関西で働く女性のライフスタイルマガジン［関西ウーマン］

皆さんの中にも夏休み休暇を取られている方も多いと思います。あまり暑いのが得意でない私は、夏休みを心待ちに、というよりは、最近の気温の上昇や異常気象は今後どうなるのだろうかと心配に思っています。

ヨーロッパの歴史的猛暑も連日のニュースで報道されています。それ以外でも最近のニュースは、なんだか冴えないどころか、不安材料が多く、居心地の悪ささえ感じるのが多いのも、世界的な傾向でしょうか。

日頃のレッスンでは、時事問題を多く扱い、現実にどう目を向けるか、といったようなメッセージを発信している私ですが、今日はあえて、「現実逃避のススメ」について書かせていただきたいと思います。

実際、忙しい現実に追われている場合も少なくないでしょうが、どのくらい現実逃避が上手かで、心と体を真にリフレッシュできるかに繋がるような気がします。

現実逃避というと少しネガティブなイメージですが、それは、日常の中に、非日常をどのようにクリエイトできるかということのような気がします。

私にとって効果的な現実逃避、非日常のクリエイトの方法がいくつかあります。

音楽をコンサートホールで楽しむ
美術館に足を運ぶ
映画館で映像の世界にどっぷり浸る
美味しい飲み物とサービスを提供してくれる静かな場所でボーとする
などです。

現実的には音楽も画集もＤＶＤもインターネットでいくらでも手に入る時代です。それらのサーヴィスは無料ですらあります。

だからこそあえて、非日常を創りだすためコンサートホールや美術館に足を運びます。映画館の大スクリーンを前に、他に邪魔されない数時間を満喫します。

非日常は私にとって、洪水のようにあふれる情報に取り囲まれるという現実から逃避して、数時間何かのために集中して時間を費やす贅沢ということなのかも知れません。

絶え間なく流れてくる情報の中では、なかなか一つのことに集中できないどころか、マルチタスキング(multitasking) と言われる、同時にいくつものことをすることが当たり前の社会となりました。

始終、携帯とにらめっこしながら、瞬時にマルチタスキングしているのは極めて普通のことです。マルチタスキングの効率性を追求し、画面はものすごい速度であっちにこっちに変わっていきます。

そんな風にスピードを追求しながら、歩きながら画面とにらめっこをする人が大量にあふれる社会の中で、これからはどのように心と体ををリラックスさせる方法を見つけだせるかは大きな課題かも知れませんね。

そんな中で、最近はピアノ練習という現実逃避も加わり、夏休みの楽しみが少し増えました。これも私にとっては、何かに集中できる、非日常の贅沢の一つです。

皆さんも、良い非日常をクリエイトされ、心と体をリフレッシュさせられる休暇を送られますように。