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バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ RumiBaxter

丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2024-01-10
織る

2024年、あけましておめでとうございます。

新年の訪れと共にスケジュールブックを新調します。このデジタル時代において、周りでも手書きの手帳を使われている方も少なくなっていく様な気がします。

これからどれだけ続くかわからないものの、「手書き」の手帳はまだまだ私にとっては大切な意味を持ちます。

今年も新しいスケジュールブックを手に取りながら、「これからの一年はどんな年になるのだろう」という気持ちと共に、ある言葉を書き加えました。
“Accept whatever comes to you woven in the pattern of your destiny, for what could more aptly fit your needs?”
約20年間、毎年スケジュールブックの1ページ目に書き記すこの言葉は、私の人生において特別な意味を持っています。
その言葉に出会ったのは、2005年の夏。

当時私はイギリスに住んでおり、テニスの試合を観戦、その時偶然、隣同士に座ることになった女性との出会いが、私にとっては印象的なものとなりました。

その女性は当時、カウンセラーを志望していた方で、私に「自分の運命が織りなすものを受け入れること」というこの言葉をメモに書いてくれたのです。

その瞬間、私はその言葉の深い意味に触れ、心に響いたのを覚えています。以来、この言葉は私にとっての指針となる存在となっています。

「自分の運命が織りなすものを受け入れること」

この言葉の出典が第16代ローマ皇帝、マルクス・アウレリウスの著書『Meditations(自省録)』であることを知ったのはだいぶ後のことでした。

短いながらもこの文の持つ意味については、幾度となく考えます。時には、現実と向き合う中で、この言葉の意味が非常に残酷にすら感じられます。

元旦に発生した自然災害の起こした凄まじいまでの悲惨な状況を映像で見て、言葉を失い、日本に住む多くの人が思考が停止した様な感覚と共に無力感すら味わった事でしょう。そんな今年の始まりは特にマルクスのこの言葉が「複雑」に響きます。

マルクス・アウレリウスの運命哲学が教えてくれるのは、彼が生きた時代が極めて厳しいものであり、その中で生き抜くために必要だった、平和と賢明さの重要性なのでしょうか。

手帳の1ページ目で何度も目にしたこの言葉は、これからの1年を通して、私にどの様に響いていくのでしょう。時折、この言葉は私に問いかけるような存在でもあり、自分の心に向き合わせてくれる言葉でもあります。

運命との調和や和解を説いたマルクスの知恵は、新しい年へと進む勇気なのでしょうか。今年はこの手書きの手帳に、私はどんなスケジュールを書き込むことになるのでしょう。

もちろん様々な出来事や挑戦が待ち受けていることでしょうし、毎年と同じく、自分の運命に対峙することにもなるのでしょう。

そんな中で、ただひたすら、平穏で平和な日々の到来を願うばかりです。
profile
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ

心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/

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