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木村 綾
乳腺専門医 医療法人桜来会 きむらクリニック小児科乳腺科

健やかに 楽しく 美しく 医療・ヘルシーライフ 2018-04-06
ワインと健康

適度なワインを飲むことは、健康を増進するという様々な研究がされています。

ワインは、ポリフェノールが多く、レスベラトロールも含まれてます。また、ワインは血糖値もあがりにくくなります。

①血管の機能を改善して、心臓や腎臓の健康を助ける。

30歳から79歳までの約13000人の人を12年間調査した結果、ワインを1日に1-2杯飲む人は、ワインを飲まない人と比べて、心臓と脳の血管の病気による死亡率が53%低くなったという報告がされています。

慢性腎臓病も、ワインを全く飲まない人と、グラス1杯未満飲む人を比べた研究では、ワインを全く飲まない人より、グラス1杯未満飲む人が37%低かったという結果が出ています。

②肥満・糖尿病などのメタボリックシンドロームを改善する。

日常的な適度なワイン摂取は、脂質の代謝に有益に関連しています。高コレステロール血症の女性を対象にした女性に、6週間の赤ワイン400ml/日摂取してもらい、赤ワインはHDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やし、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らしたという結果が出ています。

また、39歳以上の女性の13年にわたる調査では、赤ワインを150ml/日飲むことにより、体重増加と肥満のリスクが減ったという報告もあります。

③認知機能や精神的健康を改善する。

赤ワインを日常的に飲むことは、アルツハイマー病や脳血管性の認知症の発症リスクを減らすこと示されてます。

また、うつ病にかかりにくいという報告もあります。

④免疫応答や感染防御を高める。

ワインのポリフェノール成分は免疫を活性化することが示されています。

赤ワインの摂取は、ビフィズス菌などの腸内細菌も増やし、ビフィズス菌が増えることにより、炎症をおさえる効果も報告されています。


健康な人の食事において、適量のワインを加えることは、食事の楽しみを増やして、心身の健康維持に貢献すると言われています。
健康であることが、楽しく美しく過ごせることにつながっていくと思っています。病気を患ってても、少しでも健やかな気持ちで前向きに生きがいを感じて過ごせるようになれたら、素敵だと思います。心身ともに健やかに過ごせるヒントを、女医の立場からご紹介できれば幸いです。
木村 綾
乳腺専門医

医療法人桜来会
きむらクリニック小児科乳腺科

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TEL: 06-6338-5050
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