HOME  前のページへ戻る

岡田 真結子 フラワーデザイナー/バーテンダー flower & bar Relier(ルリエ)
皆の日常に、植物がそっと寄り添ってくれることを願い、その時々の私なりのお花の楽しみ方や、花屋として植物と向かい合う中で気付いた素敵な発見をお話していきます。
季節を楽しむ花レシピ ライフスタイル 2016-08-24
涼しさを演出するグリーンのレシピ
8月も後半に入り、
お盆を終えた花市場は、
これから秋の花へと移り変わっていきます。

とはいえ、まだまだ暑い日が続く毎日。
こんな時期には、視覚でも涼しさを感じたいもの。

今月は、グリーンを使った涼しさを感じる花飾りを
ご紹介します。


暑い時期にお花を飾っても、
すぐ水が濁ったり、茎も汚れて傷みやすいもの。

その点、グリーンは水が汚れにくいものも多く、
形や色のバリエーションも豊富で、
リーズナブルなので、
暑い時期でも取り入れやすい花材です。

敢えて花瓶を用意しなくても、
暑い季節なら、
お手持ちのガラス食器や、
涼し気な色の陶器を使えば、すぐにでも飾れます。


手始めに、皆様よくご存じのヘデラから
飾ってみましょう。

3本のヘデラをくるくるっと輪にして、
金魚鉢のような丸みのある器に入れてみました。
 

花器はガラスであれば、
何でも構いません。
小さなグラスであれば、
ヘデラの本数を減らして入れて下さい。

水も演出の1つ。
器の半分ほどまで水を入れておきましょう。
水を通してみるグリーンの色も、
また印象が違うもの。


グリーンだけでは物足りないと思ったら、
お好きなお花を短く切って、
首がそっともたれかかるように、
花器の口に乗せます。
 

お花の茎は、ストローと同じ。

茎が長いと、
上まで水を吸い上げるのに時間がかかります。

暑い夏は、お花もうまく水を吸い上げられず、
首をうなだれてしまいがち。
だから、短く切って水につけてあげる方が、
水が吸いやすくなって、
綺麗に咲き切る事が出来るのです。


