働く女性の自分らしい生き方入門
メンタルカウンセリング 2019-05-22
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業務改革のプロ、マネージャーとして、大手日系・外資系メーカー、コンサルティング会社に勤務。 その後、人材育成分野に転身。企業のリーダーに対してコーチングや研修を行い、企業の変革や個人の成長をサポート。研修受講者の満足度では講師中No.1となる。 娘の妊娠・出産を機に、今後の人生のあり方について見つめ直し、独立。 現在は、コーチングセッションや研修のサービスを通じて、クライアントさまが、自分に内在する力 ~能力や想い~ に気づき、自分の存在や行動に自信を持ち、自分らしい豊かな人生を切り拓いていくお手伝いをしている。
FAITH(フェイス)
HP:http://office-faith.jp/
仕事にも人生にも自信がもてる!女性管理職の教科書
小川 由佳 (著)
同文舘出版
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プロコーチ小川由佳が、自分らしく仕事や人生を花開かせるためのヒントをお届けします。
人の心に火をつける |
今年の年初に、日本マクドナルド(株)代表取締役兼CEO サラ・L・カサノバさんの講演会に行ってきました。
タイトルは、「コミュニケーションと企業文化の活性化」です。
サラさんは、ユーモアたっぷり、とてもチャーミングな女性で、素敵な話や言葉をたくさん聞かせてくださいました。
そのうちの1つがこちら。
講演会中、サラさんの話に対して、参加者から「『(変革を進めるにあたり)人の気持ちに火をつけることが大切』と言っていたが、最初、どういうところから始めたのか?」という質問が挙がりました。
そのとき、サラさんは、
タイトルは、「コミュニケーションと企業文化の活性化」です。
サラさんは、ユーモアたっぷり、とてもチャーミングな女性で、素敵な話や言葉をたくさん聞かせてくださいました。
そのうちの1つがこちら。
講演会中、サラさんの話に対して、参加者から「『(変革を進めるにあたり)人の気持ちに火をつけることが大切』と言っていたが、最初、どういうところから始めたのか?」という質問が挙がりました。
そのとき、サラさんは、
『まずお客様の声を聞くところから始めた。最初は、これを社員に伝えても、社員の反応は「ふ~ん」という感じだった。
でも、お客様の声を集め、それを社員に伝えて、それに応えるべくやっていくうちに、そして、やったことに対してお客様からフィードバックをもらううちに、ちょっとずつ効果が出てきた。それを見て、社員の気持ちにも少しずつ変化が出てきた。火がともってきた。
やはり小さな成功体験を作り出していくこと、これを見せていくことが大事だと思う』
でも、お客様の声を集め、それを社員に伝えて、それに応えるべくやっていくうちに、そして、やったことに対してお客様からフィードバックをもらううちに、ちょっとずつ効果が出てきた。それを見て、社員の気持ちにも少しずつ変化が出てきた。火がともってきた。
やはり小さな成功体験を作り出していくこと、これを見せていくことが大事だと思う』
と答えていました。
「小さな成功体験が大切」
これは、私の実感値としてもすごく思うことです。というのも、私は、この点で、かつて大きな失敗をしたことがあるからです。
ここでちょっと私の昔話。
遡ること10年以上前、30代半ばの頃、私は、コンサルティング会社から消費財メーカーに転職をしました。与えられたポジションは、サプライチェーンマネジメント部門の管理職。
私に期待されたのは、サプライチェーンマネジメント(SCM)の変革。その会社は、過去2つの会社が合併して出来た会社で、サプライチェーンがうまく統合されておらず、とても効率がいいとはいえない状態だったのです。
需要のある製品は欠品続き。逆に、需要のない製品は過剰在庫がテンコ盛り。そんな状況を生み出しているサプライチェーンをうまく整えてほしいという期待であったと記憶しています。
これに対して、私は何をやったか?
コンサル時代の価値観が抜けてなかった私は、まずサプライチェーンの壮大な理想像を描きました。そして、それを創り上げるべく、会社全体に対して説明会を開いて協力を呼びかけると共に、更に、いろんな関係部署 ~ 営業、マーケティング、カスタマーサポート、倉庫など ~ の部課長層を一人ひとり訪ね、説得して回りました。
さて、うまくいったのか?
