HOME コラム 前のページへ戻る

バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ RumiBaxter

丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2022-11-09
コンステレーション

今年も残り2ヶ月余りとなりましたね。11月というのに関西は暖かく、それでも色とりどりの紅葉や落葉が季節を確実に伝えてくれます。落葉の舞う「木枯らし」のイメージとは程遠いながらも、日増しに早まる夕暮れ時には季節の変化を再確認させられる方も多いのではないでしょうか。

先日の10月17日、フレデリック ショパン(1810-1849)の命日に程近い週末、深く心の奥に染み入るピアノコンサートに足を運ぶことができました。

100年以上も前に作られたベーゼンドルファーのピアノに息を吹き込むかのように、ショパンのなくなった年と同い年、39歳のピアニスト山本貴志氏がショパンの楽曲の数々を熱演されました。

そのプログラムが作曲家の命日にふさわしい特別なものだっただけでなく、その一音一音には、偉大な天才に対する愛と敬意にあふれ、その愛と敬意が有形文化財の一つである大阪大学会館を満たした午後は、観客の一人である私にとっても感謝あふれる時間と空間になりました。

夕刻の光が作り出す木漏れ日が、築100年近くのレトロな建築物の白壁に反射され、その一瞬の光と影、そして音のハーモニーの奇跡を美しく作り出していたように感じました。

司会の方はその「時間と空間の重なる意味」についてパーフェクトな言葉を私に投げかけてくれたようです。

「コンステレーション」

コンcon は共に、ステラ stella は星、という意味を持ち、コンステレーションとは「星座」を意味する英語ですが、夜空に無数に存在する星と星を結んで星座を作るということから、無数にランダムに存在していると思われる点(事象)と点(事象)は、意味、関係性を持って外的世界と内的世界を結ぶという意味でも使われます。

この日以来、このコンステレーションという言葉について私が考えているということは、今の私にとって、数々の点と点、事象と事象とを結ぶ因果関係が私の人生のストーリーにどう関係しているのかを考える時なのだなと深く感じます。

点(ある事象)はそれだけで自然発生するのではなく、それを取り巻く「人」はもちろん、「時間」と「空間」、その全てが因果関係を持って動いているのだと改めて思います。

そう思うと、たとえ困難に直面している時でさえも、その事象が今この瞬間自然発生したのではないということも肝に銘じなければならないでしょう。

簡単に他者のせいにしてもいけないでしょうし、そこには今の自分が見える以上の大きなコンステレーションが隠れているはずです。

自分の人生の中に確実に刻まれているであろうコンステレーションを知るためにも、そしてその存在に気づくためにも、見えてくるまでは時に忍耐を必要とし、今すべきことに最大の努力をする、そして我が味方に感謝しながら前に進む。そんなことを考えさせられた音楽会でもありました。

人生の中の無数の事象が織りなす独自のコンステレーション、それはどんな形でどんな光を放っているのでしょうね。
profile
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ

心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/

成長 ライフスタイル バックスター ルミバイリンガルライフコーチ
コンステレーション ライフスタイル バックスター ルミバイリンガルライフコーチ
太陽の塔 ライフスタイル バックスター ルミバイリンガルライフコーチ
おすすめのコラム
旅先からお手紙◎2024年版「3通も書いてしまった日帰り旅」編 ライフスタイル 小森 利絵フリーライター
ひろこちゃんと私のお手紙のやりとり~13通目~ ライフスタイル 小森 利絵フリーライター
ひろこちゃんと私のお手紙のやりとり~12通目~ ライフスタイル 小森 利絵フリーライター
コラムのジャンル一覧