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足永 美樹 インポートセレクトショップ aplausos
素敵な世界へトリップできるような雑貨をメインにした海外買い付け専門セレクトショップ『aplausos』を運営しています。オーガニックやフェアトレードなど、「ストーリーのあるもの」にこだわっています。
足永美樹のECOLIFE ファッション 2014-03-18
広がる可能性。

季節は、アッという間に移ろい、もうすぐ4月。
新しい季節の始まりです。
近頃私は、「食」に関するショップも開くべく、
色々な勉強会などに参加していました。

いかに回りに情報が溢れすぎていて、「安い!」=「買う」=「得した気分」になっていたか。。
自分の口に入れるものはもちろん、やはりお金を払ってものを買う以上、「安物買いの銭失い」にはなりたくないな、と4月の増税を前に強く思います。

先日、3月11日、東日本大震災からはや3年が経ち、私も黙祷をしました。

「誰かのために、ちょっぴりいいことを。」という「社会貢献」に関する人や地球にやさしい社会貢献型の商品・サ-ビス=「ソ-シャルプロダクツ」(Social Products)はどんどん増えていますが、まだまだ、埋もれているのが現実です。

今回は、学習院女子大学国際文化交流学部教授、江口泰広氏による素敵な企画をご紹介させていただきます。社会をより良いものにしていくために消費の力を活用しよう、という取り組み

「ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)。」
商品を購入するとき、「何が自分たちの未来によいのか」「何を子どもたちの世代に残しrたいか」を考え、自分たちの何気ない「買う」という行為(消費)が「力」に変わる、というコンセプトです。

ソーシャルプロダクツ・アワードは、「社会性x商品性」というまったく新しい視点で優れたソーシャルプロダクツの情報を生活者に広く提供し、身も心も豊かなライフスタイル作りを提供、そしてそのような商品作りに取り組む企業、団体を応援する商品・サービスを評価する日本で唯一のソーシャルプロダクツの表彰制度です。

特徴として、
1.「社会性」として、環境だけでなく人(社会的弱者)や社会(地域、伝統)への配慮
2.「社会性」のみならず、品質や機能、デザインなどの「商品性」
3.「社会性」「商品性」に加えて、商品・サービスに関連する「ストーリー・仕組み」
4. 有識者だけでなく、一般生活者も審査に参加
これらも考慮されています。

今年、2014年度、これらの規定を満たし、受賞に至った素敵な商品たちをいくつかご紹介します。

*株式会社クレコスさん
農薬も肥料も使わず「自然農」という栽培方法で育った「大和茶」を主成分に、自社抽出をはじめ良質な国産の原料を使用した天然成分100%、化学成分完全フリーのオーガニックコスメ。

オーガニック初心者でも使いやすい「オールインワンセラム」を軸にしたシンプルなラインナップです。

性別、年齢にとらわれず、上質でユニセックスなデザインにこだわり、「ソーシャルプロダクツ」を立ち上げ、商品を通して日本の農業、福祉、森林それぞれの分野に還元できる仕組みを作っている会社です。

農業では、耕作放棄地を再生し栽培された大和茶を原料として使用し、その原料の抽出や商品パッケージの紙作りを福祉施設に依頼、施設に依頼している手漉きの紙には自社で間伐した国産材を使用しているという徹底ようです。詳細はこちら

店舗での販売は、関東がメインですが、オンラインショップもあります。QUON

*IKEUCHI ORGANIC株式会社さん
紡績工場も含めすべてEU規格の認証を受けるオーガニックコットンで、「ワインのように今年のタオルを味わう」をコンセプトに作られています。

本当のオーガニックコットンは自然(ありのまま)であること。
だからこそ、毎年異なる繊細な品質をまるでボジョレーヌーボ-のようにその年々のコットンを味わう、=「コットンヌーボー」。

綿花、綿糸は原則フェアトレードで、売上の一部は原綿産地であるタンザニアの井戸設置費用に活用され、2014年春にはなんと4本目の井戸が完成。

20年で20本の設置を目標としています。また、2013年、日本企業としては初めて「WindMade認証」を取得しています。詳細はこちら

”WindeMade認証”とは、電力消費に占める風力発電の割合が25%以上であることが求めらる(池内タオルは操業に伴う消費電力の100%を風力でまかなっている)。
オンラインショップ・・風で織るタオル(楽天市場)

*一般社団法人 つむぎや
宮城県石巻市・牡鹿半島牧浜地区で、漁村女性のハンドメイドで、鹿の角と漁網の補修糸を使ったアクセサリー。

持ち主に素敵な夢を運んでくれるお守りのドリームキャッチャーをモチーフにデザインされています。

古来より水難・海難のお守りとして使われてきた鹿の角に復興への祈りを込めて作られている素敵なアクセサリーです。

震災以降、一日中仮設住宅の中での生活を余儀なくされ、仕事も失ってしまった人々。
そんな女性たちにわずかながらでも収入をもたらし、一人一人の役割としての仕事をつくるり、て住民同士が交流できるコミュニティづくり(再生)を目指して、この商品が生まれたそう。

商品一点ごとに売上の一部(ネックレス:1,000円、ピアス2,200円)が作り手の収入となります。
詳細はこちら

地域の未利用資源を使用し、オリジナリティあるアクセサリーをつくっている素晴らしい取り組みと、オリジナリティが溢れています。
[オンラインショップ]CINRA
[店舗]東向島珈琲店、KANEIRI Museum Shop6など日本国内外約50店舗

他にもとある集落の未使用の廃れてしまって手つかずだった土地を再生させ、「オリジナル」ブランドのお米を製造したり、様々な「ストーリー」で作り手の気持ちがひしひしと伝わるものがたくさんありました。

展示会も行われ、会場は
東京:OVE南青山 2014年3月5日(水)~3月16日(日)(月曜日はお休み)
大阪:OVE中之島 2014年3月20日(木)~3月23日(日)
入場は無料。詳細はこちら

ぜひ「自分の目で、たいせつなものを選ぶ」力を身につけてお買い物を楽しみたいですね。




 

 

 

 

 


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