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小森 利絵 フリーライター えんを描く
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
おてがみじかん ライフスタイル 2020-07-15
気持ちを添える、一筆箋
この数年のうちに、雑貨店などで、さまざまなイラストやデザイン、アイデアの詰まった一筆箋を見かけるようになりました。

一筆箋は、仕事関係の書類を送る時、荷物を送る時、プレゼントやお礼の贈り物を渡す時、借りていた物を返す時など、日常の中で意外と使う場面が多いなあと思います。

プレゼントやお礼の贈り物を渡す時や久しぶりに連絡を取る相手になら、レターセットを使ってじっくりとメッセージを書くのもいいですが、日頃からメールやLINEなどでやりとりをしている相手になら、「送ります!」という感じで気楽に送りたいもの。

だからと言って、何も添えずに送るのは失礼ですし、味気ない。そんな時に一筆箋です。

一筆書き添えるためのものですから、その見た目のサイズ感から「書けても二言三言くらい」という潔さが、送り手にも受け取り手にも、ちょうどいいなあと思います。

たとえば、

お土産を送る時なら、
『○○さんへ
こんにちは。お元気ですか? 先日、LINEで話していた京都さんぽのお土産を送ります。抹茶チョコが濃厚なので、珈琲と一緒に、ほっと一息タイムに食べてくださいね。
小森より』


借りていた本を返す時なら、
『○○さんへ
こんにちは。お元気ですか? 先日は詩集を貸してくださり、ありがとうございました。電車に揺られながらの読書タイム、いつも見ている車窓からの風景が一変するような一冊でした。続きは、またゆっくりお会いした時に!
小森より』


仕事関係の書類を送る時なら、
『○○さま
いつもお世話になっております。本日は書類をお送りいたします。ご確認、よろしくお願いいたします。ねっとりとした空気、まぶしい太陽、青い空、蝉の鳴き声と「夏!」という感じのする今日この頃。だんだん暑さが厳しくなってまいります。〇〇さん、ご自愛くださいね。
小森利絵』


「用件+一言」を伝えるだけですが、伝わるのは用件だけではない気がします。短くて、シンプルな一言であっても、相手に向けて実感を持って書くメッセージだからでしょうか。

そういえば、会社に勤めていた時は、社内共通の決まった内容が書かれた送付状を使用していましたが、プラス一言を手書きしていたことを思い出しました。

お世話になった時に印象に残ったことや後日談などを書くこともありましたし、「ありがとうございました」「今後ともよろしくお願いいたします」という一言だけのこともありました。たった一言でも、添えるか添えないかで変わってくるものがあると、なんとなく感じていたんです。

自分が受け取る側だったら、どう感じるでしょうか。
私は、テンプレートとわかる送付状と、そこに一言メッセージが書き添えてあるものとでは、読み方も受け取り方も少し変わるように思いました。

たとえば、前者だったら流し読みしてしまうところを、後者だったら読み込むと思いますし、前者だったら用件だけを把握して終わるところを、後者だったらその人のことを思い浮かべるような気がします。

定型文からはみ出した、その人が私に向けて書いてくれた一言の向こうから、ひょこっと相手が顔を覗かせているような感じがするからでしょうか。

私もメッセージを書く時は、さまざまなことを思い出したり、気持ちが駆け巡ったりします。それらを言葉として書かなくても、想ったことはちゃんと宿るのではないかなあと思います。またそう想うから、一言を書き添えたくなるのだとも。

相手との関係性によって変わってくるものもあって、たった一言でも「〇〇さんがこんな感じで言っているんだろうな」と想像できるものがあります。関係性によっても、言葉の尽くし具合は変わってくるのだろうなあと思います。

こうして改めて、一筆箋について考えてみて、もっと日常の中で楽しもうと思いました。
今回はメッセージには書いていない、想いの部分までちゃんとのせて届けてくれそうな一筆箋をいくつか紹介します。
◆今日のお手紙
古川紙工
公式WEB: https://www.furukawashiko.com/
商品WEB: https://www.furukawashiko.com/publics/index/233/

花、緑、水玉、星空、文房具、本、果物、野菜、おにぎり、パン、羽、鳥、ネコ、いぬなどさまざまな絵柄。更には花柄一つとっても、エレガントなもの、ポップなもの、シンプルなものと多様で、定番46種類+季節ごとの新柄数種類もあるそうです。

