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関西ウーマンインタビュー(移住)


千田 紫寿香さん(TamBuzz 主宰/京都府京丹波町)

自分が楽しくしていれば、誰かの心を動かすことがある

千田 紫寿香さん
TamBuzz 主宰/京都府京丹波町
中学生の時にすでに「大人になったら田舎で暮らす」と決めていたという千田さん。大学卒業後、京都市内から京都府京丹波町に移住されました。

移住して約10年。2019年から京丹波町で過ごす日常や場所、もの、人などをブログで発信したり、町を想う人たちを集めてのお話し会や、その延長線上で町長をゲストに招いての意見交換会などを開催したりされています。

2021年には京丹波町を盛り上げる活動を行う「TamBuzz(タンバズ)」というチームを発足。情報発信やお話し会に加え、YouTubeチャンネルを開設し、町を舞台にしたゾンビ映画を製作して公開するなど、楽しそうな取り組みをされています。

そもそも、千田さんが田舎で暮らそうと思った理由とは? 京丹波町を盛り上げる活動に取り組むきっかけ、そこにある想いとは?
中学生の頃からの夢だった「田舎暮らし」
大学卒業後、京都市内から京都府京丹波町に移住されたとのこと。都会から田舎へ移住された理由は何ですか?
京丹波町は、夫が結婚前から暮らしている町です。夫の地元というわけではなく、自然が好きで、職場に通える範囲の田舎を探したところ、たまたま京丹波町にたどり着いたそうです。

私は結婚を機に移住したのですが、実は中学生の頃から「大人になったら田舎で暮らしたい」と思っていました。

大学時代の4年間は京都市内で暮らしていましたが、もともとは岐阜県出身。おじさんが同じ岐阜県内でも自然が多く残る田舎で暮らしていて、おじさんのおうちに遊びに行くたび、そこに広がる景色を味わうことが大好きだったんです。

美しい棚田。土や雨のにおい、風の冷たさ。霜を踏みしめる感触。朝日や夕日に照らされてピンク色に染まる雪山。見上げれば、月や星々。畑以外にも、そのへんに野菜がひょこっと植わっていたり。道端には、彼岸花など四季折々の花。自然に根づいたものもあれば、近所の誰かが種をまいただろうものもあって、そのいろいろな感じもいいなって。

大人になったら、おじさんが暮らすこの田舎で暮らしたい、そう思っていたんです。場所は違えど、自然に囲まれての田舎暮らし。まさに夢が叶った瞬間でもありました。
中学生の頃から想いは変わらずということで、余程の強い想いがあったのですね。
高校生の時に、ネイティブ・アメリカンの詩集を読んで、彼らは土地や家などを所有する概念がなく、すべて「マザー・アース(母なる地球)」であると畏敬の念を抱いていたことに、心を打たれました。

壮大で野生的な自然も好きだけれど、自然だけではなく、虫も動物も人間も好きだから、ここに存在するみんなでシェアする自然という感じの里山が好き。その景色を見ていると、私もこの自然の一部と思えるからでしょうか。自然体でいられ、「ここは自分の居場所だ」とホッとしたんです。

「田舎で暮らしたい」というより、もう「田舎で暮らす」と決めていました。
田舎でどんな暮らしがしたいと思っていたのですか?
田舎で暮らすことそのものがゴールになっていたので、その先は考えていませんでした。ただ、田舎だから特別という感覚はなく、都会で新生活を始めるのと同じで、1からクリエイトしていきました。

京丹波町は自然が豊かなのに、車で1時間もいけば、都会に出られるくらい、アクセスが便利です。最近は、ほとんどの物がインターネットで購入できますから、不便さも感じません。

「田舎は人づきあいが大変そう」と思う人もいるかもしれませんが、私の場合はご近所さんに恵まれていて、よくしていただいています。たまに地域の草刈りなどに駆り出されることがあり、面倒くさいなと思ってしまう日もあります。でも、参加したら、近所のおばちゃんとお話しできて、「楽しかった」と思うんです。

子どもたちと一緒に、土の感触を味わったり、風が吹いたら「風が気持ちいいね」と話したり、氷が張ったら割る感覚を楽しんだり、季節を感じながら暮らしています。大雪で家の前の坂道が凍って外に出かけられないなんて日もありますが、それはそれで家にこもることを楽しむんです。

