「感情美人」になれる7つの扉(柊りおん)
欲しい未来が手に入る怒りのコントロール術 「感情美人」になれる7つの扉
柊りおん(著) ユーミンこと松任谷由美さんが、雑誌やテレビのインタビューで、「いい女とはどんな人のことか」と質問されると、「機嫌の良い女」「いつも機嫌のいい人」と答えています。
確かに、ドラマの世界ならともかく、日常生活でイライラと不機嫌な女はブサイクなものかも。いつも機嫌のいい人こそ良いオンナ、さすがユーミンです。 でもね、私はどちらかというと怒りっぽいし、いつまでも怒りの種火が消えないしつこいタイプ。アンガーマネジメントという言葉が定着しつつありますが、まったく怒りを管理できておりません。 柊りおんさんの『「感情美人」になれる7つの扉』のサブタイトルは「欲しい未来が手に入る 怒りのコントロール術」。私もぜひ怒りをコントロールできるようになりたいなぁ。 柊さんの持論では、幸せになれるかどうかは、怒りをどう扱うかにかかっているとのこと。怒って良いことはまずない。健康にもお肌にも悪い影響があるらしいですよ。もちろん人間関係においてもそう。ではどうすれば良いのかを7つの項目で教えてくれています。 ”第1の扉:怒りの正体を知る
第2の扉:あなたの怒り方タイプ別対策 第3の扉:孤独を飼いならす 第4の扉:悩みを追い払う 第5の扉:人生に変化を起こす方法 第6の扉:自分に自信を持つ 第7の扉:あなたがキレる対象別対応策 (目次より引用)” 「扉」の一つ一つはとても易しい言葉で書かれていて、わかりやすいです。まず、第1の扉の「怒りの正体を知る」というのが目からウロコでした。怒りの根本にある感情が何かを見つめなさい、とおっしゃるんです。
自分がいかに怒っているかを相手にわからせたところで、怒りの原因になったものは解決しません。怒りのきっかけを分析して「本当は○○して欲しかったんです」「次からはこうしてもらえると嬉しい」と伝えた方がよほど建設的ということですね。 第2の扉の「怒り方のタイプ分け」に関しては、耳が痛い(読書だから目が痛いというべきか?)ことばかり。でもタイプそれぞれに解決法が提案されているので、ここは冷静に自己分析して、解決策を心がけるとします。 この本を読んで、アンガーマネジメントというのは、単に「怒らないようにする」ということではないんだなとわかりました。 生きているうえで、なにを一番大切だと考えるのか、しっかり軸を定めれば、怒りを回避できるのだとしたら、結局「生きる目的」を見定めることが真のアンガーマネジメントなのかも。 そしてこの本を読んで自分の中の「怒り」としっかり向き合った後は、誰かから理不尽な怒りの矛先を向けられた時に、「なにこの人?!」と表面だけを見るのではなく、「この人は今、怒りの感情の裏にこういう気持ちがあるのかも」と思い巡らせることができるようになるかも。 考えれば考えるほど、深い話でした。 池田 千波留
パーソナリティ・ライター コミュニティエフエムのパーソナリティ、司会、ナレーション、アナウンス、 そしてライターとさまざまな形でいろいろな情報を発信しています。 BROG:「茶々吉24時ー着物と歌劇とわんにゃんとー」 パーソナリティ千波留の『読書ダイアリー』 |
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