“ダバリアファン”のような涼し気な葉は、
1枚でもレースのようで絵になります。
 

下から上へと口が広がった、
浅めのガラスの器に入れました。


“入才(ニュウサイ)ラン”という硬めで長い葉は、
そのままだと硬くて形作りにくいので、
葉の筋に沿って縦に裂きます。

そして何本かに裂いたものを束ね、
まずお好みの大きさの輪を作ります。

次に、葉先を輪の中に通しながらぐるぐると巻き、
巻き終わりは紐で結んで、外れてこないように止めます。

こうして入才ランの葉1枚で小さなリースを作って、
先ほどの浅めのガラスの器に入れました。
 

彩りに添えたリンドウは、
リースの巻き終わりに結んだ紐隠しの役割も担っています。

入才ランのリースは、
器の中に収めるだけでなく、
縁のサイズに合わせて丸めれば、
縁に乗せて飾っても素敵です。
 

先ほどのガラスの花器より口が小さめな、
お茶碗の縁に乗せました。


普段使っている食器も、立派な花器になります。

お庭やベランダで咲いた花や蔓を摘んだり、
お料理で余ったハーブを、
そっと水に浸けるだけで、小さな生け花が完成します。
 

次は、ホームセンターでも売っているような、
小さなポット苗を使った、
苔玉作りをご紹介します。

用意するものは、
山苔1パックと、
お好きなポット苗(アイビーやシダ、多肉植物など)、
そして糸のように細いワイヤー。
 

今回私が使った植物は、
“グリーンネックレス”という名前の、
丸い粒が連なった植物です。


まず、苗をポットから出します。
土がバラバラにならないように、注意して下さい。
 

次に山苔を、裏が見えるように広げ、
その上に先ほどポットから取り出した植物を、
土ごと置きます。
 

苔もバラバラにならないように気を付けながら、
植物の土を包んで丸く形成し、
山苔を固定するように、
ワイヤーを苔全体に、強めにぐるぐると巻きます。

つる性の植物は、
つるの先が苔の中に入ってしまわないように
注意して下さい。

平たいお皿の上に置いて、
形を丸く整えたら完成です。
 

鉢やポットのまま置いておくよりも、
苔のみずみずしさが涼しさを演出します。

苔は保水性があるので、
水をあげてもすぐ乾いてしまうような、
こんな乾いた暑い季節にはぴったり。

水やりは、
苔が乾燥しないように気を付けて、
霧吹きで全体に水分を与えるか、
植物の根元から水を与えて、
土と苔を湿らせてあげて下さい。


日本には四季があります。
季節毎に、花を楽しむアイデアがあります。

1年を通して植物を楽しめたら、
きっと毎日が潤うはず。

どうぞ閃くアイデアをプラスして、
心の潤いを補って頂ければ幸いです。
皆の日常に、植物がそっと寄り添ってくれることを願い、その時々の私なりのお花の楽しみ方や、花屋として植物と向かい合う中で気付いた素敵な発見をお話していきます。
岡田 真結子
フラワーデザイナー/バーテンダー
Relierが作る作品や空間は 植物の持つ美しさを最大限に引き出す事を、何よりも大切に考えています。 大輪の花や丸いフォルムの花、シフォンのように柔らかい花びらや、 香水のように甘い香りを放つ花。 美しさに驚きと感動をプラスして、五感で感じるお花をご提案します。
flower & bar Relier ルリエ
〒550-0001大阪市西区土佐堀1丁目6-10 土佐堀トキワビル101
定休日:土・日・祝日(土曜日はレッスンのみ)
TEL:06-6131-4623
HP:http://relier-fleurs.com/  
BLOG:http://ameblo.jp/fleur-relier
FB:fleurRelier

岡田 真結子  季節を楽しむ花レシピ  コラム一覧>>
ライフスタイル
プロポーズとブーケ
おすすめのコラム
ライフスタイル new
映画「オッペンハイマー」
バックスター ルミ
バイリンガルライフコ…
RumiBaxter
ライフスタイル
いろイロな表現「バースデーカード~その3~」編
小森 利絵
フリーライター
えんを描く
ライフスタイル
新芽
バックスター ルミ
バイリンガルライフコ…
RumiBaxter
コラムのジャンル一覧



@kansaiwoman

参加者募集中
イベント&セミナー一覧
関西ウーマンたちの
コラム一覧
BookReview
千波留の本棚
チェリスト植木美帆の
[心に響く本]
橋本信子先生の
[おすすめの一冊]
絵本専門士 谷津いくこの
[大人も楽しめる洋書の絵本]
小さな絵本屋さんRiRE
[女性におすすめの絵本]
手紙を書こう!
『おてがみぃと』
本好きトークの会
『ブックカフェ』
絵本好きトークの会
『絵本カフェ』
手紙の小箱
海外暮らしの関西ウーマン(メキシコ)
海外暮らしの関西ウーマン(台湾)
海外暮らしの関西ウーマン(イタリア)
関西の企業で働く
「キャリア女性インタビュー」
関西ウーマンインタビュー
(社会事業家編)
関西ウーマンインタビュー
(ドクター編)
関西ウーマンインタビュー
(女性経営者編)
関西ウーマンインタビュー
(アカデミック編)
関西ウーマンインタビュー
(女性士業編)
関西ウーマンインタビュー
(農業編)
関西ウーマンインタビュー
(アーティスト編)
関西ウーマンインタビュー
(美術・芸術編)
関西ウーマンインタビュー
(ものづくり職人編)
関西ウーマンインタビュー
(クリエイター編)
関西ウーマンインタビュー
(女性起業家編)
関西ウーマンインタビュー
(作家編)
関西ウーマンインタビュー
(リトルプレス発行人編)
関西ウーマンインタビュー
(寺社仏閣編)
関西ウーマンインタビュー
(スポーツ編)
関西ウーマンインタビュー
(学芸員編)
先輩ウーマンインタビュー
お教室&レッスン
先生インタビュー
「私のサロン」
オーナーインタビュー
「私のお店」
オーナーインタビュー
なかむらのり子の
関西の舞台芸術を彩る女性たち
なかむらのり子の
関西マスコミ・広報女史インタビュー
中村純の出会った
関西出版界に生きる女性たち
中島未月の
関西・祈りをめぐる物語
まえだ真悠子の
関西のウェディング業界で輝く女性たち
シネマカフェ
知りたかった健康のお話
『こころカラダ茶論』
取材&執筆にチャレンジ
「わたし企画」募集
関西女性のブログ
最新記事一覧
instagram
facebook
関西ウーマン
PRO検索

■ご利用ガイド




HOME