働く女性の自分らしい生き方入門
メンタルカウンセリング 2020-03-25
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業務改革のプロ、マネージャーとして、大手日系・外資系メーカー、コンサルティング会社に勤務。 その後、人材育成分野に転身。企業のリーダーに対してコーチングや研修を行い、企業の変革や個人の成長をサポート。研修受講者の満足度では講師中No.1となる。 娘の妊娠・出産を機に、今後の人生のあり方について見つめ直し、独立。 現在は、コーチングセッションや研修のサービスを通じて、クライアントさまが、自分に内在する力 ~能力や想い~ に気づき、自分の存在や行動に自信を持ち、自分らしい豊かな人生を切り拓いていくお手伝いをしている。
FAITH(フェイス)
HP:http://office-faith.jp/
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その行動の動機は愛?それとも恐れ? |
こんにちは! FAITH(フェイス) 小川由佳です。
人間の行動の動機は、突き詰めると、愛か恐れか、そのいずれかだと言われます。
「愛」というと、なんだかスピリチュアルな感じに聞こえるかもしれませんが、例えば、「好き」「やりたい」なんていうのが、愛です。
一方、「恐れ」というのは、「傷つきたくない」とか、「嫌な思いをしたくない」とか、「問題を回避したい」という思いを指します。
これら2つのうち、幸せにつながるのは、やはり愛から出た行動です。
恐れから出た行動は、あくまで問題を回避するための行動であって、いくら頑張って達成したとしても、心が満たされないため、それ自体は幸せにつながりません。
はたから見て全く同じ行動であったとしても、それが愛から出ているのか、恐れから出ているのかによって、その人が得られるもの(その人が幸せを感じるかどうか)や周りの人にもたらすものが違うのです。
この1つの例として、私が30代半ばで転職したときのことを書きますね。
30代半ばのころ、外資系メーカーでマネージャーとして勤務していた私は、徐々に「人にフォーカスする仕事したい」「人材育成分野にいきたい」と思うようになり、その分野への転職活動を始めました。
でも、これまでの私の職歴は、全てサプライチェーンマネジメント(SCM)。人材育成とは異なる分野です。
そして、年齢は、既にアラフォー。
応募するも書類選考で落とされてしまう・・・(涙)
何度もそんなことが続き、「やはりこの年齢で、全く違う分野へ転職するのは、無理なのかなあ」と、めげそうになりました。
私は、転職活動を始めた後、仕事のきりのいいタイミングで、すでに勤務先を退職していました。そんな中で、なかなか決まらない、というか、面接にさえ辿り着けないという焦り・・・。
精神的にどんどん辛くなってきた私は、「人材育成分野へいきたい」ということが転職の動機だったにも関わらず、並行してSCM分野での求人にも応募することにしました。
SCMは、これまでずっと経験を積んできた分野。書類選考、面接はとんとん拍子に進み、2社から内定をもらうことができました。
ポジションも給料も申し分なく、仕事内容もおもしろそう。でも、本当にこれでいいのか・・・。
そして、私は、2社のうち、どちらに行きたいのか・・・。
実は、内定をもらってしばらくしてから、母とニュージーランドへ旅行することになっていました。
2社のうちどちらに行くか、それまでに決めなければいけません。
毎日、考えても考えても答えが出ない。考えれば考えるほどわからなくなっていく。
ニュージーランドへ発つ日、空港へ行く直前まで悩み続けました。
結局、最後の最後で、ほとんど「えいや」で1社に決め、返事をしました。
そのとき、「転職活動がやっと終わった・・・」と思いました。
が、終わらなかったのです。
それから、空港へ向かう途中も、飛行機に乗っている時も、ニュージーランドに着いてからも、ずっと胸の中に重いものを抱えているような感じ。
「あれでよかったのか・・・」そんな思いが渦巻いて、まったく楽しめないどころか、知らず知らずのうちに涙が出てくるのです(一緒に旅行している母にとっては、大迷惑だったと思います・・・^^;)
