シラユキさんとあみあみモンスター(アンネマリーF)
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![]() 無性に編み物がしたくなる絵本 シラユキさんとあみあみモンスター
アンネマリー・ファン・ハーリンゲン 無性に、編み物がしたい。
思い立って、出かけたついでに手芸店へ行ってみました。12月半ばの手芸店はセール真っ只中で、手頃なお値段の毛糸も色々揃っておりました。 今月ご紹介するのは「シラユキさんとあみあみモンスター」という、編み物にちなんだ作品です。 ヤギのシラユキさんは編み物が得意。機嫌よく編み物をしてたら、意地悪なヒツジおばさんがやってきて「へなちょこのヤギの毛糸なんてガラクタしか作れない」と、面と向かって悪態をつかれます。 頭にきたシラユキさん。プンプンと気持ちが混乱したまま編んでいると…なんと編み上がったのは、凶暴なオオカミ! どうやら彼女の毛糸には不思議なチカラがあるようで、現れたオオカミはヒツジおばさんをのみ込んで、こちらにも襲ってきそうな勢いです。 オオカミを撃退すべくトラを編み、最後にはあみあみモンスターという怪物まで編んでしまったシラユキさん。 どうなるの?と思いきや、「ああ、なるほど!」の解決策で、最後はばっちりハッピーエンドを迎えます。 言いたい放題のヒツジおばさんと、やりたい放題のシラユキさん。なかなか2人ともいい勝負してます(笑)。 無遠慮なやりとりを経てなお、仲直りできる関係。昨今は空気が読めて当たり前?の社会ですから、そういう展開はもしかしたら以前より減ってるかもしれませんよね。あっさりしている彼女たちの関係が、ちょっぴりまぶしくも映ります。 そういえば私が買った毛糸もこげ茶です。 ヒツジおばさん曰く、羊毛はガラクタにはならないそうですが…私の場合は「ぶきっちょ」によるガラクタになってしまわないか気がかりです(笑)。 ともあれ、まずは編み物の時間そのものを楽しみたいと思います。 お正月気分もそろそろ終わりといったタイミングですが、皆さまの2017年が素敵な一年となりますように。今年もよろしくお願いいたします! シラユキさんとあみあみモンスター
アンネマリー・ファン・ハーリンゲン(作) 野坂 悦子(訳) BL出版 ![]() 恒松 明美
ギャラリーリール(GALLERY RiRE)店主 小説なら1日。映画なら2時間。絵本なら、長くても15分くらいでしょうか。 それでも小説や映画に負けないくらい、心が満たされる絵本があります。 毎日、時間がたりない…。そんな、忙しく働く女性にこそ、 絵本はよきパートナーとなってくれると思います。 毎日窮屈だな。ちょっと背伸びしてばかりだったかな。 「心の凝り」が気になる時におすすめの、絵本をご紹介します。 ギャラリーリール(GALLERY RiRE) |