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バックスター ルミ バイリンガルライフコーチ RumiBaxter
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2016-01-15
丁寧に生きる。You made my day!
みなさんにとって2016年はどのような幕を開けられたでしょうか。

年明けは、日本の除夜の鐘スタイルで、静かにゆっくりと 新年を迎えられた方もいらっしゃるでしょう。除夜の鐘の音、その一つ一つには、雑念や煩悩をとかす、という意味があるという話を聞いたことがあります。そこには新しい年を迎えることに対する先人たちのおごそかな思いを感じます。

または、ロンドンの打ち上げ花火スタイルのニューイヤで、華々しく、無数の花火と共に新年への希望を力強く感じた方もいらっしゃるでしょう。切れ間なくテムズ川沿いに打ちあがる花火は、これでもか、これでもか、と見るものに希望の光を見せてくれるような気すらします。新年の迎え方は違えども、新しい年が良い年であってほしいと願うのは世界中、人類共通の思いでしょう。

このコラムを読んでいただくのは2016年に入って2週間以上たっていることでしょうが、面白いことに、1月の2週目というのは「新年の誓い」が破られる、ごく平均的な週らしいのです。

「今年こそ、、、」と誓った新年の抱負が「 ま、いいか」とズルズルと忘れられていく、そんな時が早くも1月の2週目にやってくるとは、なんとも皮肉ではありませんか。

イギリスでは、長かったクリスマス休暇もようやく終わり、アルコール三昧、飽食の日々に終わりを告げ、体重計を見るより前に「何かせねば」とスポーツジムに駆け込みたい人々であふれるのも1月2週目あたりです。今週が会員登録が絶好調な週だというのもうなずけます。

情報社会、スピード社会に生きる私たちにとって、私たちを取り巻く環境は次から次へと目まぐるしくかわり、新しいニュースはひっきりなしに流れ過ぎ、「すぐに返信せねば、、」とショートメッセージに追われる日常では、2週間前に立てた誓いなんてとっくに忘れ去られ、2週間という期間は、むしろ、長すぎるのかもしれません。

そんな中、BBCで、新年の抱負、New year's resolution についての軽いトークショーを見ていました。番組中、興味をそそられたのがランダムカインドネス という内容でした。ランダムとは対象を限定しない、という意味なので、ランダムカインドネスとは「対象を限定しない、誰にでも平等な優しさ」というニュアンスでしょうか。

私たち人間は、どんな人でも多数の仮面を持っていて、時には超優しく、同じ人が、別の場所では残酷にさえなれます。出会ったばかりの恋人に向ける視線と、元恋人に向けるうんざりした態度が全く違うのも、程度の差はあれ、自然なことかもしれません。向かう対象によって声や話し方が変わるというのもよくあることです。

このランダムカインドネスというのは、どんな対象であっても、分け隔てなく、時も場所も選ばず、見返りを考えずに優しくしようというものです。といっても内外、誰に対しても同様に優しくするというのは簡単なようで意外と難しいものかもしれません。顔とアイデンティティが知られている時と、そうでない時、私たちは同じ行動を取れるかどうか、と聞かれると、意外と難しいのです。

ランダムカインドネスを実際に表現する方法はいろいろあります。例えば、見ず知らずの人にコーヒーをおごってみる。というのもひとつかもしれません。これに関しては、ある調査で、おごられた人は次にまた、別の見ず知らずの人におごる確率が非常に高いという結果が出ています。

また、ホテルの泊まった部屋をチェックアウトするときに小綺麗にして出る。というのはどうでしょうか。そこにはクリーナーへのリスペクトがあります。顔はお互い見ることがなくとも、知らない他人とフレンドリーに、本音で会話をする、というのもいいかもしれません。

ランダムカインドネスの種類は実に様々ですが、どんなランダムカインドネスを実行しようとも、そこに一つのゴールデンルールがあります。それは優しさを受けた人の心に必ず光が差し込むことです。そしてランダムカインドネスによって想像以上の、全く予期しなかった素晴らしいことが起こります。

You made my day.
というフレーズがあります。

他人が言ってくれたなにげない一言や小さな優しい行動で、なんだか嬉しくなって、その日1日気持ちよく過ごせそうというときに、「Thank you. You made my day!」というのです。

そしてそこには必ず笑顔があります。そんなランダムカインドネスの生み出す連鎖は、闇の多い今の社会に大きな光をもたらしてくれそうな気がします。

以前、ミラーニューロンについての話に感心したことがあります。ミラーニューロンとは、人間の脳の持つ特徴のうちの一つで、それにより、私たちは周りの人を知らず知らずのうちに鏡(ミラー)に映すごとく模倣するそうなのです。ヨシも悪しもです。そのミラーニューロンは2人以上なら、小さなグループから、大きなコミュニティーまで幅広く当てはまるそうなのです。

ある一定のグループの人たちが同じように振る舞い、顔や態度まで似てくるのもミラーニューロンの作用とさえ言われています。表情や態度だけでなく、感情ですら、次から次へと 「感染」するそうです。ヨシも悪しもです。ここでも、ランダムカインドネスで光の連鎖を作り出すことができるかもしれません。

私自身、今まで数多くのランダムカインドネスをいただいたことに感謝しながら、今年はシンプルかつ、とてもパワフルなランダムカインドネスという行為を少しでも多く実行できたらなと思っています。

それは一期一会の意味と似ているかもしれません。今年もいろいろな方々とお会いしたいと思っていますし、その出会いが長くても短くても、ほんの一瞬のすれ違いであったとしても、ランダムカインドネスの気持ちを持っていたいと思っています。

 

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