関西ウーマン

永木恵美子
歯科矯正学博士きょうばし矯正歯科クリニック院長

For Your Smile 医療･ヘルシーライフ 2015-01-20

ケーキはパティシエに、矯正治療は専門医に

特別な日に美味しいスイーツを買いたいなっというときには、皆様どうされますか？

コンビニエンスストアのスイーツもいいですが、パティシエの作るケーキや、ショコラティエの作るチョコレートは、送る側にとっても、もらう側にとっても、とてもうれしい気持ちになりますね。お味も、なるほど！美味しい！と感じることも多いです。

さて、コンビニのケーキと、パティシエの作るケーキはどうしてこんなに違いがあるのでしょうか？やはり、パティシエと名乗るだけのケーキ職人が、長い修行を受けた後に、パティシエと名乗ることができるからではないでしょうか？また、ケーキの素材も厳選されたものを使っているような気がします。

矯正治療は、普通の歯医者さんでも受けることができます。
病院の看板に「一般歯科、小児歯科、矯正歯科」と掲載されている病院も多いですね。
歯科医院は個人病院が多いので、その病院の先生が、どの分野が得意なのか、看板からはわかりません。なんでも、できるスーパードクターかもしれません。

ですが、矯正治療は、その治療自体に2～3年かかることが普通で、たくさんの症例を診なければ、経験を積むことができません。大体、一人前になるのに10年かかるといわれています。矯正治療だけを勉強して、10年です。

つまり、よい矯正治療を受けるならば、パティシエと同様に、どのような修行を受けてきたのか、その作品（症例）を提示できるのか、どのような材料を使用しているのか、質問に的確に答えられるか、をクリアにした方が、納得できる治療を受けることができると思います。それらに、答えられないようでは、パティシエの名前が傷つく、専門医の名前に傷がつくと、たいていのプロフェッショナルは思っていると思います。

ただ、最近では、ネットでの情報も多く、本当に正確な情報が流れているとは限りません。しかし、真実は一つ。確かな選択をしていきたいですね。