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小川 由佳
コーチ、研修講師 FAITH(フェイス)

働く女性の自分らしい生き方入門 メンタルカウンセリング 2014-09-23
やりたいことがわからないあなたへ(3)

~やりたいことへ向かって一直線に向かえなくても大丈夫

「考えても考えても、自分のやりたいことがわからない」
「こんな私って、ダメなんじゃないか?」

このようなセリフが頭をよぎることはありませんか?

私自身が、かつてそうでした。

ロジスティックス(物流)という業務分野に従事していた頃、

「がんばれば結果が出て、それなりに楽しい」 と思う一方、

「本当にやりたいことかと言われると、なんか違う気がする」
「一生やりたいかっていうと、なんか違う」

という思いを抱えていました。

だから、

この状況をなんとか打破したくて、
「やりたいことを見つけて、迷いなく進んでいる」っていう自分になりたくて、

いろんな職業について調べてみたり、
自己啓発書を読んで自己分析をしてみたり、
「これって向いてる?」と思える習い事があれば、試しにやってみたり。

でも、なんかどれもピンとこなくて、

「みんな、やりたいことを早々に見つけているのに、
なぜ私だけ、見つけることができないんだろう」

「私がいけないのかな。
このまま、やりたいことが見つからずに一生を終えちゃうのかな」

と悲観的な気持ちになって、焦ってばかりいました。

(今から考えると、みんながみんな、
やりたいことを早々に見つけていたわけではないと思うのですが、
当時は焦っていたので、やりたいことを見つけている人ばかり
目についてしまったのですね^^)


そんなとき、友達の紹介で出会ったのが、こちらの本↓

「ハーバード流 キャリア・チェンジ術」
ハーミニア・イバーラ著

でした。

これまで馴染んでいたキャリアの考え方が

「まず本当にやりたいことをできるだけ確実に把握し、
それに向かって計画的に突き進む」

という、目的地を決め一直線に向かうものだったのに対し、

この本で提唱されていたのが、

「まずは行動してみる。
様々な可能性を探り、実際に試してみることを通じて
本当に欲しいものがはっきりしてくる」

という、経験しながら徐々に目的地を見つけていく考え方。

つまり、

「自分を見つめることは大切だけど、
いくら頭で考えたって、実際にやってみるまではわからないことだって多いよね。
だったら、ちょこっとずつでも試してみながら
自分の本当にやりたいことに近づいていけばいいんじゃない」

ってこと。

この考え方、私にとってまさに目から鱗でした。

「なるほど。試行錯誤してもいいんだ!」

それまでの私は、探しても探してもやりたいことが見つからない自分に
ダメ出しをして、苦しくなっていました。

でも、この本の考え方が腑に落ちてから
自分にOKを出せるようになりました。

そして、それほど焦らずにもいられるようになりました。

この本に

「それでもいいんだよ。大丈夫」

って、自分を肯定してもらえたような気がしたからかな。
そういうのがある気がします。

私が、それまで携わっていたロジスティックス(物流)という業務を通じて、
その後心底やりたいと思うようになる、人材育成の仕事に出会うきっかけを得たのは、
それからほどなくのことでした。


もしあなたが今、

「やりたいことを見つけて
一直線にそこに向かわなきゃ」

っていう思いを抱えているなら、
それにしんどさを感じているなら、

「一直線に向かわなきゃいけない」なんてことないって、
知ってもらえるといいなあと思います。

試行錯誤してもいいんですよ。

その試行錯誤は、必ずや、
あなたをやりたいことへ導いてくれるから。

そう、無駄なことなんて何もない。

だから、焦らなくて大丈夫(^-^) 

 

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