矯正歯科受診の6つのポイント |
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少し前になりますが、NHKの朝の情報番組で、 子どもに対する不適切な矯正歯科治療について取り上げられていました。 私が所属している公益社団法人日本臨床矯正歯科医会が行った、 会員対象のアンケート調査にもとづいた内容だったのですが、 とても反響が大きかったそうです。 学校の歯科健診でも「不正咬合」の項目が追加されて久しく、 最近は子どもさんの虫歯よりも歯並びのことに関心のある親御さんが多いと聞きます。 そもそも矯正歯科治療は、虫歯や歯周病の治療とは全くと言っていいほど別分野で、 専門的な知識や経験が必要です。 しかし現在は残念ながら、 歯科医師なら誰でも「矯正歯科」の看板を挙げることができるため、 十分な知識や経験のない術者による不適切な矯正歯科治療が増えているようです。 そしてこれは子どもの矯正歯科治療に限らず、大人の矯正歯科治療においても同じです。 適切な矯正歯科治療を受けるためには、まずは医院選びが重要になります。 そこで今回は前述の日本臨床矯正歯科医会が提唱する、 矯正歯科を受診する際の6つのポイントについてご紹介します。 1.頭部X線規格写真(セファロ)検査をしている 2.精密検査を実施し、それを分析診断した上で治療をしている 3.治療計画、治療費用について詳細に説明をしている 4.長い期間を要する治療中の転医、その際の治療費精算まで説明をしている 5.常勤の矯正歯科医がいる 6.専門知識がある衛生士、スタッフがいる セファロとは、頭とレントゲンカメラの位置を規格化して、 頭蓋骨全体を撮影するレントゲン写真のことです。 患者さんの頭や顔の骨格のバランスを見たり、成長の予測をしたり、 矯正歯科治療の診断や治療計画の立案には欠かせないものです。 それら矯正歯科治療に必要な検査を行った上で、模型やレントゲン写真を分析、診断し、 なおかつそれらを患者さんが理解できるように、 きちんと説明してくれるかどうかも重要なポイントです。 また矯正歯科治療は一般的に経過が長いため、 途中で転勤や進学に伴う転居も可能性として検討しておく必要があります。 そうなった場合に次の矯正歯科医を探し、 さらに治療経過をしっかり引き継いでくれるかどうか、 また治療の進行具合に応じて治療費の清算をしてくれるかどうかも、 ぜひ確認しておきましょう。 また治療をしてくれる矯正歯科医師はぜひ常勤であるほうが望ましいですし、 さらに言えば、 矯正歯科治療についての専門知識がある歯科衛生士やスタッフがいてくれると より安心して治療に取り組めることでしょう。 まずは賢い患者になって、いい治療を受けるようにしましょう。 |
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