人間誰しも自分が置かれた環境に適応していくものでしょうし、加えて私の場合は「今いる環境の中で楽しもう」という気持ちがベースにあるかもしれません。

大学時代に出会った方々の影響が大きいんです。鴨川沿いで路上パフォーマンスを見たことをきっかけに、民族音楽、ミュージシャンやパフォーマー、クリエイターと出会い、私もファイヤーダンサーとして活動するように。その世界で出会う方々の多くはナチュラル志向でした。

料理も調味料からつくるなど、何かをつくる時には、そのために必要なものを新たに買うのではなく、自分の身のまわりにあるものでやりくりするという暮らしの知恵をたくさん見せてもらいました。そんな生き方に憧れ、私も消費者になるのではなく、身のまわりにあるものを活かしてつくり出すことを楽しんでいたんです。
「なんかしたいよね」を、「こんなことをしよう」に
移住前からファイヤーダンサー、移住後はアクセサリー作家、親子向けイベントのイベントオーガナイザー、ヴィーガンスイーツの製造・販売などされてこられたとのこと。移住されて約10年経った2019年からは、京丹波町のまちづくりにも取り組まれるようになったそうですね。何がきっかけだったのですか?
母から「なんで?なんで?」と聞かれて大変だったと言われるくらい、子どもの頃から好奇心旺盛で、それは今も変わらず。自分の知らない世界を知っている方々に対してリスペクトがあって、どんな世界が見えているんだろうと、あちらこちら興味のあるところに出かけていました。

町のローカルテレビ番組で観た地域おこし協力隊の方をまちなかで見かけて、声をかけてお話をうかがったこともありましたね(笑)。

みなさんとお話しする中で、「京丹波町は過ごしやすい田舎なのに、無名でもったいない」「なんかしたいよね」と盛り上がるのですが、「なんかしたいよね」でいつも終わってしまうんです。

1対1で話しているから何も始まらないのかもしれない。想いを持つ人同士が集まれば、「なんかしたいよね」が「こんなことをしよう」というアイデアや行動を起こすきっかけに変わっていくんじゃないかな。

そう思い立ち、「なんかしたいよね」と話していた人たちに声をかけて、2019年に集まる機会をつくりました。

実際に集まると、1人では思いつかないアイデアが飛び出したり、出会った人同士で「一緒にこんなことをしようよ」とつながったり。あとは自然発生的に何かが始まっていくのではないかなと期待していたんです。
みんなを集めて、何かに取り組もうとしていたわけではなく、最初は想いを持つ人たちで集まる機会をつくろうとしただけだったんですね。
みんなで集まって何かをしていこうなんて、思ってもいなかったんです。

京丹波町を想う人たちで集まる会を2回開催した後、これで解散するのはもったいないなと思ったので、少人数で集まって、京丹波町をどうしていったらいいんだろうということを話すようになっていました。

個人的に、京丹波町で過ごす日常や場所、もの、人などをブログで発信するようになり、みんなで集まる意義も感じていたので引き続き、京丹波町を想う人たちで集まる会を企画。コロナ禍で集まることが難しくなってしまったので、Zoomに切り替えて数カ月に1回ペースで開催していました。町長をゲストに招き、どんな町にしていきたいのかについての意見交換をしたこともあります。

そういった出来事の中で、私自身が京丹波町について見つめ直すきっかけになったんです。

自然を感じながら暮らせ、子どもをのびのびと育てることができる今の暮らしには満足しています。でも、子どもたちの世代が大人になった未来を思った時、少し不安になりました。

人口的に、子どもや高齢者が多く、20~30代の若者が少なくなっています。それは、町内での就職先が限られるため、都会に出て行ってしまうからです。この町で生まれ育った子どもたちが、京丹波町が好きでずっと住み続けたいのに、仕事がないから出て行かざるを得なかったらさみしいなと思いました。

コロナ禍で、場所を選ばずに仕事ができるツールが登場したり、環境が整ったりしつつある中で、田舎に暮らしながら働きたい人は増えてきています。

この町に暮らしながら働く選択肢やロールモデルを増やせたらいいなと考え、田舎で暮らしたい人たちに移住先として選ばれるように、京丹波町の魅力をPRしていきたいと思ったんです。
その想いが芽生えたことで、「TamBuzz(タンバズ)」というチームを発足されたんですね。
想いが芽生えたのと同時に、個人で1年ほど活動してきた中で、私1人でできていることはないということにも気づいたんです。

