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阿部 純子
歯科医師 じゅん矯正歯科クリニック

笑顔の素敵な女性をふやし隊 医療・ヘルシーライフ 2017-12-06
キシリトールとリカルデント

いよいよ今年も残すところひと月足らずとなりました。

1年の締めくくりに忘年会で大いに盛り上がる計画を立てている方も多いことと思います。外食や飲み会が多くなるこの季節、体調管理にも気をつけたいですね。

さて、CMなどで耳にするキシリトールとリカルデント。

歯によいことはなんとなく知っているけど、よく違いが分からない…という方も多いのではないかと思います。

キシリトールは白樺からとれる天然の代用甘味料です。

砂糖は虫歯菌によって分解され酸がつくられるため、その酸が虫歯の原因になりますが、キシリトールでは酸がつくられないため、虫歯予防に役立つとされています。

一方リカルデントは牛乳タンパク質から作られた抗う蝕性物質で、ミネラルが豊富に含まれるため、歯の再石灰化を促進する作用があります。

食後お口の中は虫歯菌がつくる酸によって酸性に傾き、歯の表面からはミネラルが溶けだします。

通常は唾液の緩衝作用や歯磨きによって中和され、また唾液中のミネラルが歯に沈着することで再石灰化が起こるので虫歯にならずにすむのですが、何らかの原因によって歯が酸にさらされている時間が長いと、歯の脱灰(歯のミネラルが溶けだすこと)が進み、虫歯になってしまいます。

リカルデントは歯のエナメル質に浸透し、再石灰化を促し修復することで、虫歯を予防します。

キシリトールは虫歯の原因となる酸がつくられるのを防ぎ、リカルデントは酸によって溶けだしたミネラルが再沈着・修復するのを助けます。

最近はスーパーやコンビニでもキシリトールやリカルデントを含むガムなどをよく見かけるようになりましたが、100%キシリトールが含まれるガムは歯科医院でしか購入できません。

また、これらを頻繁に食べても歯磨きがおざなりであれば、虫歯になってしまうため、「歯にいいガムを選んで食べているから虫歯にはならないわ!」などと油断は禁物です。

歯磨きがいちばん大切なことは言うまでもありませんが、キシリトールやリカルデントを上手に取り入れて、より効果的な虫歯予防で歯を守りましょう!
「いい笑顔」「いい顔」つくりを応援したい♪ 歯並びを通して、子どもがあこがれるような笑顔の素敵なカッコイイ大人を増やし、日本を元気にします!!
阿部 純子
歯科医師
日本矯正歯科学会認定医

じゅん矯正歯科クリニック
(歯列矯正・ホワイトニング)
大阪市中央区本町3-5-2 辰野本町ビル2
TEL:06-6266-0018
HP:http://www.jun-oc.com

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