Walk Two Moons by Sharon Creech
『Walk Two Moons』『The Wanderer』
by Sharon Creech やさしい文章をたくさん読む事が、英語上達の近道ということで、楽しみながら辞書なしで読める児童書を紹介していきます。
Sharon Creechは、アメリカ人ですが、大学卒業後にイギリスで高校教師として働き、最初の作品もイギリスで出版されています。 アメリカ人として初めて、イギリスの児童文学の賞であるカーネギー・メダルを受賞。 アメリカの児童文学の賞であるニューベリー・メダルも受賞していて、両方受賞した最初の作家。 ニューベリー賞は権威があり、年に一度最もすぐれた児童文学の本が選ばれる。メダルと、次点のオナーがあります。受賞作は面白いものが多いので、本選びの参考にしてみてください。 日本で売れ続けているHolesも、1999年にNew bery Medalを受賞している。 Sharon Creechは、そんな有名作家で、大人が読んでも楽しめる本を書いています。 特にWalk Two Moonsがオススメ。私はAudiobookで聞きました。 主人公のSalamanca-Salは、インディアンの血をひく13歳の少女。 自然に恵まれたKentucky州 Bybanksの農場で育ちますが、ある日、母親が突然家を出て行ってしまう。 父親は農場を貸し出し、Ohio州のEuclidに移り住みます。それが嫌でたまらないSal。 彼女は、祖父母GramとGrampsに勧められ、一緒にOhioからIdahoまで、北米の東から西を横断して、母親に会うための旅に出る。 車での長旅の間に、Gramにおもしろい話をせがまれ、Euclidで出来た同級生の女友達Phoebeに起きた不思議な事件を話し、ストーリーが展開していく。 Salの自然を愛する気持ちや、純粋な考え方が素敵。 この本を読むと、アメリカの雄大な自然を想像する事ができる。 GramとGrampsのキャラクターは、とてもユーモラス。 タイトルは、Don't judge a man until you've walked two moons in his moccasins.からとったもの。本当にフォーチュン・クッキーの中に見つけた格言だとか。 他人を良く知らずに簡単に判断するな、という事でしょうか。 ネイティブ・アメリカンの文化の描写もあってか、広大な土地を旅している気分になり、読後感も爽やか。 The Wandererも複雑な家庭環境の女の子が主人公で、ヨットでイギリスまで航海するお話。 高校卒業程度の英語で読めるので、英語なのをそんなに意識しないで読み進められます。
谷津 いくこ
絵本専門士 絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。 StoryPlace HP:http://www.storyplace.jp Facebook:https://www.facebook.com/storyplacejp/ |
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