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小森 利絵 フリーライター えんを描く
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
おてがみじかん ライフスタイル 2018-03-23
お手紙とわたし~大原奈津子さん編③~
私のまわりにいる「日常の中でおてがみじかんを楽しんでいる人」にインタビュー。第1弾は大原奈津子さんです。お手紙の思い出や楽しみ方などについてうかがったインタビューを3回に分けて紹介しています。

前々回は「思い出編」としてはじめて「お手紙をやりとりした」思い出や現在のお手紙状況などのお話を、前回は「楽しみ方編」として旅先でのお手紙の楽しみ方のお話をうかがいました。第3回目は「お気に入り編」です。

大原さんにお気に入りのレターセットやハガキ、切手などを教えてもらいました。
お気に入りのお手紙アイテムを3つ教えてください。
大原さん:1つ目は沖縄のご当地アイテムです。

旅先でお手紙を書く時は、ご当地のレターセットやハガキ、切手で。郵便局やお土産物店で購入します。

JAL子会社のJTA(日本トランスオーシャン航空)の飛行機には、ノベルティとしてポストカードを配布していて、きれいな写真のポストカードで素敵。乗ると必ず、もらいます。
2つ目は文香です。

もらったお手紙に文香が入っていると、封を開けた瞬間「わあぁ~」「いい香り」となるので、私もお手紙によく入れていました。

随分前に購入したものなので、現在も販売されているかどうかわからないのですが、お気に入りは『遊 中川』の『もったいない文香』です。かばんをつくった布の端切れでお香を包んでいる文香で、私は和のアイテムもこのブランドの布も好きだから、なくなると補充していました。

そのほか、和の雰囲気の文香と出会うと、つい手に取ってしまいます。
3つ目は展覧会で販売しているポストカードです。

美術館に行くと必ず、ポストカードや便せんを購入してしまいます。いわさきちひろさんや永田萠さん、マツモトヨーコさん、志村ふくみさん・・・ファイルに入れると、まるで画集のように。どのポストカードもお気に入りすぎて、使えないんですよね(笑)。展覧会のものはその時にしか手に入らないので、特に。

ポストカードって、その世界観が凝縮されていると思うんです。絵も写真も、ポストカードという小さい世界に収められることで、さらに魅力を増すような。しかも、誰かに届けることもできるからいいなあと思います。

最近はお手紙をじっくり書く時間を持てないので、ポストカードをメッセージカード代わりにして、プレゼントなどと一緒に入れて送ることが多いです。

(2017年9月取材)
※お話を伺って

大原さんは、既存のお手紙アイテムに限らず、ご自身でポストカードや消しゴムはんこ、リメイク封筒などをつくっています。

大原さんがはじめてつくったポストカードはこちら。
大学時代に所属していた写真部で撮影したこの2枚の写真を気に入って、ポストカードにしてみたことが、自身でポストカードをつくるきっかけになったそうです。

こんなにかわいい消しゴムハンコもつくっています。
クマさんや植木鉢、お花、ジョーロなど、単体でも十分かわいいのですが、組み合わせて押すとますますかわいらしく、楽しく♪

こちらは三角や四角に切った消しゴムと綿棒を使ってつくったクリスマスツリー。シンプルなものの組み合わせでも、アイデア次第で素敵に仕上がるんだと、大原さんのアイデアにびっくり!
フライヤーを再利用したリメイク封筒はこちら。
カフェなどで「これ、素敵」と手に取るイベントのフライヤー。イベント期間を過ぎれば、こういうふうに封筒にリメイクするのもいいですね。

大原さんのお話を聞いていると、お手紙をベースに、写真に、絵に、消しゴムハンコにと趣味の幅が広がっていきそうな気がしました。また、自分が好きなことや得意なことを活かして、自分ならではのお手紙をつくることができるんだとも。自分自身の表現力も豊かになりそうですね。

最後に、2年前に大原さんから届いた春のお便り。届いたのは3月で、桜はまだ咲いていませんでしたが、このお便りを受け取った瞬間、「ああ、もうすぐ春!」と桜が満開の様子が浮かび、うきうきしたのを思い出します。

「切手は沖縄の『ヒカンザクラ』。本州の桜より早く、石垣島では2月頃に咲き、春のうきうきを先取りさせてくれる花です。このお便りをうきうきしながら仕上げたことを思い出します」と大原さん。
もうすぐ春。ぱっと顔が思い浮かんだあの人へ、お手紙を書きませんか?
profile
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
小森 利絵
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
 
『おてがみぃと』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ

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