自分の感情をどうにも扱えなくなった私は、かつての上司(その後もずっと、メンターとしてお世話になっている方です)に、相談することを思いつきました。
そこで、ホテルのパソコンルームへ行き、帰国してから相談したい旨、元上司へメールしました。
そして、帰国後、元上司に事情を話したところ、
「だったら、その会社にいくの、やめれば」と一言。
拍子抜けしました。でも、(今から思えば)それは、私が一番欲しかった言葉でした。
入社することに違和感がある。でも、今更やめてはいけない。いくらなんでも失礼すぎる。それに、やめたあとどうする。
そんなことをごちゃごちゃ考えて、どうしようもなくなっていた私に、彼は背中を押してくれました。
結局、私は、土下座をするつもりで先方に出向き、謝って内定を取り消してもらいました。
そして、改めて、自分がやりたかった人材育成分野への転職に、チャレンジしようと決めました。
精神的な重圧に負けて、安易な方に流れるのだけは止めよう、とにかくやれるだけのことはやってみよう、と。
私が、人材育成分野への転職を果たしたのは、その数か月後のことでした。
当時は、はっきりいって尋常でない心理状況でしたが、今、振り返ってみると、私が旅行出発日に出した結論は、「恐れ」からのものだったことがわかります。
「この内定を蹴ってしまったら、もうこれ以上いい内定(ご縁)には出会えないかもしれない」という恐れから出た結論だったということです。
当時の私には自覚がありませんでしたが、その後、ニュージーランド旅行の間、「本当にこれでよかったのか?」と悩みまくっていたことからもわかります。
「恐れ」から出た結論であったため、どこかに違和感があったのですね。
ちなみに、今回の新型コロナウィルス騒動でも、同じようなことが起こっているような気がします。
例えば、トイレットペーパー買い占めとか。
数週間前に、テレビを見ていたとき、とあるスーパーで、複数の人がショッピングカートにトイレットペーパーやティッシュペーパーの箱を「1年分?」と思うくらいに山住している様子が映っていて、なんだか悲しくなってしまいました。
これも恐れからの行動だなあと。
その行動は、愛からですか? それとも、恐れからですか?
そう自分に問いかけてみると、自分の進むべき道が見えてくるのではないかなと思います。
人間の行動の動機は、突き詰めると、愛か恐れか、そのいずれかだと言われます。
「愛」というと、なんだかスピリチュアルな感じに聞こえるかもしれませんが、例えば、「好き」「やりたい」なんていうのが、愛です。
一方、「恐れ」というのは、「傷つきたくない」とか、「嫌な思いをしたくない」とか、「問題を回避したい」という思いを指します。
これら2つのうち、幸せにつながるのは、やはり愛から出た行動です。
恐れから出た行動は、あくまで問題を回避するための行動であって、いくら頑張って達成したとしても、心が満たされないため、それ自体は幸せにつながりません。
はたから見て全く同じ行動であったとしても、それが愛から出ているのか、恐れから出ているのかによって、その人が得られるもの(その人が幸せを感じるかどうか)や周りの人にもたらすものが違うのです。
この1つの例として、私が30代半ばで転職したときのことを書きますね。
30代半ばのころ、外資系メーカーでマネージャーとして勤務していた私は、徐々に「人にフォーカスする仕事したい」「人材育成分野にいきたい」と思うようになり、その分野への転職活動を始めました。
でも、これまでの私の職歴は、全てサプライチェーンマネジメント(SCM)。人材育成とは異なる分野です。
そして、年齢は、既にアラフォー。
応募するも書類選考で落とされてしまう・・・(涙)
何度もそんなことが続き、「やはりこの年齢で、全く違う分野へ転職するのは、無理なのかなあ」と、めげそうになりました。
私は、転職活動を始めた後、仕事のきりのいいタイミングで、すでに勤務先を退職していました。そんな中で、なかなか決まらない、というか、面接にさえ辿り着けないという焦り・・・。
精神的にどんどん辛くなってきた私は、「人材育成分野へいきたい」ということが転職の動機だったにも関わらず、並行してSCM分野での求人にも応募することにしました。
SCMは、これまでずっと経験を積んできた分野。書類選考、面接はとんとん拍子に進み、2社から内定をもらうことができました。
