働く女性の自分らしい生き方入門
メンタルカウンセリング 2015-05-26
「その人にとっての真実は、その人にしかわからない」
そう思うことがあります。
一番に思い出すのは、昔、部下だった女性のこと。
その女性が「妊娠しました」と私の所へ報告しに来たのは、
ちょうど彼女を含む4人のメンバーと、
地方都市でプロジェクトに携わっていたときでした。
そのとき、口では「おめでとう!」と言いながら、
素直に喜べていない自分がいたことを、今でもよく覚えています。
その地方都市へ行くには、列車に揺られること、2時間半。
横揺れすることで有名な列車で、普通の人でも酔いそうになる。
とても妊婦さんが毎週通える場所ではありませんでした。
「彼女が抜けたらどうしよう・・・」そんな思いがよぎりました。
彼女は、それまでの2年間、ずっと一緒に組んで仕事をしていました。
私にとってかわいい後輩のような存在。
お客さんやメンバーに対して全力投球してしまうタチの私にとって、
彼女の報告は、正直な所、自分の期待が裏切られたような、
そんな寂しさもありました。
そんな自分を、更に遠くから見る私がいて、
「あ~、私って、おやじみたいだ」と苦笑したことも、
鮮明に覚えています。
それから6年後。
今度は私が妊娠しました。
妊娠がわかってからも、私は仕事に突っ走ったのか・・・?
いえ、そうではありませんでした。
1つには、つわりで気持ち悪くて気持ち悪くて、
普通に仕事をするどころではなかったからです。
加えて、仕事に突っ走ることで流産などの事態が起こることを、
過敏に心配する自分がいました。
当時、私は40歳。これが最後のチャンスだと思っていました。
だから、自然に起こってしまったんだったらまだしも、
自分の過失で流産などを引き起こすことは絶対に避けたかったのです。
このとき、ふと、6年前の彼女のことを思い出しました。
そして、初めて、6年前の彼女の視点を理解しました。
彼女の人生から見た視点を。
そして、当時、素直に喜べなかったことを、本当に申し訳なく思いました。
私達は、相手をいろんな角度から眺めることができます。
そして、その相手に対して、自分の立場からいろんなことを思う。
だけれども、着ぐるみを着るかのように、その相手の中に入って、
相手の目線とばっちり同じ目線でものを見ることはできません。
本当の本当の真実というのものは、その人にしかわからない。
だからこそ、「真実はわからない」という前提に立つこと。
そのうえで、
「相手からどんな風に見えているんだろう」
「相手は何を思っているんだろう、感じているんだろう」
と想像力を働かせること。
そうすることが、「それもまた真実なんだなあ」と
相手を尊重することにつながると、今は感じています。
ちなみに、彼女は、今もやり取りする大切な友達です(*^-^*)
相手にモヤモヤを感じるとき ~ 真実はその人にしかわからないもの |
「その人にとっての真実は、その人にしかわからない」
そう思うことがあります。
一番に思い出すのは、昔、部下だった女性のこと。
その女性が「妊娠しました」と私の所へ報告しに来たのは、
ちょうど彼女を含む4人のメンバーと、
地方都市でプロジェクトに携わっていたときでした。
そのとき、口では「おめでとう!」と言いながら、
素直に喜べていない自分がいたことを、今でもよく覚えています。
その地方都市へ行くには、列車に揺られること、2時間半。
横揺れすることで有名な列車で、普通の人でも酔いそうになる。
とても妊婦さんが毎週通える場所ではありませんでした。
「彼女が抜けたらどうしよう・・・」そんな思いがよぎりました。
彼女は、それまでの2年間、ずっと一緒に組んで仕事をしていました。
私にとってかわいい後輩のような存在。
お客さんやメンバーに対して全力投球してしまうタチの私にとって、
彼女の報告は、正直な所、自分の期待が裏切られたような、
そんな寂しさもありました。
そんな自分を、更に遠くから見る私がいて、
「あ~、私って、おやじみたいだ」と苦笑したことも、
鮮明に覚えています。
それから6年後。
今度は私が妊娠しました。
妊娠がわかってからも、私は仕事に突っ走ったのか・・・?
いえ、そうではありませんでした。
1つには、つわりで気持ち悪くて気持ち悪くて、
普通に仕事をするどころではなかったからです。
加えて、仕事に突っ走ることで流産などの事態が起こることを、
過敏に心配する自分がいました。
当時、私は40歳。これが最後のチャンスだと思っていました。
だから、自然に起こってしまったんだったらまだしも、
自分の過失で流産などを引き起こすことは絶対に避けたかったのです。
このとき、ふと、6年前の彼女のことを思い出しました。
そして、初めて、6年前の彼女の視点を理解しました。
彼女の人生から見た視点を。
そして、当時、素直に喜べなかったことを、本当に申し訳なく思いました。
私達は、相手をいろんな角度から眺めることができます。
そして、その相手に対して、自分の立場からいろんなことを思う。
だけれども、着ぐるみを着るかのように、その相手の中に入って、
相手の目線とばっちり同じ目線でものを見ることはできません。
本当の本当の真実というのものは、その人にしかわからない。
だからこそ、「真実はわからない」という前提に立つこと。
そのうえで、
「相手からどんな風に見えているんだろう」
「相手は何を思っているんだろう、感じているんだろう」
と想像力を働かせること。
そうすることが、「それもまた真実なんだなあ」と
相手を尊重することにつながると、今は感じています。
ちなみに、彼女は、今もやり取りする大切な友達です(*^-^*)
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