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足永 美樹
インポートセレクトショップ aplausos

足永美樹のECOLIFE ファッション 2014-11-18
おばあちゃんがつくる宝物

いよいよ、肌寒い季節になってきました。

これからの季節、重宝する「ニット。」

今回は、寒さも楽しくなりそうな情報をお届けします。

今回は、オランダのニットブランド、「Granny’s Finest」をご紹介します。



この会社の試みが、とても「ストーリー」があり、かつ斬新なんです。


製作者:おばあちゃん。


なぜ、製作者がおばあちゃんなのか?


それは、オランダの文化と現状に関係しています。
オランダの65歳以上の人口は260万人。その半分近くの約100万人の高齢者が、何かしらの寂しさを感じているのだそう。

Granny’s Finestは、そんなおばあちゃんたちに社会との関わりをつくり、若い人たちや編み物が好きなおばあちゃん同士の交流の場を大事にしているそうで、売り上げの一部は、おばあちゃんたちが昼間をより楽しく過ごせるよう、ニット作りができるカフェを用意したり、屋外でニットをつくるイベントの開催にあてられているそうです。
オランダは昔、多くの家庭で編み物をする習慣があり、編み物が得意なおばあちゃんがたくさんいるそう。
創業者のオランダのNeik Van Hengelさんは、ある日、おじいさんに会いに老人ホームへ行ったとき、暇つぶしのために編み物をするおばあさんを見かけ、おばあちゃんたちの知識を生かし、おばあちゃんたちが楽しく社会に関われるように、と現在の会社の設立を決意。

おばあちゃんの知識は、若手クリエーターの勉強にもなり、デザイナーやカメラマンの力で、洗練されたオシャレな製品を作ることもできているそう。


また、おばあちゃんから編み物を教えてもらえることもできたり、
それぞれのニットアイテムに、編んでくれたおばあちゃんのメッセージとサインが!

とあるメッセージは、オランダ語で「海に行くならこの温かいスカーフも持っていってね!」というメッセージがかかれていたそう。

スタイリッシュでオシャレなデザインがたくさんあるこのブランドは、
ルイ・ファン・ハール 前オランダ代表監督も身に着けていたそうです。
オランダでは国民的に超有名なプレイヤーで現在は指導の彼。
オランダのナショナカラー【オレンジ色】の蝶ネクタイで試合に登場!


また、イギリスには自分のデザインした商品を、おばあちゃんのプロフィールを参考に製作して欲しいおばあちゃんを選ぶ。という会社もあり、この会社は、とあるプレミア試写会で使うタイトルボードにニットをかぶせたいという依頼をうけ、短い納期の中で、幅4メートルもの大きさのタイトルボードにかぶせるというユニークなニット作品をつくったり、
スキー・スノーボードの世界大会「Freeride World Tour 2010」でニッサンチームから依頼をうけ、選手やスタッフのために6種類のニット帽を製作したり、と大活躍!

少子高齢化の日本も、もっと高齢者の方たちが生き生きと過ごせるビジネスを考えて欲しいですね‼︎

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