関西で働く女性のライフスタイルマガジン［関西ウーマン］

先日、千里南公園で開催された
『千里キャンドルロード』に行ってきました。 公園内に施された、灯りのアート。
私自身は今年で3度目の訪問となりますが、
毎年沢山の人が、キャンドルの灯りに導かれるように、
公園を訪れています。

そして、灯りに照らされた笑顔とすれ違う度、
キャンドルの、穏やかで温かな炎の揺らめきに、
心地よさを感じるのです。


私の前職はウェディングプランナーですが、
結婚式に於いても、
キャンドルはとても意味を持つものでした。

ヨーロッパでは古くから、
キャンドルは闇や悪霊を払い、
幸福を呼び込むと言われており、
食卓でキャンドルを灯す習慣があるのだそうです。

また、キャンドルの数だけ天使が舞い降り、
幸せがやってくるとも。

キャンドルサービスやキャンドルリレーなど、
結婚式でのキャンドルを使う演出は、
幸せを願ってのこと。

きっと千里キャンドルロードの会場にも、
沢山の天使が舞い降り、
幸せが満ちていたのでしょう。

すれ違う人達の笑顔を見ていたら、
目に見えない、言い伝えの中に存在する世界も、
本当の事のように思えてきました。


お花の仕事をしている今でも、
キャンドルは欠かせません。

テーブルにお花を飾る時にはキャンドルを添えるし、
まもなくやって来るクリスマスも、
キャンドルは無くてはならないものです。 クリスマスの時期に欠かせないキャンドルとして、
“アドベントキャンドル”があります。

“アドベント”とは、
11月30日に一番近い日曜日から、
クリスマス前日までのことを指します。

“アドベントキャンドル”とは、
お花のアレンジメントやテーブルに置いたリースに
4本のキャンドルを立て、
クリスマスを迎えるまでの4週間で、
日曜日ごとにキャンドルを点灯していく･･･
というもの。 日曜日が来る度に、
キャンドルの灯りは1本、2本･･･と増えていき、
クリスマスが近付いてくるのを感じると共に、
その日が待ち遠しく、
それまでの時間も、
かけがえのないものにしてくれます。 キャンドルを灯したお部屋に家族が集まってきて、
他愛もない話をしながら、
ゆったりとした時間を過ごす･･･。
そんな光景が浮かんできました。


また、不規則に揺れるキャンドルの炎は、
『１／ｆゆらぎ』のリズムを刻んでいます。

これは小川のせせらぎやそよ風など、
自然現象に見られるリズムで、
人間の鼓動も同じリズムを刻むことから、
生体に快感を与えるリズムなのだそうです。

さらに、燃焼するキャンドルからは
マイナスイオンが放出されているのだとか。 キャンドルを灯すと穏やかな気持ちになるのは、
こうした理由があったからなのですね。


今年のアドベントは、11月27日から始まります。

お花を飾り、
キャンドルを灯して、
素敵なクリスマスをお迎え下さい。