たとえば、お話し会には、定住者や移住者、最年長は70代まで年齢層もさまざまな人たちが参加してくださっています。また、ブログでの情報発信のために、町内のあちらこちらにうかがっては、インタビューなどにご協力いただいてきました。

そんな一人ひとりの支えや協力があってこそ、できていることなんです。

そこで、2021年2月に、個人の「千田紫寿香」ではなく、「TamBuzz」というチーム名をつけて、京丹波町を盛り上げる企画をしていくことにしました。

チーム名をつけましたが、入会制にしたり、メンバーを固定したり、結束力を強めたりしたいわけではありません。その時々に、参加したい人に自由に参加してもらえたらいいなと思っています。

そうやって、参加したい人たちと一緒に楽しいことをしていたら、いろんな輪が広がっていくんじゃないかなと思っているんです。
楽しくしていたら、輪は広がっていく
「楽しいことをしていたら、いろんな輪が広がっていく」とは?
世の中にはいろんな社会問題があって、それぞれの問題に取り組んでいるさまざまな人たちがいます。時に想いの強さや熱心さのあまり、自分とは異なる価値観や考えに対して、バランスを見失ってしまうことがあるように思います。

たとえば、私はヴィーガンですが、ヴィーガンの人の中には想いの強さや熱心さのあまり、「ヴィーガンにならなきゃ、だめ」と断言的になってしまう方もいます。

一方で、「ヴィーガンなんておかしい」といったネガティブな言葉を受けたり、「自分とは違う人間」という壁をつくられたりして、気まずい雰囲気になったこともありました。

ヴィーガンになる理由は、健康のため、環境のため、動物愛護のためなど、人それぞれ。私の場合は、モンゴルで羊をほふってもらって食べた時に大切な家畜を自らほふり、余すことなく使う彼らの生活をすごいと思いました。

一方で、自分には動物を殺すことはできないとも。自分がしたくないことを他人に任せて、自分は食べるだけというのは無責任と感じましたし、小さな肉片ですら残さない彼らの姿勢へのリスペクトと、今まで命への感謝が足りなかったことも感じ、ヴィーガンになったんです。

私はこのように感じるタイミングとチャンスが揃って決心したので、違和感なく、ヴィーガンになりましたが、人それぞれにタイミングや価値観の違いがあると思っていますので、誰かに対して自分の価値観や考えを押し付けることはしないようにしています。

私としては美味しく楽しくヴィーガン生活を送っていたところ、そんな私と関わる中で、ヴィーガンに対して「実は嫌なイメージがあったんだよね」「狩猟をしている知人がヴィーガンの人に嫌がらせを受けたことがあった」「米とサラダしか食べないから、味気ない食事だと思っていた」という印象を持っていた方も「ヴィーガンのごはんって、おいしいんだね」「考え方が理解できたよ」とイメージが変わったと話してくれることがありました。

自分が楽しくしていれば、誰かの心を動かすことがあるんだと実感した出来事です。

「TamBuzz」の活動でも、危機感や不安感をあおることはしたくないと思っています。先日、町を舞台にしたゾンビ映画を撮影していたら、近所の美容室のおばちゃんに「この間、ぞろぞろ歩いとったけど、なんやったんね?」と言われて、「映画の撮影をしとったんですよ」と話したら、「ええね。楽しそうで」って。

何をしているのかはよくわからなくても、「楽しそう」ということは伝わっていて、そんな私たちの姿を見て町の人たちも喜んでくださっているのかなと思うと、嬉しくなりました。

楽しそうにしていたら、輪は広がっていくのかなと思うんです。
自分が大切にしたいことを大切に、信念を持って楽しむことが大切なんですね。とはいえ、ヴィーガンの話でもあったように、時にネガティブな言葉や行動を受けることがあるものです。傷つくなどすると思いますが、千田さんはどのように乗り越えられたのでしょうか?
私がそう受け取られる伝え方をしてしまったかな、こうしたらよかったかなと、自分で反省できることは反省します。それでも理不尽に感じるところがあれば、表に出てきた言葉や行動だけでは判断せず、相手の言葉や行動などを分析するようにしています。

