顎関節症になったら |
口を大きく開け閉めするときにカクカク音が鳴ったり、 筋肉に痛みがあったり、口を大きく開けづらくなったり、… こんな症状を感じたことはありませんか? このようなあごの関節にまつわる症状をまとめて顎関節症といいます。 顎関節は耳の穴の前にあり、触れると口を開け閉めする際に関節が動くのが分かります。 かつて、この顎関節症の原因には「かみあわせ」があげられていました。 矯正歯科治療を希望する患者さんの中にも 「矯正歯科治療を受けたら顎関節症が治るんでしょう?」 と期待している方も少なくありません。 かみあわせを治すことは歯を長持ちさせ、全身の健康増進のためにはとても大切なことです。 しかし顎関節症については必ずしもすぐに改善につながるわけではありません。 というのは、顎関節症の原因は1つではなく、ストレスや年齢、性別、体質、生活習慣、 ホルモンバランスなど多岐にわたると考えられ、 それらが複合的に影響して起こると考えられているからです。 そんな中、最近顎関節症に関係している、ある「癖」が見つかりました。 それはTooth Contacting Habit(TCH)と呼ばれるものです。 では、1日24時間のうち上下の歯が接触している時間はどのくらいだと思いますか? 12時間?8時間?いやいや24時間ほとんどずっと? 答えは約15分~20分です。 食事をしたり、話したり、唾を飲み込んだりする時間以外は、 実は上下の歯の間には「安静空隙」と呼ばれる1~2mmの隙間が存在します。 しかし最近、上下の歯を必要以上にあてる癖のある人がいると言われています。 これがTooth Contacting Habit(TCH)です。 パソコンや仕事に熱中しているとき、ついつい上下の歯があたっていませんか? そういう人には舌や頬っぺたの内側に歯圧痕や咬頬線と呼ばれる歯の跡がついています。 ご自分の舌や頬っぺたの内側をぜひチェックしてみてください。 通常リラックスしているときは上下の歯が離れているので、咬むための筋肉もリラックスしていますが、このような癖がある人は常に筋肉が緊張したり、顎の関節が圧迫されたりするので、顎関節症を引き起こす原因となるのです。 またこのTCHをやめることで顎関節症の症状が改善するとも言われています。 まずはこの癖があるかどうか認識し、もしあればそれをやめるように目の見えるところに貼り紙をしたりして、歯を当てる癖をやめるようにしてみましょう。 ただし痛みが強い場合、また痛みが1週間以上続く場合は他の病気が疑われることもあります。 また口が開きにくい場合や痛みがある場合は投薬が有効なこともありますので、 ぜひ歯科医院へご相談下さい。 |
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