相手や送るものの内容、その日の気分など応じて、選ぶ楽しさがありますね。

紙は「落水」という技法で抄かれた美濃和紙で、上質で特別感がありますから、ビジネスシーンでも、フォーマルなシーンでも、合います。封筒がセットになっていて、1万円札が折らずに入る大きさ&中身が透けない二重封筒になっているので、金券やチケットを渡す時にもいいですね。

中でも、前面3種類のエレガントな花柄は、まるでこのお手紙そのものが花束のようにも見えてきて、贈り物に添えるといいなあと思いました。
◆活版レター
ミドリ
公式WEB: https://www.midori-japan.co.jp/
商品WEB: https://www.midori-store.net/SHOP/4459/170133/list.html

凸型の版にインクを塗り、圧をかけて厚みのある紙に印刷する「活版印刷」による一筆箋です。

活版印刷だからこそ表現できる凹感、文字のにじみやゆらぎ、刷りムラやかすれなどがあり、均一ではない仕上がりに、ぬくもりや味わい、新しさがあります。

書く文字やペンの色、内容などによって、あたたかみのある雰囲気になったり、上品な雰囲気になったり、さまざまな表情を見せてくれそうです。

絵柄が入っているので、書く方向が決まっているのかなと思ったら、上下左右どの方向からでも書けるように、絵柄が工夫されています。どの位置に絵柄を持ってくるかで、雰囲気も変わってきますよ。

また、縦書きにも横書きにもできますから、「横書きに慣れてしまっていて、縦書きは苦手」という人も書きやすいです。
◆便箋ふせん
キングジム
公式WEB: https://www.kingjim.co.jp/
商品WEB: https://www.kingjim.co.jp/hitotoki/sp/binsenfusen/

物や封筒の大きさによっては、封筒に入れた時に、一筆箋がどこかに入り込んでしまって、見逃されてしまったり、最初に読んでほしいのに後で気づかれたりすることもあります。

一筆箋をマスキングテープで貼り付けておくこともしますが、「ここぞ!」という時に限ってマスキングテープが見当たらないことも。

そんな時、付箋タイプのものだと便利。最近はイラスト付きのもの、さまざまな色や形のものなど、いろんな種類の付箋を見かけるようになりました。メッセージを書くのにぴったりのものも多くあります。

その中で、この「便箋ふせん」は一般的な付箋よりも厚みがあり、ちゃんとしている感があるので、丁寧にメッセージを伝えようという想いが表れるような気がします。

大きさはS・M・Lの3つのサイズがあります。

Sサイズは、差し入れを渡したり、いくつかのものを渡す時にそれぞれの説明やコメントを書いたりする時に。Mサイズは、挨拶や用件を書いて気軽に送りたい時に。Lサイズは、少しじっくりとメッセージを書きたい時に。

その時々の気持ちや用途に応じて使い分けることができますね。
◆cozyca productsの一筆箋
表現社
公式WEB: https://hyogensha.net/
商品WEB: https://cozycaproducts.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=2447609&csid=0

「より多くの人たちに作家さんのデザインを楽しんでもらえたら」「少しでも作家さんの活動のお手伝いができ、作家志望の若い人たちの希望になれば」との想いから立ち上がったブランド「cozyca products」。現在(2020年7月)、約19人の作家さんとコラボレーションした文房具や雑貨をつくっておられます。

まるで、絵本のワンシーンのような、作家さんの世界観あふれる一筆箋がひと際、目を引きます。

たとえば、小さな小さな女の子がウサギや白鳥と旅している西淑さんの「TRIP」、女の子が大好きなものを集めたひろせべにさんの「My favorite」。それぞれ4枚の絵柄が綴られています。

1枚1枚の絵からさまざまな物語が思い浮かびます。書き綴る言葉などによっても、その絵から広がる物語が変わってきそうです。「お元気だったらいいなあと思います」「また、今度会った時に」というたった一言が、とても印象深いものになる気がします。

「伝えたいことはたくさんあるけれど、言葉にはならなくて」という時、この絵の世界観に委ねるというのも素敵だなと思いました。
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レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
小森 利絵
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰

編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
 
『おてがみぃと』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ

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