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藤田 由布 婦人科医 大阪なんばクリニック
大阪なんばクリニックで「気軽にだれでも来れる敷居の低い婦人科」を目指し、心込めて日々の診療に邁進しています。生理痛は我慢しないでほしいこと、更年期は保険適応でいろんな安価な治療が存在すること、婦人科がん検診のこと、女性にとって大事なこと&役に立つことを中心にお伝えします。
婦人科医が言いたいこと 医療・ヘルシーライフ 2020-04-23
ツライ生理痛、決して放置しないでください
「学生の頃から生理痛に悩み、30代で不妊治療を始めたのですが既に内膜症が重症化していました… 自分の人生は生理が終わってから楽になるんだとずっと思っています。」

これは、最近私の婦人科外来へ初めて来た46歳女性の言葉です。私の胸に強く突き刺さりました。

また、この女性は、あと少し早くに低用量ピルや黄体ホルモンの薬について知っていれば、とおっしゃっていました。

生理痛や過多月経(経血が多いこと)は、出来るだけ早い段階で低用量ピルなどでコントロールすれば様々な女性疾患を予防できるのです。

「ピル」と一概にいっても、低用量ピルとか、経口避妊薬や避妊ピル、月経困難治療薬とか、OC・LEPなど、一般人が混乱してしまう用語が多すぎるのかな、と感じます。

また、日本では「ピル」はまだ馴染みのないものであり、 ’卑猥な薬’とさえ捉える人も少なくありません。

このようにピルには色んな呼び名がありますが、実は中味はみんな同じです。

ピルは、黄体ホルモン(プロゲステロン)様作用を示すプロゲストーゲンとエストロゲンの2種類で構成されるホルモン剤です。

これらの両ホルモン剤は、子宮の内膜に働きかけて、過剰な内膜の増殖を抑えます。
このおかげで月経血はうんと少なくなり、子宮にとっては楽チンな状態となるのです。

また、ピルによって卵巣の中にある卵胞が刺激を受けなくなるので、ピル内服期間は排卵も抑制されます。このおかげで、排卵痛なども起きず、卵巣も休んだ状態になっているのです。

ピルに避妊効果があるというのは、上記のメカニズムのおかげなのです。ピルの内服をやめたら、翌月から排卵し、妊娠可能となります。

ピルを内服すると「将来は妊娠しにくい身体になる」なんてことは決してありません!

むしろ、ピルは不妊症の原因ともなり得る子宮内膜症などの病気を予防することでも知られています。また、「ピルは怖い、太る!」なんてこともありません!

全ての月経困難を訴える患者さんに、ピルの種類や作用について分かりやすく説明するのは婦人科の義務だと私は思っています。

内膜症や月経困難症で苦しむ女性をもう少し早くに救うことが本当にできなかったのか・・・・・悔やまれる症例が巷には多すぎるのです。

多くの女性が経験する生理痛についてきちんと啓発されていない現状、これってものすごい経済損失なのです。

実際、生理痛による労働力の低下による経済的損失は年間6828億円といわれています(バイエル薬品が日本人女性約2万人に実施した調査結果)。
若い女性が生理痛を放置して、いつの間にか重症な子宮内膜症を発症しているという症例を多くみかけます。

毎月のように生理痛に悩まされ、イブやバファリンの鎮痛薬でなんとか凌いでいるという女性の皆さま、痛み止め薬だけでは根本的な解決は何も出来ていないのです。

現代女性の10分の1が子宮内膜症にかかってしまう昨今、今のうちに月経量をきちんとコントロールしておかないと、将来的に不妊症や卵巣癌のリスクを抱えることになります。

また、生理が止まってしまったり、周期がバラバラの生理不順も決して放置しないでください。放置すると、疲労骨折や不妊症のリスクとなります。

『痛くなったらすぐセデ〇』ではなく、すぐ婦人科へ。

『痛みに負けル〇』ではなく、痛みは我慢せずに気軽に婦人科へ。

どんな些細なことでも気軽に相談してくださいね。
profile
大阪なんばクリニックで「気軽にだれでも来れる敷居の低い婦人科」を目指し、心込めて日々の診療に邁進しています。生理痛は我慢しないでほしいこと、更年期は保険適応でいろんな安価な治療が存在すること、婦人科がん検診のこと、女性にとって大事なこと&役に立つことを中心にお伝えします。
藤田 由布
大阪なんばクリニック 婦人科医長

大学でメディア制作を学び、青年海外協力隊でアフリカのニジェールへ赴任。1997年からギニアワームという寄生虫感染症の活動でアフリカ未開の奥地などで約10年間活動。猿を肩に乗せて馬で通勤し、猿とはハウサ語で会話し、一夫多妻制のアフリカの文化で青春時代を過ごした。

飼ってた愛犬が狂犬病にかかり、仲良かったはずの飼ってた猿に最後はガブっと噛まれるフィナーレで日本に帰国し、アメリカ財団やJICA専門家などの仕事を経て、37歳でようやくヨーロッパで医師となり、日本でも医師免許を取得し、ようやく日本定住。

現在は、大阪なんばクリニックで「気軽にだれでも来れる敷居の低い婦人科」を目指し、心込めて日々の診療に邁進しています。日本人で一番ハウサ語を操ることができますが、日本でハウサ語が役に立ったことはまだ一度もない。

「大阪なんばクリニック」の婦人科は、女性医師のみで診療させて頂いております。おりもの異常、生理痛から更年期障害まで最先端の治療を取り入れながら、どんな些細なお悩みでも真摯に対応します。

⇒藤田由布さんのインタビュー記事はこちら
大阪なんばクリニック
大阪市中央区難波5-1-60 なんばスカイオ 9F
TEL:06-6648-8930
HP:https://osakanamba-cl.com/department/gynecology.php
FB:https://www.facebook.com/fujitayu

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