1対1で話しているときには、部課長たちは皆、話を聞いてはくれました。でも、フタを開けてみたら、ぜんぜん動いてくれなかったのです。
それどころか、「小川さんってば、何やってるの?」「あんなことやるよりも、目の前の欠品をなんとかしてほしいんだけど」そんな声も漏れ聞こえてきました。
結局状況を変えることはできず、その後いろいろな苦労を重ねた結果、最終的にはなんとかコトを動かしました。が、自分の無力さをまざまざと思い知らされた経験でした。
この経験は私にいろんなことを教えてくれました。その1つが、「まずは小さな成功から」ということだったのです。
冷静になってみれば、ただでさえ、転職してさほど時間が経っていない私。周りの人と信頼関係も何も築いていない中で、いきなり大きなことをぶち上げても、人はついてくるわけありません。
まずは小さな成功体験をつくる。それも、できれば周りにも役に立つような体験をつくる。例えば、「まずは目先の欠品をなくす」とか。
そうして信頼や「もしかしていい変化が起こるのかも」を見せてはじめて、周りを巻き込んでいくことができる。それがわかっていなかった、当時の私でした。
ちなみに、現在、私は、中間管理職の方向けの支援(研修やコーチングサービスの提供)を主な仕事としていますが、上記の経験は、私が中間管理職をサポートしたいと思うようになった原点といえる経験の1つでもあります。
当時の熱い感情を思い出させてくれたという意味では、サラさんは、私の気持ちにも火をつけてくれたといえそうです(^^)
「小さな成功体験が大切」
これは、私の実感値としてもすごく思うことです。というのも、私は、この点で、かつて大きな失敗をしたことがあるからです。
ここでちょっと私の昔話。
遡ること10年以上前、30代半ばの頃、私は、コンサルティング会社から消費財メーカーに転職をしました。与えられたポジションは、サプライチェーンマネジメント部門の管理職。
私に期待されたのは、サプライチェーンマネジメント(SCM)の変革。その会社は、過去2つの会社が合併して出来た会社で、サプライチェーンがうまく統合されておらず、とても効率がいいとはいえない状態だったのです。
需要のある製品は欠品続き。逆に、需要のない製品は過剰在庫がテンコ盛り。そんな状況を生み出しているサプライチェーンをうまく整えてほしいという期待であったと記憶しています。
これに対して、私は何をやったか?
コンサル時代の価値観が抜けてなかった私は、まずサプライチェーンの壮大な理想像を描きました。そして、それを創り上げるべく、会社全体に対して説明会を開いて協力を呼びかけると共に、更に、いろんな関係部署 ~ 営業、マーケティング、カスタマーサポート、倉庫など ~ の部課長層を一人ひとり訪ね、説得して回りました。
さて、うまくいったのか?
1対1で話しているときには、部課長たちは皆、話を聞いてはくれました。でも、フタを開けてみたら、ぜんぜん動いてくれなかったのです。
それどころか、「小川さんってば、何やってるの?」「あんなことやるよりも、目の前の欠品をなんとかしてほしいんだけど」そんな声も漏れ聞こえてきました。
結局状況を変えることはできず、その後いろいろな苦労を重ねた結果、最終的にはなんとかコトを動かしました。が、自分の無力さをまざまざと思い知らされた経験でした。
この経験は私にいろんなことを教えてくれました。その1つが、「まずは小さな成功から」ということだったのです。
冷静になってみれば、ただでさえ、転職してさほど時間が経っていない私。周りの人と信頼関係も何も築いていない中で、いきなり大きなことをぶち上げても、人はついてくるわけありません。
まずは小さな成功体験をつくる。それも、できれば周りにも役に立つような体験をつくる。例えば、「まずは目先の欠品をなくす」とか。
そうして信頼や「もしかしていい変化が起こるのかも」を見せてはじめて、周りを巻き込んでいくことができる。それがわかっていなかった、当時の私でした。
ちなみに、現在、私は、中間管理職の方向けの支援(研修やコーチングサービスの提供)を主な仕事としていますが、上記の経験は、私が中間管理職をサポートしたいと思うようになった原点といえる経験の1つでもあります。
当時の熱い感情を思い出させてくれたという意味では、サラさんは、私の気持ちにも火をつけてくれたといえそうです(^^)

小川 由佳
コーチ、研修講師業務改革のプロ、マネージャーとして、大手日系・外資系メーカー、コンサルティング会社に勤務。 その後、人材育成分野に転身。企業のリーダーに対してコーチングや研修を行い、企業の変革や個人の成長をサポート。研修受講者の満足度では講師中No.1となる。 娘の妊娠・出産を機に、今後の人生のあり方について見つめ直し、独立。 現在は、コーチングセッションや研修のサービスを通じて、クライアントさまが、自分に内在する力 ~能力や想い~ に気づき、自分の存在や行動に自信を持ち、自分らしい豊かな人生を切り拓いていくお手伝いをしている。
FAITH(フェイス)
HP:http://office-faith.jp/

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