三月に入ったものの、ここ大阪では冷たい空気を感じる日々と温かい日々が交互にやってくるようです。二月は、数日だけ短い月のせいで、より一層、す早く過ぎ去ってしまったように感じます。

先日、私の完全なる勘違いでKさんとお会いする午後三時の約束を四時だと思い込んで過ごしておりました。

四時までに買い物を済ませてちゃんと戻れるように「余裕を持って」三時前には家を出る予定で。しかし、その日は予定通りに事がなかなか進まず、ほぼ三時に差し掛かった時に慌てて家を出ようとしたら、玄関でKさんと鉢合わせになりました。

人間の思い込みほど危険なことはありません。そこには、間違った思い込みを疑う事なくただただびっくりする自分がいたのですから。しかし、しばらく時間が経つと、あらためて、玄関でKさんとお会いできたこと、大きなご迷惑を避ける事ができた事はなんとラッキーだったのかとの思いが湧き上がりました。

その日はなかなか「計画通り」に進まないなあ、と思いながら早く買い物に行っておこうと思っていたのが二時ごろです。もし「計画通り」に私が出かけていたら、Kさんには大きなご迷惑をかけることになっていたでしょう。

お互い車で移動する中、もしKさんがほんの少しだけ遅く到着されていたら。そしてそれはひとつの信号の待ち時間ぐらいの小さな時間差であったとしても、私は自分の間違いに気づかないまま出かけ、これまた大きなご迷惑をおかけすることになっていたのです。

玄関での鉢合わせの出来事から、人生の中でおそらくたくさん起こっているであろう遭遇しそうで遭遇しなかった出来事、「すれ違い」について考えさせられました。

わずかの事が重なり合い、その瞬間その場に遭遇したということは、絶妙のタイミングでそこにいたからに他なりません。逆に、すれ違いが起こるのも、絶妙なタイミングで起こる数々の「遭遇できない出来事の巡り合わせ」の結果ではないかと感じます。

その瞬間をそこで過ごせる奇跡のようなものは、日々それが当たり前すぎて大げさには考えにくいものです。それでも、やはり「その瞬間のそこ」に導かれるという事を感謝しなければという思いが込み上げてくるのです。そう考えると「すれ違い」や遭遇できなかった事ですら導かれての結果なのかもしれません。

三月は年度末であり、卒業のシーズンです。 新しいスタートの前には、今に至る色々な選択の結果が相互に影響しあいながら、新しいスタートの方向性を決めてくれるようです。それらは今の瞬間のここでの最善の結果だと思うこともできます。

数々のニアミスやすれ違い、そして遭遇、それらは自分にとっての「今のこの場所」が何を意味するかを示してくれているはずだと思います。年度末であり卒業の三月とはそれを覚悟を持って受け止める時期でもあるのかもしれません。
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私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ

心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/

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