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バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ RumiBaxter

丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2020-10-14
光と影、愚者の旅

一気に秋が深まりましたね。10月、今年残すもあと3ヶ月となり、驚いている方も多いと思います。

夏のギラギラの日差しがかげってきた中、先日、「影」についての学びがありました。皆さんにとっての影とはどのようなイメージでしょうか。

「実像の影」や、「影に隠されているもの」など、もしかして影そのものの持つイメージは暗い印象かもしれません。

実際、「影の努力」などというフレーズの中では、皆の目に留まらない、まさに影でなされる行為という使われ方をしますね。

真夏にはできる限りの影を探し、暑すぎる太陽から逃れようとしていたのも事実です。この「影」とは、古文単語で使われた時、その逆の「光」を意味するそうです。

それを聞いた時、最高にクールな二元性のバランス論だと思いました。つまり、影は、光があるからこそできる。影が出来るには光の存在がある。ゆえに古語では影と光は切り離すことなく同意語なのだそうです。

影の存在を通して光の存在を知る。光と影、陰と陽、この二つの対極のバランスは、二つともが存在してこそバランスが取れるという意味で究極の二元性なのだと感じます。

最近、このように相反することへのバランスをとることが極めて大切ではないのかと感じています。

その相反する対局とは内と外、行動と思考、破壊と再生、不安と希望、などと言えるかもしれません。大切なのはなによりもバランスなのだと思うのです。

内ばかりでも外ばかりでもバランスは取れず、行動ばかりでも思考ばかりでももちろんバランスは取れません。

バランスを取れるためには、「多い」のが良いのではなく、もちろん「大きい」のが良いのでもなく、「過ぎる」ことへのバランスがとられた状態こそが良好といえるのでしょうか。

時に、今日の私たちはいろいろな面でバランスを欠いて存在している様にすら感じます。

さらに「多く」を求め、さらに「大きい」を求め、それが過多となり、いずれはバランスの崩れた状態に気付かされるようになるのでしょうが。

それに「資本主義の欲望」と皮肉な呼び名を使われているのを目にしましたが、その通りだと思います。

相反する二元性の中で究極の隠と陽、光と影のバランスをとりながら、自己を知り、自己のおかれている環境を知り、その環境の中で精神性を深めることを知る。

このような「愚者の旅」はまだまだ続きそうです。
profile
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ

心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/

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