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傘寿まり子(おざわ ゆき)

歳をとってもできることがある!楽しいことがある!

傘寿まり子
おざわゆき(著)
最近、大変話題になっている漫画です。

私がこの漫画を知ったのは2017年の3月だったと思います。80歳のおばあちゃんが主人公の漫画があるのだと。

その時出版されていたのは1巻と2巻だけ。すぐに買って読みました。

面白い!!面白いぞ!!

一気に読んで、ショックなことに気がつきました。

「え?!2巻で完結じゃないの?いやーん、早く3巻を読みたいよう!」

忘れないように発売日を手帳に書いて、即日買いに行きましたよ。そうやって5巻まで読み続けてきました。まだ続いています。

完結してからご紹介しようと思っていたのですが、もう我慢できない!!

とても面白い(興味深い)漫画ですからね、ぜひ読んでいただきたいのです。「傘寿まり子」はファンシーな表紙とは裏腹に、ストーリーはかなりシビアです。
ベテラン小説家 幸田まり子80歳。夫に先立たれ、息子夫婦と同居中。孫もいて、悠々自適な老後……のはずが、そうでもなかった。家族がまり子に内緒で家の建て替えを計画していたのだ。

長生きしている自分が、家族の重荷になっていると感じたまり子はリュックひとつで家を出る。かつて憧れた男性と再会し、同棲を申し込まれるが、相手も高齢。高齢者につきものの問題に直面することになる。そして、長年仕事を依頼してくれていた出版社からも……(「傘寿まり子」の5巻までをざっくりとご紹介しています)
その昔。歌手都はるみさんが「普通のおばさんになりたい」と、引退宣言をしたことがありました。1984年のことです。

当時私は若かった。「ふーん。売れ過ぎても大変なんだなぁ」と思っただけでした。

オバさん云々に関しては何の疑問も抱かなかった。今、当時の都はるみさんが36歳だったのだと知って驚愕しています。

36歳でオバさん?何をおっしゃる!!まだまだ若いじゃないの。オバさんって50代ぐらいからじゃないの?!ああ、驚いた。

そんなふうに30代を若いと思う私は、傘寿=80歳がそれほど遠いと思えなくなっています。まり子さんの話は他人事じゃない!

傘寿ともなると家族の中での立ち位置、認知症の問題など、いろいろと切ないことがいっぱいですね。

だけど まり子さんは、問題に直面するたびに活路を見出していきます。それがこの漫画のいいところ。

もし自分の将来が暗いことばかりだったら、この高齢化日本、何を楽しみに生きていけばいいですか?!

歳をとってもできることがある!楽しいことがある!私も頑張るぞ、そう思えます。

主役のまり子さんが魅力的なのはもちろんだけど、脇役も魅力的です。

私が特に気に入っているキャラクターは、野良猫のクロとインターネットおばあちゃん「ちえぞう」。

クロはね、何が原因かわかりませんが、声が出ないニャンコなのです。何か言いたいことがあっても、口をあけるだけ。その時漫画に描かれている「パカッ」という擬音が可愛すぎる!!

一方のネットおばあちゃん「ちえぞう」さんは、いわゆる独居老人。一人寂しく生きている……と思いきや、ネットゲーム界の「神」なんですよ。その設定が面白い。

5巻の最後では、出版社に見限られた まり子さんが「ちえぞう」さんとタッグを組んで、新たな表現の場を求めるところで終わっています。

あー!!早く続きが読みたいよう!!

「傘寿まり子」6巻は2018年4月13日に発売予定です。それまでに5巻までを読んでいただき、新刊発売を、一緒に首を長くして待ちませんか?
傘寿まり子
おざわゆき(著)
講談社
ベテラン作家の幸田まり子は自分の家で息子夫婦、孫夫婦との間で住居問題が勃発。老人の自分には居場所がないことを感じ一人家出を決意。街中のネットカフェで暮らし始めるが・・・・・・? 出典:楽天

池田 千波留
パーソナリティ・ライター

コミュニティエフエムのパーソナリティ、司会、ナレーション、アナウンス、 そしてライターとさまざまな形でいろいろな情報を発信しています。
BROG:「茶々吉24時ー着物と歌劇とわんにゃんとー」

パーソナリティ千波留の『読書ダイアリー』
ヒトが好き、まちが好き、生きていることが好き。だからすべてが詰まった本の世界はもっと好き。私の視点で好き勝手なことを書いていますが、ベースにあるのは本を愛する気持ち。 この気持ちが同じく本好きの心に触れて共振しますように。⇒販売HPAmazon



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