足永美樹のECOLIFE
ライフスタイル 2015-09-25
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ー世界で一番貧しい大統領のスピーチー
皆さんは、この言葉をお聞きになったことがありますか?
私は先日、近所の美容室でなにげなく手に取った絵本でこのお話を知りました。
これは、2012年、リオデジャネイロで開催された地球サミット会議で小さな国、
ウルグアイのムヒカ大統領が行ったスピーチのお話で、
いくつか感銘を受けた部分を抜粋し、ご紹介させていただきたいと思います。
ーまず、前置きとして、
リオでの大国の代表のスピーチは、皆自分のスピーチが終わると一人ずつ帰ってしまい、
ウルグアイのような小さな国の代表のスピーチは、最後に回され、
ムヒカ大統領のスピーチ時には、ほとんど誰も残っていない状況だったそうです。ー
***以下、ムヒカ大統領のスピーチより抜粋です。***
「ドイツの富裕層が一世帯で持つ車を、インド人が持てば、
息をするための酸素がどれくらい残るでしょうか?
マーケットエコノミーの子供。資本主義の子供。
どこまで仲間で、どこからがライバルでしょうか?
私たちは、幸せになるために生まれてきました。
人生は短く、あっという間に目の前を通り過ぎていきます。
残酷な競争で成り立つ消費社会。
昔の賢人たちは、こんな言葉を残しています。
ー「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のこと。」ー
改めて、私たちの生活スタイルを見直しましょう。
私の国には、300万人ほど国民しかいませんが、
1300万頭の、世界で最も美味しい牛がいます。
ヤギも、800万~1000万頭ほどいます。
私の国は食べ物の輸出国です。領土の90%が豊富な資源です。
しかし、労働者たちは、ある時、8時間労働運動をして、
中には6時間労働を得た者もいましたが、
車や家、様々なローンを支払うため、他の仕事もすることになりました。
発展は、幸福を阻害してはいけません。
愛、人間関係、子供へのケア、友達を持つ、必要最低限の物を持つこと。
そういう幸福こそが人生で最も大切なのです。
いかがでしたか。ムヒカ大統領は、貧困層生まれで、
かつて、ゲリラに加わり、武力によって政治を変えようとし、
服役生活も送ったことのある、異色の大統領だそうです。
大統領になってからも、ヒッチハイカーを拾ったり、月給の90%を慈善事業に寄付し、
月収約13万円ほどで生活をするなど型破りな大統領だそうです。
その波乱万丈な生きざまは数々のメディアに取り上げられ、
映画化も決定したほどの影響力のある大統領です。
ー豊かさとはなにか?ー
ー幸せとはなにか?ー
流されず、しっかりと見つめ、日々を過ごしていくバイブルになる素敵なお話です。
「貧しい」の意味 |
ー世界で一番貧しい大統領のスピーチー
皆さんは、この言葉をお聞きになったことがありますか?
私は先日、近所の美容室でなにげなく手に取った絵本でこのお話を知りました。
これは、2012年、リオデジャネイロで開催された地球サミット会議で小さな国、
ウルグアイのムヒカ大統領が行ったスピーチのお話で、
いくつか感銘を受けた部分を抜粋し、ご紹介させていただきたいと思います。
ーまず、前置きとして、
リオでの大国の代表のスピーチは、皆自分のスピーチが終わると一人ずつ帰ってしまい、
ウルグアイのような小さな国の代表のスピーチは、最後に回され、
ムヒカ大統領のスピーチ時には、ほとんど誰も残っていない状況だったそうです。ー
***以下、ムヒカ大統領のスピーチより抜粋です。***
「ドイツの富裕層が一世帯で持つ車を、インド人が持てば、
息をするための酸素がどれくらい残るでしょうか?
マーケットエコノミーの子供。資本主義の子供。
どこまで仲間で、どこからがライバルでしょうか?
私たちは、幸せになるために生まれてきました。
人生は短く、あっという間に目の前を通り過ぎていきます。
残酷な競争で成り立つ消費社会。
昔の賢人たちは、こんな言葉を残しています。
ー「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のこと。」ー
改めて、私たちの生活スタイルを見直しましょう。
私の国には、300万人ほど国民しかいませんが、
1300万頭の、世界で最も美味しい牛がいます。
ヤギも、800万~1000万頭ほどいます。
私の国は食べ物の輸出国です。領土の90%が豊富な資源です。
しかし、労働者たちは、ある時、8時間労働運動をして、
中には6時間労働を得た者もいましたが、
車や家、様々なローンを支払うため、他の仕事もすることになりました。
発展は、幸福を阻害してはいけません。
愛、人間関係、子供へのケア、友達を持つ、必要最低限の物を持つこと。
そういう幸福こそが人生で最も大切なのです。
いかがでしたか。ムヒカ大統領は、貧困層生まれで、
かつて、ゲリラに加わり、武力によって政治を変えようとし、
服役生活も送ったことのある、異色の大統領だそうです。
大統領になってからも、ヒッチハイカーを拾ったり、月給の90%を慈善事業に寄付し、
月収約13万円ほどで生活をするなど型破りな大統領だそうです。
その波乱万丈な生きざまは数々のメディアに取り上げられ、
映画化も決定したほどの影響力のある大統領です。
ー豊かさとはなにか?ー
ー幸せとはなにか?ー
流されず、しっかりと見つめ、日々を過ごしていくバイブルになる素敵なお話です。
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