ネガティブな言葉や行動を受けた瞬間は、感情的に悲しくなることももちろんあります。その場はぐっと堪えて、相手と向き合い、数時間経った後に料理などほかのことをしながら、あの出来事は一体何が問題だったんだろう、どうしてあの人はあの言葉を言ったんだろうと振り返るんです。

誰かに対して攻撃的になってしまう時は、自分を守ろうとする行動の裏返しだと思っています。

私や周囲の何かしらの言葉や行動、出来事がきっかけとなって、その人が自分を守ろうという反応が出てしまったのではないかなって。もしかしたら、たまたま機嫌が悪かったのかもしれないし、何か嫌な出来事があったのかもしれない、私が知らないトラウマがあるのかもしれない。

そんなことを考えて想像していくと、攻撃的な言葉や行動は直接的に、私に向けられたものではなく、その人自身が抱えている何かが原因にあるのかなと思えるので、悲しみや怒りを感じず。その人が抱えている何かが癒されていったらいいなと願うんです。

価値観や考えが合わないと思う人に対しても同じ。その人のバックグラウンドを想像します。その価値観や考えに対して「良い・悪い」というジャッジはせず、「そういう見方もあるんだな」と思うんです。

ネガティブな発言や行動をする人が、さまざまな人たちが集まる場で誰かを悲しませるようなことが増えていったら、その言動も考えるべき大切なテーマかもしれません。そして、きっとその方はだんだん孤立してしまうでしょう。関わる以上、その言動を排除することはなく、その発言や行動の原因になる気持ちやトラウマが癒されて、気づきが生まれることを願います。

同時に、私の中での考えさせられる学びの1つとして受け止め、いろんな意見を含めて、ハーモニーだと感じるようにしています。
表出された言葉や行動だけで判断しない、その言葉や行動の背景を想像することは、大切ですね。
大学では哲学科に在籍するなど、子どもの頃から物事の本質を追求することに興味がありますし、大学を休学して半年ほどタイやネパール、インド、モンゴルなどをバックパッカーで旅した時の実感も大きいかもしれません。

旅先では、私はお邪魔する立場だったから、各地で暮らす方々を尊重し、自分とは異なる文化を喜ぶ大切さを感じました。

また、私のような旅人も含めてさまざまな人たちを家に招き入れて、話したり音楽のセッションをしたりという文化に触れて、いろんな人と出会い、交じり合うことで、お互いに影響を与え合って、高め合っていける楽しさも感じました。

自分とは異なる価値観や考えを偏見なく楽しむこと、偏見を持っていたらもったいないんです。だから、自分の中にある偏見をできる限りつぶしていこうと、なるべく多様な人たちと関わりたいという気持ちがあります。
知らず知らずのうちに持ってしまっている偏見はたくさんあります。それらをつぶしていくために、千田さんはどんなことをされていますか?
自分に近い価値観や考えの人たちとだけとつきあうのではなく、反対側の意見を聞いてみる努力をしています。

身近で反対側の意見の人がいれば直接話をうかがいますし、いない場合はインターネットで検索して、こんな意見を持っている人たちはどんな気持ちや考え方、価値観を持っているのだろうと調べて想像します。

最近はClubhouseなどSNSを活用していろんな人の意見を聞いたり、ディベートの専門家のレクチャーを受けたり。ディベートでは、自分の意見ではなく、自分と沿わない意見の立場になって議論する経験ができるので、深く考える機会になります。

「TamBuzz」では特に、年齢も立場も生きてきた環境もさまざまな人たちと関わることになります。そんなさまざまな人たちが自分の意見を言いやすい環境をつくるために、私は自分の意見を持ちながらも偏らず、中立・中庸でハーモニーを生む雰囲気をつくり出す役割を担えたらいいなと思っています。
自然の一部としての、私
「ハーモニー」という言葉が何度か出てきたことが、とても印象的でした。「ハーモニー」とは、どんなイメージですか?
高校の理科の授業で「エコシステム」について学びました。エコシステムとは、花が咲いて、葉っぱを虫が食べて、その虫を鳥が食べてという自然界の循環のことです。

それを学んだ時、地球上に存在するみんなが手に手を取り合うことでハーモニーが生まれているんだ、私もその中の一部なんだと感銘を受け、世界の見え方が変わりました。

民族音楽でセッションをした時の感覚とも近いかもしれません。誰かが演奏を始めたら、その演奏に加わりたい人たちが自然と演奏を始めて、みんなでハーモニーを奏でるんです。

