ポケット版 エルマーのぼうけんセット(ルース・スタイルス・ガネット)
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![]() シリーズ全部、この機会にいかがでしょう? ポケット版エルマーのぼうけんセット
ルース・スタイルス・ガネット(作/絵) 6月頃だったか、お世話になっている作家さんと一緒に、9月に一泊二日で長野にある美術館へ行く計画が浮上しました。
相談するうちに、まず飛行機で大阪から東京へ行って、立川で開催中の「エルマーのぼうけん展」をみて、立川から長野入りするのはどうか?という話になったんです。確かにそれなら、遠くて諦めていたエルマー展にも行ける!ぜひそうしましょう! というわけで、今月のおすすめは「エルマーのぼうけん」シリーズ3作品です。 この作品は、絵本というより幼年童話にあたります。ここでご紹介したどのタイトルよりもテキストが長そうですが、しかしながら展覧会に行ってみると、原画点数の多いこと! こんなにあったっけ?と思いつつ、どれも見覚えがあるっていう、不思議な心持ちになりました。 有名なタイトルです。作品の素晴らしさはご紹介するまでもないですね。実は、今回のおすすめポイントは、写真の本がポケットサイズ、ソフトカバーの限定復刻版であるということ。 普段は、ハードカバーでしか流通していません。 重くて厚い、ハードカバーの佇まい。幼い頃、本棚から美しいイラストが描かれた表紙のそれを手にすることは、年の離れた上級生の振る舞いに思えて、大人に近づけたような気さえして、ちょっぴり嬉しかったりしませんでしたか? あれから何十年も経って、いい大人になった今。 今度は同じ作品をソフトカバーのポケット版で読んでみる。すると、幼少期は背伸びしたくて(?)手にとったはずの作品が、思いのほかさらっと読めちゃう。幼年童話とはいえ、拍子抜けするくらいに、あっさりと。 小ぶりで軽くて柔らかい、ソフトカバー特有の気安さが手伝ってか、これを1冊読むことと、絵本を1冊読むことと、心理的なハードルはほとんど変わらない気がする。 私は、3冊とも一気に読んでしまいました。 獰猛な動物たちが暮らす島で、子供の竜がとらわれていると知ったエルマーが、竜を救うためにその島へ冒険に出るお話。2作目は、エルマーの家へ帰る途中に立ち寄った別の島での出来事が描かれ、3作目は、エルマーを送り届けた後、竜が自分の家族の元へ帰ろうとする中で家族の危機を知り、エルマーとともに救出に向かうお話が描かれています。 1作目は読んだことがあっても、シリーズ全部は読んだことがないなあという方、この機会にいかがでしょう?限定復刻版なので、ご興味のある方はお早めに書店でお求めくださいね。 ちなみに「エルマーのぼうけん展」は、東京展の会期終了後に巡回予定の発表がありまして、来年の春休み頃から明石市内で開催されるそうですよ! とっても素敵な展覧会でしたので、こちらもおすすめです。 ポケット版エルマーのぼうけんセット
ルース・スタイルス・ガネット(作/絵) わたなべ しげお(訳 ) 福音館書店 ![]() 恒松 明美
ギャラリーリール(GALLERY RiRE)店主 小説なら1日。映画なら2時間。絵本なら、長くても15分くらいでしょうか。 それでも小説や映画に負けないくらい、心が満たされる絵本があります。 毎日、時間がたりない…。そんな、忙しく働く女性にこそ、 絵本はよきパートナーとなってくれると思います。 毎日窮屈だな。ちょっと背伸びしてばかりだったかな。 「心の凝り」が気になる時におすすめの、絵本をご紹介します。 ギャラリーリール(GALLERY RiRE) |
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