HOME コラム 前のページへ戻る

岡田 真結子
フラワーデザイナー/バーテンダー flower & bar Relier(ルリエ)

季節を楽しむ花レシピ ライフスタイル 2019-09-20
人を幸せにする仕事とは

先日、将来お花の仕事をしたいという20代の男性と話をする機会がありました。

お花の仕事に興味を持ったのは、“お花はどんな人でも幸せな気持ちにする事が出来る“と気付いたからなのだそう。

それを聞いて、『あぁ、私も昔、こんなきらきらした事を言っていた頃があるな。』と、なんだか眩しく、懐かしく思いました。

じゃあ具体的にこれからどうしようと思っているの?と聞くと、その先に続く話はあまり具体的では無くて、そこに少し違和感を覚えたのですが、私達のような物を作る仕事は、いかにアイデアを閃かせてそれを形にするか、頭に浮かんだイメージを現実にするかという作業が、とても大事なのだと思います。

お客様と、どんなアレンジやブーケを作るか打ち合わせをしていると、お客様のお話を聞いて、私の頭に浮かんだイメージがこういう物だと言葉で伝える事が、いかに難しいかというのを常々感じます。

でも、私の頭の中に浮かんだイメージを形にして見てもらった時、お客様がとても驚いて嬉しそうな顔をして下さると、「よしっ!」と思うと同時に、何て楽しい仕事なのだろうとつくづく思うのでした。

フローリストという仕事は、ただ技術を身に付けるだけでは、人を感動させる事は出来ません。

技術を身に付けても、誰かの真似をするだけでは、人の心には響きません。そこから更に人を驚かせ、感動させるには、自分だけの発想が必要なのです。
先日、私が今までに作った作品の写真を見ていたお客様が、「すごい!この葉っぱ、面白い形をしているんですね!」と仰いました。

その面白いと言った葉は、その植物本来の形では無く、私がハサミを入れて形を変えたものでした。

その事を説明すると、葉を切って使うという発想の無かったお客様は、とても興味深そうな顔をして、しきりに凄い凄い、と驚いていました。
そういう、見る人の想像もつかなかった事を生み出すアイデアが、人をワクワクさせ、感動と幸せを届ける事が出来るのです。

それは、どんな仕事でもきっとそうなのだと思います。相手を喜ばせられるのは、相手の発想を超えた物を提供出来た時。

新しい物を生み出し続けるのは大変な事ですが、前例に倣うのではなく、相手を驚かせ、感動させられる表現を、仕事をしていく限り、自分なりに模索し続けていきたいと思います。
皆の日常に、植物がそっと寄り添ってくれることを願い、その時々の私なりのお花の楽しみ方や、花屋として植物と向かい合う中で気付いた素敵な発見をお話していきます。
岡田 真結子
フラワーデザイナー/バーテンダー
Relierが作る作品や空間は 植物の持つ美しさを最大限に引き出す事を、何よりも大切に考えています。 大輪の花や丸いフォルムの花、シフォンのように柔らかい花びらや、 香水のように甘い香りを放つ花。 美しさに驚きと感動をプラスして、五感で感じるお花をご提案します。
flower & bar Relier ルリエ
〒550-0001大阪市西区土佐堀1丁目6-10 土佐堀トキワビル101
定休日:土・日・祝日(土曜日はレッスンのみ)
TEL:06-6131-4623
HP:http://relier-fleurs.com/  
BLOG:http://ameblo.jp/fleur-relier
FB:fleurRelier
instagram:flowerandbarrelier

夏の生け花の楽しみ方 ライフスタイル 岡田 真結子フラワーデザイナー/バーテンダー
人を幸せにする仕事とは ライフスタイル 岡田 真結子フラワーデザイナー/バーテンダー
香りの思い出 ライフスタイル 岡田 真結子フラワーデザイナー/バーテンダー
おすすめのコラム
映画「オッペンハイマー」 ライフスタイル バックスター ルミバイリンガルライフコーチ
いろイロな表現「バースデーカード~その3~」編 ライフスタイル 小森 利絵フリーライター
新芽 ライフスタイル バックスター ルミバイリンガルライフコーチ
コラムのジャンル一覧