ポジションも給料も申し分なく、仕事内容もおもしろそう。でも、本当にこれでいいのか・・・。
そして、私は、2社のうち、どちらに行きたいのか・・・。
実は、内定をもらってしばらくしてから、母とニュージーランドへ旅行することになっていました。
2社のうちどちらに行くか、それまでに決めなければいけません。
毎日、考えても考えても答えが出ない。考えれば考えるほどわからなくなっていく。
ニュージーランドへ発つ日、空港へ行く直前まで悩み続けました。
結局、最後の最後で、ほとんど「えいや」で1社に決め、返事をしました。
そのとき、「転職活動がやっと終わった・・・」と思いました。
が、終わらなかったのです。
それから、空港へ向かう途中も、飛行機に乗っている時も、ニュージーランドに着いてからも、ずっと胸の中に重いものを抱えているような感じ。
「あれでよかったのか・・・」そんな思いが渦巻いて、まったく楽しめないどころか、知らず知らずのうちに涙が出てくるのです(一緒に旅行している母にとっては、大迷惑だったと思います・・・^^;)
自分の感情をどうにも扱えなくなった私は、かつての上司(その後もずっと、メンターとしてお世話になっている方です)に、相談することを思いつきました。
そこで、ホテルのパソコンルームへ行き、帰国してから相談したい旨、元上司へメールしました。
そして、帰国後、元上司に事情を話したところ、
「だったら、その会社にいくの、やめれば」と一言。
拍子抜けしました。でも、(今から思えば)それは、私が一番欲しかった言葉でした。
入社することに違和感がある。でも、今更やめてはいけない。いくらなんでも失礼すぎる。それに、やめたあとどうする。
そんなことをごちゃごちゃ考えて、どうしようもなくなっていた私に、彼は背中を押してくれました。
結局、私は、土下座をするつもりで先方に出向き、謝って内定を取り消してもらいました。
そして、改めて、自分がやりたかった人材育成分野への転職に、チャレンジしようと決めました。
精神的な重圧に負けて、安易な方に流れるのだけは止めよう、とにかくやれるだけのことはやってみよう、と。
私が、人材育成分野への転職を果たしたのは、その数か月後のことでした。
当時は、はっきりいって尋常でない心理状況でしたが、今、振り返ってみると、私が旅行出発日に出した結論は、「恐れ」からのものだったことがわかります。
「この内定を蹴ってしまったら、もうこれ以上いい内定(ご縁)には出会えないかもしれない」という恐れから出た結論だったということです。
当時の私には自覚がありませんでしたが、その後、ニュージーランド旅行の間、「本当にこれでよかったのか?」と悩みまくっていたことからもわかります。
「恐れ」から出た結論であったため、どこかに違和感があったのですね。
ちなみに、今回の新型コロナウィルス騒動でも、同じようなことが起こっているような気がします。
例えば、トイレットペーパー買い占めとか。
数週間前に、テレビを見ていたとき、とあるスーパーで、複数の人がショッピングカートにトイレットペーパーやティッシュペーパーの箱を「1年分?」と思うくらいに山住している様子が映っていて、なんだか悲しくなってしまいました。
これも恐れからの行動だなあと。
その行動は、愛からですか? それとも、恐れからですか?
そう自分に問いかけてみると、自分の進むべき道が見えてくるのではないかなと思います。

小川 由佳
コーチ、研修講師
コーチ、研修講師
業務改革のプロ、マネージャーとして、大手日系・外資系メーカー、コンサルティング会社に勤務。 その後、人材育成分野に転身。企業のリーダーに対してコーチングや研修を行い、企業の変革や個人の成長をサポート。研修受講者の満足度では講師中No.1となる。 娘の妊娠・出産を機に、今後の人生のあり方について見つめ直し、独立。 現在は、コーチングセッションや研修のサービスを通じて、クライアントさまが、自分に内在する力 ~能力や想い~ に気づき、自分の存在や行動に自信を持ち、自分らしい豊かな人生を切り拓いていくお手伝いをしている。
FAITH(フェイス)
HP:http://office-faith.jp/

小川 由佳 (著)
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