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バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ RumiBaxter

丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2016-02-12
丁寧に生きる。非日常を感謝する。

世界中に知られたキャラクターの一つとして、
アリスは皆さんよくご存知のストーリー、不思議の国に登場します。

驚くことに、この初版は約150年も昔、
イギリス、ヴィクトリア女王の時代に、ルイスキャロルによって書かれました。

その6年後の1871年、ルイスキャロルはアリスの続編を出します。

Through the Looking-Glass, and What Alice Found there 
(鏡をとおして、そしてそこでアリスの発見した物) という題がついていますが、
今までの児童文学とは「違う」、「不思議な」アリスの世界は
当時からとても人気を得たようです。

それもそのはず、この児童書二冊を通してルイスは、
ウイットとユーモアをふんだんに盛り込み、大人の読者が読んでもとても興味深い、
時にはスピリチャルなメッセージをなげかけているからです。

それは題名からはじまります。
そこににつかわれている Looking-Glass(=鏡)」とは、
いつも見ているもの、当然と思っている価値観を、
ちがうフィルターをとおしてみると、
今までとは違う様に映し出されるというメタフォー、暗喩、にすぎないのです。

アリスは鏡を通して、大きくなったり小さくなったりする視野で、
違う世界をあっちへ行ったりこっちへ行ったりと旅しながら、
内に秘めた新しい価値観を見いだしていくのです!

では鏡を通して、少しルイスキャロルのメッセージに近づいてみましょう。

アンバースデープレゼントについてのハンプティーダンプティ-とアリスの会話がでてきます。
アンバースデープレゼントとは誕生日でない日のプレゼント。

「アンバースデープレゼントってなあに?」と聞くアリスに
「もちろん誕生日でない日のプレゼントだよ」とハンプティーダンプティ-が答えます。

「私は誕生日プレゼントが一番好きよ」 とアリス
「でも誕生日は一年に一回、誕生日でない日は364日もあるんだよ!」
とハンプティーダンプティ-。

この会話についてはいろいろ解釈があるでしょうが、
私には、誕生日をプレゼントとともに特別な日として祝うこともいいけど、
それ以外の日だって大切な一日。それが364日もあるのだから、
毎日をスペシャルな日として過ごすことだって大切なんだよ、
というメッセージに聞こえるのです。

日常と非日常、裏と表、ハレとケ、本音と建前、舞台とバックステージ、
どの文化であれ、個人差はあれど、日常と非日常の差はあるでしょう。
時にその差が生み出す緊張感も必要でしょう。

しかし、日常と非日常の差があまりにもありすぎると、
非日常におかれた自分はそれを楽しむというより、
居心地がしっくりせず、緊張してぎこちなく感じてしまうことも多いのではないでしょうか。

日常を大切に生きる。その延長としての非日常を感謝する。

新しい家へ引っ越しの際、母との会話のなかで、
使う物だけを持つようにする、
持っている物を大切に使う、
しまい込むという癖をできるだけやめる、
収納にたよらない、
などというベーシックなことを話し合いました。

早速、母の棚のなかで長い間「眠っていた」クリスタルのグラスは
ダイニングテーブルに登場し、それらで日々の夕食とともにお酒をいただいています。

私の棚でお客さん用にと長年大切に「保管されて」ていたティーカップで
日々お茶をいただきながら、今では廃盤になったその古典的モチーフに
いろいろな思いをはせています。

日常でそれらを使うことによって、それらの物を尊重するということを実行する様になりました。

プレゼントとはあくまでも物質的な概念の一つで、
日常のなかで、自分にご褒美をあたえるのは必ずしも物質的でなくてもいいはずです。

例えば、リッラクスできる環境に自分をおいてあげるようにする、
これは自分自身をリスペクトするということでもあると思います。
意識次第で日常的にできることでもあります。

誰でもご褒美は大好きですが、ご褒美にはtreat(トリート)という言葉をつかいます。
おもしろいことに、トリートには「あつかう」という意味もあるのです。

自分のために上質を選ぶというのも、
自分へのアンバースデープレゼントのトリートのひとつかもしれません。

自家用だからこれでもいいや、安いからこれでもいいや、
という選択を普段からしないということは、
自分自身をリスペクト、尊重するということなのかもしれません。

そこには、日常と非日常の差はないはずです。
これでいいか、ではなく、これがいい!なのです。

自分をどのようにあつかうかで日々創られる生き方のスタイルがあります。
それはすぐには表れませんが、隠すこともできません。

自分に「必要な」上質を選ぶ、という選択こそが
大量消費時代への警告であると同時に、上質な物やサーヴィスへの、
特にそれらを創りだしている方々への尊敬なのです。
時にLooking Glassを通して物事を見ることも忘れない様に。。と思っています。


 

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