歯の保護剤 |
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2019年が始まりましたね。
今年は亥年。猪突猛進、勢いのあるいい1年になるといいですね! さて、歯が溶ける病気といえば「虫歯」。虫歯が細菌感染によるものということは、ご存じの方も多いと思います。 食後、歯などに付着した糖分、炭水化物、タンパク質などをもとにして、虫歯菌の棲み家となる「プラーク(歯垢)」が生成されます。プラークの中の虫歯菌は酸性物質を発生し、歯を溶かしてしまいます。今まで虫歯になったことがない、という方は口の中にこの細菌がいない可能性が高いです。 ただ、虫歯でなくても、口の中に虫歯菌がいなくても、歯が溶けることがあります。「酸蝕症」です。酸性の飲食物そのものが歯のエナメル質や歯そのものを溶かし、ダメージを与えてしまう症状のことです。 歯は口の中が酸性に傾くと、歯の表面のエナメル質表層から歯の成分が唾液中に溶け出してきます。 すると酸を中和する働きを持つ唾液が分泌され、口の中を中性に近づけようとしてくれます。すなわち唾液は歯が傷むのを防ぐ、優れた保護剤とも言えます。一般的な大人で1日あたり1.0~1.5リットルもの唾液が分泌されているそうです。 しかし、唾液が口内を十分に中和するのには40分以上かかると言われているので、だらだら食べをしたり、食間に酸性の飲み物を飲んだりすると、口の中の酸性化が進み歯が傷んでしまう恐れがあります。 また、唾液は就寝前と起床直後、過度の緊張やストレス、体内の水分が減った時や代謝が落ちた時などには分泌が減ってしまいます。このようなときは口の中が乾きやすく、虫歯や酸蝕歯にかかりやすい状態なので、要注意です。 またよく噛まない生活習慣、加齢などによって唾液の分泌量が減少するドライマウス(口腔乾燥症)という症状で悩む患者さんもいらっしゃいます。 毎日の食事でよく噛んで食べたり、舌をよく動かしたりすることでドライマウスを防げる場合もあります。 生活リズムを整えたり、こまめな水分補給をしたりして、唾液の分泌が起こりやすい環境を作ることが歯を守ることにつながるのですね。 |
![]() 阿部 純子
歯科医師 日本矯正歯科学会認定医 じゅん矯正歯科クリニック (歯列矯正・ホワイトニング) 大阪市中央区本町3-5-2 辰野本町ビル2 TEL:06-6266-0018 HP:http://www.jun-oc.com |
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