丁寧に生きるという選択
ライフスタイル 2017-06-09
大人の習い事 |
最近とても興味深い出会いがありました。人の出会いは、いつもパーフェクトな時にパーフェクトな人と出会える、と信じているのですが、今回もそんなパーフェクトな瞬間がやってきました。
ある日の夕方、思いもよらず、滅多に行く事などない図書館に付き添う事になりました。それも閉館ギリギリの時間に。閉館して取り残された館内で、私は何気なく告知板をぼーっと見ていました。「アイロン譲ります」「取りにきてくれる方。。。。」どれも自分には直接関係のなさそうなものばかりでした。それでも、そこに貼ってある手書きの張り紙広告に目を通していくと結構面白くなり、気がつくとほぼ全部の広告に目を通していました。
ふと、告知板の一番下に、少し古びた紙切れを見つけました。「ピアノの教えます」。その瞬間、もしかしたらずっと探していたピアノの先生にやっと出会う事ができるかもしれない、と思うと少しドキドキ、ワクワクしながら、その電話番号に早速電話してみました。
するとその方は、私のお願いしたい条件全てにパーフェクトにあてはまる先生だったのです。しかもイギリスにも住まれたこともあり、なんと私と同じ年。ピアノ以外でもこんなに理想通りの先生が家にレッスンに来てくださる事がいまだに不思議です。
私は4歳の頃からピアノを習っていました。その時に父が買ってくれたピアノは私と一緒にいろいろな場所に移動してきました。海を越え、長い間船に揺られ日本にやっとついたそのピアノはよっぽどお疲れだったことでしょう。思い切って分解掃除と調律をお願いする事にしたのは2年前。数十年経った私のアンティークピアノは、音色も風格も見事に生まれ変わりました。
ピアノをもう一度習いたいなとぼんやりと思ってはいたものの、なかなか先生を探すという行動にいたらず、そこから、だいぶ月日が経っていました。でも、きっとその時はまだ私にとってピアノをするのにふさわしい時期でなかったのでしょう。「告知板のピアノの先生」と電話で話した後、すぐにレッスンが始まりました。「大人になってからのレッスン」についても話しました。
私が大人になってピアノを再開したいと思ったのは、日々お会いする大人の生徒さん達の学びの姿に励まされての事でした。ある人は、もう一度英語にトライしてみたい、またある人は昔からの夢なんです、とおっしゃります。一生かけて試験に挑戦するつもりです。と実行されている方もいらっしゃる。
大人になってまた学びたい、やってみたい、再開してみたい、その気持ちは本物です。静かに眠っていた情熱や興味が何かのきっかけで呼び起こされるようなものです。そうやってレッスンを受講されている皆さんの姿勢から、学びに年齢はないと実感させられます。
日々忙しくされている医療従事者の生徒の方で、ヴァイオリンと英語のレッスンを何年も続けている方もいます。そして、彼女はそれらの趣味を存分に楽しまれている様です。私自身、もう一度先生に来てもらう事で、少しの緊張感と達成感をもう一度味わっています。何より、年を重ねた分、違う解釈や感情でピアノを楽しんでいます。
大人の学びは、自分の意思から始まります。そして「なぜ習うのか、習いたいのか」という明確な理由もあります。自分でその代価を払うという犠牲も生じます。時間であれ金額であれ、そこに投じるわけですから。だからこそ真剣なのです。
学びには、その真剣さも必要でしょう。少しの緊張感、少しの真剣さ、そして時間をやりくりする事で得る自分のための贅沢で、豊かな時間。それこそが「大人のお楽しみ」で、それは確実にライフスタイルを豊かなものにしてくれるはずです。私もゆっくりと、自分にあうペースで、自分の趣味を楽しんでいきたいと思っています。
ある日の夕方、思いもよらず、滅多に行く事などない図書館に付き添う事になりました。それも閉館ギリギリの時間に。閉館して取り残された館内で、私は何気なく告知板をぼーっと見ていました。「アイロン譲ります」「取りにきてくれる方。。。。」どれも自分には直接関係のなさそうなものばかりでした。それでも、そこに貼ってある手書きの張り紙広告に目を通していくと結構面白くなり、気がつくとほぼ全部の広告に目を通していました。
ふと、告知板の一番下に、少し古びた紙切れを見つけました。「ピアノの教えます」。その瞬間、もしかしたらずっと探していたピアノの先生にやっと出会う事ができるかもしれない、と思うと少しドキドキ、ワクワクしながら、その電話番号に早速電話してみました。
するとその方は、私のお願いしたい条件全てにパーフェクトにあてはまる先生だったのです。しかもイギリスにも住まれたこともあり、なんと私と同じ年。ピアノ以外でもこんなに理想通りの先生が家にレッスンに来てくださる事がいまだに不思議です。
私は4歳の頃からピアノを習っていました。その時に父が買ってくれたピアノは私と一緒にいろいろな場所に移動してきました。海を越え、長い間船に揺られ日本にやっとついたそのピアノはよっぽどお疲れだったことでしょう。思い切って分解掃除と調律をお願いする事にしたのは2年前。数十年経った私のアンティークピアノは、音色も風格も見事に生まれ変わりました。
ピアノをもう一度習いたいなとぼんやりと思ってはいたものの、なかなか先生を探すという行動にいたらず、そこから、だいぶ月日が経っていました。でも、きっとその時はまだ私にとってピアノをするのにふさわしい時期でなかったのでしょう。「告知板のピアノの先生」と電話で話した後、すぐにレッスンが始まりました。「大人になってからのレッスン」についても話しました。
私が大人になってピアノを再開したいと思ったのは、日々お会いする大人の生徒さん達の学びの姿に励まされての事でした。ある人は、もう一度英語にトライしてみたい、またある人は昔からの夢なんです、とおっしゃります。一生かけて試験に挑戦するつもりです。と実行されている方もいらっしゃる。
大人になってまた学びたい、やってみたい、再開してみたい、その気持ちは本物です。静かに眠っていた情熱や興味が何かのきっかけで呼び起こされるようなものです。そうやってレッスンを受講されている皆さんの姿勢から、学びに年齢はないと実感させられます。
日々忙しくされている医療従事者の生徒の方で、ヴァイオリンと英語のレッスンを何年も続けている方もいます。そして、彼女はそれらの趣味を存分に楽しまれている様です。私自身、もう一度先生に来てもらう事で、少しの緊張感と達成感をもう一度味わっています。何より、年を重ねた分、違う解釈や感情でピアノを楽しんでいます。
大人の学びは、自分の意思から始まります。そして「なぜ習うのか、習いたいのか」という明確な理由もあります。自分でその代価を払うという犠牲も生じます。時間であれ金額であれ、そこに投じるわけですから。だからこそ真剣なのです。
学びには、その真剣さも必要でしょう。少しの緊張感、少しの真剣さ、そして時間をやりくりする事で得る自分のための贅沢で、豊かな時間。それこそが「大人のお楽しみ」で、それは確実にライフスタイルを豊かなものにしてくれるはずです。私もゆっくりと、自分にあうペースで、自分の趣味を楽しんでいきたいと思っています。
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ
バイリンガルライフコーチ
心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
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