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バックスター ルミ バイリンガルライフコーチ RumiBaxter 私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。 |
再開へ向けて |
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2020年、初夏。1ヶ月以上にわたる緊急事態宣言下の生活がひとまず終わり、新しい生活が再開し始めました。
今この再開がどのような気持ちで受け止められているのかは、読者の方々の数と同じく、さまざまだと察します。 一つ共通なのは、私たちを取り巻く世界は、もう前と同じではないということだけかもしれません。 私自身、この小説のような現実を少しでも分かりたい一心で、ダニエル デフォ作の『ペストの記憶』(A Journal of the Plague Year, Daniel Defoe 1722) を読みました。実際に起こったペストの詳細な記録に基づき日記風に書かれた小説です。 1665年のペストの流行は当時のロンドン市民の15-20%を死に追いやるほどすさまじいもので、そのうえ翌年の1666年に起こったロンドンの大火事は4日も火が消えることなく都市の大部分を焼いてしまいます。 当時の人達はどんなに絶望的な気持ちになり、そしてどうやってそこから復興できたのでしょうか。 ペストの年にわずか5歳だったダニエル デフォが60代で書き上げたこの小説を、約350年後の今、コロナによるパンデミックの年に読むことをとても意義深く感じました。 21世紀になり、医学、医療が格段に進歩しても、小説に書かれている人々と比べ、人間の心理の違いをそんなに感じないのです。 見えないものへの恐れ、デマ、連帯感、共感、チャリティーの心、懐疑心、市政への信頼と反感。この数ヶ月、日本だけでなく世界中で見られた、そのような「人間模様」は数百年前へとタイムスリップしても驚くほど同じなのです。 悲惨な状況を「受け入れる」ことはいつの時代でも難しく、この時代のヨーロッパで 「神の摂理」として納得しようとする気持ちは、神の存在が薄くなった今ですら似たものを感じます。 果たして「神の摂理」なるものがが存在するのかどうかは誰にもわかりません。そしてそれが意味することも時にして残酷だとも思います。 ただ、このコロナ禍から、一時的でなく真に人類が開放された時、私たちは間違いなく感謝の気持ちにあふれるでしょう。 そしてその感謝とは、未来へ向けての希望で、人間を超えた大きな存在への感謝かもしれません。また、生きるということが当たり前でない、生かされるということへの感謝かもしれません。 そんな時が一刻も早くやってきますようにとの祈りを込めて。 |
![]() バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ 心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。 RumiBaxter BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/ |
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