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多読を始めてみませんか?(Roald Dahlの本)

多読を始めてみませんか?

『Charlie and the Chocolate Factory』『The Magic Finger』
by Roald Dahl
英語の「多読」をご存知でしょうか。

文字どおりたくさん読むことです。子どもから大人までの英語の学習法として徐々に取り入れられてきています。

勤勉な日本人が、真面目に英語を勉強していて、英会話学校や、英語教材も世間に溢れているのに、他のアジアの国々と比べても英語を話せる人が少ない。

日本で生活する人の98%以上が日本人で、日常生活で英語を話す必要性が無い事も大きい。

単語を覚えて、文法を理解していても、実践の場が無ければ、言葉は出てきません。

教科書では文章を細かく解析しながら学んだので、インプットされた英文の量が圧倒的に少ない事もあります。

中学・高校の教科書の文章を全部足しても、一般的な小説1冊の半分に満たない。

不足しているインプットの量を増やす事で、英語力をアップさせるのが「多読」

第1言語である日本語の本も、児童書から始めて徐々にレベルを上げていったように、英語の本も易しい本から始める必要があります。

多読の原則は、辞書を引かず、分らないところは飛ばして、行き詰まったら別の本に変えます。

インプットを増やす事が大切なので、辞書なしで楽しく読めるレベルの本を読みます。

前回まで絵本について書かせていただきましたが、今回から6回、大人も楽しめる児童書を紹介します。

まずは、人気のRoald Dahl。映画「チャーリーとチョコレート工場」で有名です。

原作を書いたRoald Dahlは、本国のイギリスを始め、世界で子どもに大人気の作家。

イギリス英語ですが、平易で読みやすく、ユーモアに溢れています。中級レベルの英語力があれば、英語であることをあまり意識せずに最後まで読めそうです。

オススメは、Charlie and the Chocolate Factory、Charlie and the great glasse levator、Matilda、James and the Giant Peachなど。

薄いものが良ければ、The Magic Fingerや、童話のパロディのRevolting Rhymesなども楽しい。

Charlie and the Chocolate Factoryは、英米である程度教養のある人は、皆ストーリーを知っているロングセラーなので、一度は読んでみても良いかもしれません。

英語の先生に「文章をもっと読め」と言われ、英字新聞やペーパーバック(一般の小説)に何度もトライして、挫折した経験が私もあります。

児童書をたくさん読む勉強方法は、とても楽しい上に、日常表現がいっぱい出てきて、英語力アップにも効果的。30回同じフレーズに出会うと、自分でも言えるようになるそうです。

まずは、一冊手に取ってみてくださいね。
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谷津 いくこ
絵本専門士

絵本を原書で読んでみませんか?アートな絵本、心が豊かになる絵本、英語圏の文化に触れられる絵本などを紹介します。
StoryPlace
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