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阿部 純子
歯科医師 じゅん矯正歯科クリニック

笑顔の素敵な女性をふやし隊 医療・ヘルシーライフ 2017-07-05
かかりつけ歯科って?

皆さんはかかりつけ歯科を持っていますか?

「最近歯医者に行ってなくて…」
「以前は家の近くに行っていたけど、仕事始めてから帰りが遅くて…
新しいところを探しています」
「痛くなったら行く歯医者さんはあります」
「定期的に通っている歯医者さんがあります」
などなど、さまざまな声が聞こえてきそうです。

先日ある講演で、かかりつけ歯科を持っている人は、持っていない人に比べて寿命が長くなる、という研修結果を伺いました。

一方、かかりつけ内科を持っていても寿命の長短には関係ないそうで、いかに歯と口の健康を保つことが全身の健康につながるかを裏付けるものだと思います。

ではかかりつけ歯科でどんなことをしてもらえばいいのでしょうか?
痛いときにはかかる、決まった歯科があればそれでいいのでしょうか?

もちろん痛いときに治療をしてもらうことはもちろんですが、それが終わった後もかかりつけ歯科ではしっかり歯のクリーニングや歯石除去といったメンテナンスを受けてほしいのです。

歯の治療、というと虫歯治療が一般に思い浮かべられますが、実は成人してからはもう1つ、歯周病への取り組みも欠かせないものとなります。

虫歯の治療は虫歯菌に感染した歯の悪い部分を削って、歯科用プラスチックや金属で修復するため、ある程度の回数が明確です。

しかし、歯周病は虫歯とはやや性格が異なり、一旦歯周病菌に感染してしまったら、菌を完全に取り除くことはできず、完治は望めません。ただ急性症状を鎮め、問題の起こらない小康状態を持続させることが歯周病と付き合っていく唯一の方法なのです。

そのため歯周病の治療は、歯肉や骨の状態によって、また感染している歯周病菌の種類や構成、また患者さんご自身の歯磨きの具合などによっても大きく左右されるので、回数が読みにくいことがあります。

また歯周病は上記のような理由で、一旦鎮静化しても何かのきっかけで急性化してしまう、日々進行しうる疾患なので、いわゆる「治療」が終わっても定期的なメンテナンスという形で治療が続いていくのが一般的です。

しかもこの歯周病、世界で最も感染者が多い疾患としてギネス認定されているほどで、日本の成人の約8割が罹患していると言われています。

ほとんどの人が一生歯周病と向き合って、時には闘っていかねばならない、その時に心強い同志となるのがかかりつけ歯科なのです。

今や歯医者は、「痛くなってから行くところ」から「悪く(痛く)ならないように行くところ」へシフトしていく時代です。

ぜひ皆さんも「悪く(痛く)ならないように行く」かかりつけ歯科医院を持ちましょう。
「いい笑顔」「いい顔」つくりを応援したい♪ 歯並びを通して、子どもがあこがれるような笑顔の素敵なカッコイイ大人を増やし、日本を元気にします!!
阿部 純子
歯科医師
日本矯正歯科学会認定医

じゅん矯正歯科クリニック
(歯列矯正・ホワイトニング)
大阪市中央区本町3-5-2 辰野本町ビル2
TEL:06-6266-0018
HP:http://www.jun-oc.com

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