上野 美穂 小豆島 空き樹バンク プロジェクト主宰 教育と国際協力のフィールドで20代を過ごし30歳で看護師へ。2018年小豆島の風土に心奪われ移住。『小豆島空き樹バンク』プロジェクト主宰。魅力溢れる日本の田舎をもっともっと沢山の人に知ってもらいたく日々奮闘しています。 |
いま小豆島は発酵している |
暖冬。晴天の多い小豆島ですが今年は類にもれず暖かく、雨が降らない。河津桜もミモザも例年よりやや早く満開を迎えています。暖かい陽気の日には、野外ご飯が楽しみです。
『発酵』 巷でも発酵熱がアツイですね。元々日本は発酵大国。日本酒、焼酎、みりん、醤油、味噌、米酢・・・私たちの食生活に発酵食品は必要不可欠です。 小豆島は発酵の島と言って過言ではないくらい発酵食品で頑張っている人たちが沢山います。 まずはお醤油。小豆島の3大特産品は素麺、佃煮、そしてお醤油。香川県の醤油の生産量は全国5位でそのうち約半数近くが小豆島産になります。 現在、22軒ほどの醤油屋がこの島内に現存しています。醤の郷と呼ばれる地区を歩くと右も左も醤油蔵。醤の香が漂います。 小豆島の醤油の特徴は『木桶仕込み』。蔵と桶に住む菌を大切に、木桶で仕込む醤油はまろやかで力強い味わいです。訪れた際には、様々なお醤油屋さんを巡り、食べ比べてみても面白いかと思います。
そして、各所で大豆味噌、麦味噌の寒仕込みが行なわれています。
値段のはる健康食品より、毎朝一杯のお味噌汁が一番の健康法だと私は思います。そのくらいお味噌は最強な食品。 だからこそ、自分の口に入るお味噌を手作りすることの大切さ、贅沢さをここ数年実感しています。
発酵といえばビールも。坂手港近くに醸造所を構える『まめまめびーる』。小豆島の恵みを活かし、小豆島で飲む瞬間を想い醸造されたビールたち。 米麹を使用した「きんまめまめ」、醤油もろみを使った「くろまめまめ」など、『島×ビール×発酵』愛を感じます。
また、小豆島で生ハムを造る『草壁ハム製作所』も注目です。大豆麹菌を利用し発酵熟成させる島の生ハム。良い風に吹かれながら、美しい瀬戸内海を見下ろす高台で静かにじっくりと熟成が進んでいます。 ああ、文章を連ねながら唾が出てきた。生ハム食べたい、ワインが飲みたい。
そして忘れてはいけない、寒霞渓の麓にある『森製麹所』。 住んでいる地域に、もやし屋さん(種麹屋)がある幸せ。私は醤油麹、塩麹をせっせと仕込み、使う日々。身体のなかで美味しい菌達が私を護っているのを感じます。
2020年3月28日には小豆島唯一の酒蔵、小豆島(森国)酒造敷地内にて『小豆島新酒祭』が行なわれます。酒粕の詰め放題、蔵見学ツアー、新酒の試飲。 もうここまで読んでくれた貴方は、来島して発酵讃歌を共に歌おうではありませんか。美味しい新酒とともに!!
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上野美穂
『小豆島 空き樹バンク』 プロジェクト主宰 山形県庄内町出身。実家は養豚農家。教育と国際協力のフィールドで20代を過ごし、30歳で看護師へ。関東の救急病院で働いていましたが、2018年小豆島の風土に心奪われサクッと移住。余暇を利用し『小豆島 空き樹バンク』プロジェクト主宰。 休日は猪の解体をしたり、山の縦走を試みたり里山生活を満喫中。魅力溢れる日本の田舎をもっともっと沢山の人に知ってもらいたく日々奮闘しています。 上野美穂 FB:https://www.facebook.com/miho.ueno.10 小豆島 空き樹バンク Twitter:https://twitter.com/gaL964cw4QcXYGx |
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