心地いいセッションは、みんなでつくり上げると同時に「今はあの人」「次はその人」という感じで、一人ひとりの個性や能力が活かされるパートが、自然にまわっていきます。自分が目立とうとする人が1人でもいると、その音だけが目立ってしまって、いいセッションにはならないんです。

まるで、アイコンタクトならぬ、ハートコンタクトみたいなものがあります。

今、関わっている「Little seeds」という親子向けの五感で味わうイベントを企画・運営するグループでも、発起人のちひろちゃんが「こんなことをやりたい」と言うと、ほかのメンバーが「いいね」「私はこれをするね」「じゃあ、私はこれを」とそれぞれができること、したいことに、楽しみながら取り組んでいます。それはまるでハーモニーの中で物事が動いていくようなんです。

誰かに言われて動くというピラミッドの関係性ではない、それぞれが自発的に動いていくハーモニーを生む関係性が理想だなと思っています。
千田さんにとっての「喜び」は、どんなところにあるのでしょうか?
自分1人の喜びではないことが、私の喜びです。

私1人のやりたいことだったら、私1人分の喜びしかありません。でも、私のやりたいことが、ほかの誰かのやりたいことにつながっていて喜びになっているなら、もっともっと大きな喜びになります。

たとえば、「TamBuzz」では、町の人たちに応援してもらえていることが、すごく嬉しいんです。応援してもらえているということは、その方々も「こんなことができたらいいな」と思っているからかなと思うから。

そんな方々の想いを形にする役割を担えていたらいいなと思います。
近い未来、お仕事で実現したいことを教えてください。
「TamBuzz」として引き続き、お話し会の開催、ブログやYouTubeをはじめ、InstagramやTwitter、FacebookなどSNSを活用した情報発信に加え、イベントの企画・運営なども行っていきたいんです。

京丹波町で楽しく暮らす方々を紹介することで、多様な暮らしぶりや働き方、子育てなど、移住を考えるヒントになることを発信できればと思いますし、京丹波町の魅力を多くの人たちに知ってもらえたら嬉しいなと思います。

「VeganLife SoiSoi」としてヴィーガンスイーツづくり&販売をしてきて、今年カフェをオープンする予定です。カフェという拠点を持つことで、町を盛り上げることとどう絡んでいくのかも楽しみ。

また、移住に力を入れている近隣の町のことを、それぞれの地域の課題を抱えながら努力している仲間だと思っているので、ゆくゆくはそれぞれの町を行き来しながら、みんながうまくまわるようなことができたらいいなという想いも芽生えています。
profile
千田 紫寿香さん
大学在学中から、国内外を旅したり、アーティストやミュージシャン、クリエイターと交流したりする中で、ファイヤーダンサーとしての活動を開始。大学卒業と同時に、京都府京丹波町に移住。ファイヤーダンサーとして各地のステージなどに出演しながら、ヴィーガンスイーツ製造・販売「Vegan Life SoiSoi」、京丹波町を盛り上げる企画・運営「TamBuzz」を主宰するほか、親子向けの五感で味わうイベントを企画・運営する「little seeds」の主要メンバーなど、多方面で活躍している。
TamBuzz(京丹波町の地域起こし)
Blog: http://kyoutambablog1.livedoor.blog/
YouTube: TamBuzzチャンネル

Vegan Life SoiSoi(ヴィーガンご飯とスイーツ)
FB: veganlifesoisoi
Instagram: veganlife_soisoi

SoySoy(ファイヤーパフォーマンス)
FB: soysoy.Vegan
(取材:2021年3月)
editor's note
「花が咲いて、葉っぱを虫が食べて、その虫を鳥が食べてという自然の循環」「地球上に存在するみんなが手に手を取り合うことでハーモニーが生まれている」「私もその中の一部」という、千田さんの中に広がる世界のイメージ。

そんなイメージを持つ千田さんのお話をうかがいながら、「自分が好きなこと、できること、したいこと」と、「今いる場所や、人との関係性で必要とされること、担えること」の組み合わせで生きていくことの豊かなイメージを見せていただいたような気がします。

また、多様な人との関わりにおいても、「自分と相手」という2者間だけではなく、さまざまな人たちとの関係性の中で見ることができておられるのだろうなとも思いました。私の狭まっていた視野を広げていただけたような気がします。
小森 利絵
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP: 『えんを描く』

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