関西で働く女性のライフスタイルマガジン［関西ウーマン］

今お花の市場では、春のお花が彩っています。
スイートピーにラナンキュラス、チューリップなど。

私は春のお花が1年で一番好き。
なんといっても香りの良いものが多く、その春の香りに、心も晴れやかになるんです。

そして寒くて色の無かった冬の世界を一新するかのような、息を吹き返した植物たちの鮮やかな色に、なんとも前向きな気持ちにしてもらいます。

そんな春のお花、ご紹介したいものは沢山あるのですが、今特に心を鷲掴みにされているチューリップをご紹介しますね。

チューリップって、子供の頃からとても馴染みのあるお花。
なーらんだー、なーらんだー、赤、白、黄色･･･♪

幼い子供の頃に歌って親しんでいたお花でもありますが、そんな赤、白、黄色では言い表せないような素敵な色、形のチューリップがたくさんあるので、是非このチューリップの季節、色んな品種に出会って楽しんで下さい。

例えば花びらの形でも、いくつかの種類があります。
こちらはフリンジ咲きのチューリップ。

のこぎりの歯のような細かいぎさぎさ。
こんな形を作り出すなんて、自然の神秘を感じます。
もちろんフリンジ部分も柔らかくて瑞々しい、花びらの一部です。

そして八重咲。

名前の通り、はなびらが幾重にも重なっています。
丸みのあるフォルムも可愛い。

一重のチューリップは花が寿命を迎えた時、花びらがボトっと落ちて、芯だけが丸裸になって残るのですが、八重だと少しずつ花びらが落ちるので、最後まで奥ゆかしい雰囲気で楽しめます。

パーロット咲きのチューリップは、花びらが大きく、迫力があります。
つぼみの時は丸くすぼめたような形をしている花びらですが、ひらくとその1枚1枚は鳥の羽のようで、とてもダイナミックで驚かされます。

このチューリップ、毎日変化が大きくて、迎え入れた日から目が離せない存在でもあります。

初めは自分の色を内に秘めて、見た目では色が分からないくらいにグリーンのつぼみなのに、ふと気付いたら、ぐぐぐーっと自分の色を主張し始めます。
そして、茎が伸びる！
花が膨らむ！！
昨日は上を向いていたのに、今日は違う方向を見てる！！

とにかく変化します。

花にしっかり色が乗って、伸びた茎が柔らかくなったら、その頃のチューリップは花瓶に飾るのが一番楽しい時期です。

1輪挿しに挿していても、日に日に茎のカーブが現れるので、見ていて飽きません。
だんだん茎のカーブが深くなって、つの字のようになるので、そうなったらつの部分を花瓶の中に入れて、頭を花瓶の縁に乗せてあげるとか、深鉢のような器に水を張って、鉢の形に茎を添わせて飾り、上から眺めても楽しいですよ。

チューリップをばさっと束にして花瓶に入れたなら、1本1本が思い思いに茎をのばし、カーブを描いていく姿も素敵です。

花壇で育てるのとはまた違う、切り花だからこそのチューリップの日々の変化や茎のカーブを堪能して、是非大好きな花の1つにして下さい。