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大人も楽しめるハロウィーン絵本(英語の絵本)

大人も楽しめるハロウィーンの絵本

ハロウィーンって何のお祭りだかご存知ですか?

古代ケルト人の収穫のお祭りが起源とされていて、宗教とは関係がありません。

夏の終わりの10月31日に彷徨っている死者の霊から身を守るため、仮装したり、焚き火をたいたりしていたもの。日本のお盆と少し似ていますね。

魔除けのために、ジャック・オー・ランタンと呼ばれるカボチャの中をくり抜いて作ったランプを家の前に飾ったりもします。

言葉は文化と深く結びついているので、ハロウィーンも英語の絵本で楽しみたいところですが、なかなか選ぶのに苦労してきました。

「10 Halloween Best Picture Books」というような記事をいろいろ読みましたが、この方面でのユーモアや怖いイラストへの感性にずれがあるのか、あまり共感できないものが多数。

ようやく見つけた私好みの絵本から、大人も楽しめるものを5冊紹介します。
1. Room on the Broom by Julia Donaldson, Alex Scheffler
前回紹介させていただいた絵本。アニメーションも人気の魔女と動物たちの心温まるお話です。文字は多めなので、小学生くらいから。
2.What’s in the Witch’s Kitchen? By Nick Sharratt
魔女の台所には何がある? 仕掛け絵本で、扉を開く方向で、美味しいものが現れたり、お化けが出てきたりします。小さい子どもに読んであげると盛り上がります。
3.10 Trick-or-Treaters by Janet Schulman
「Trick or treat」と言いながら、家を回る10人の子どもたち。途中でいろんなお化けに脅かされて、一人ずつ減っていきます。リズミカルな文章と可愛いイラストが楽しい絵本。幼稚園くらいから。
4. Hallo-What? By Christel Desmoinaux
小さな魔女のMarcelineは、ハロウィーンの日皆が忙しそうにして遊んでくれないので、ついに泣き出してしまいます。おばあちゃんが、やさしくハロウィーンとは何かを教えてくれるのでした。

なぜかフランス人の書いた絵本ですが、ハロウィーンのことが分かりやすく説明されています。文字が多いので、小学校高学年くらいから。
5.In a Dark, Dark Room and Other Scary Stories retold by Alvin Schwartz
英語圏に伝わる怪談集のような本で、7つのお話が入っています。イラストがコミカルなので、そんなに怖くは感じません。ちょっとぞっとするくらいで楽しめます。

最初の「The Teeth」というお話は、日本の「のっぺらぼう」みたい。のっぺらぼうの代わりに歯が長い人が出てきます。小学校高学年くらいから。
仮装は一度すると、だんだんエスカレートしていくようですね!

今年は私も仮装をして絵本を読みたいと思っています。

皆さんも、是非ハロウィーンに絵本も仮装も楽しんでみてくださいね。
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谷津 いくこ
絵本専門士

絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。
StoryPlace
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