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岡田 真結子
フラワーデザイナー/バーテンダー flower & bar Relier(ルリエ)

季節を楽しむ花レシピ ライフスタイル 2019-07-19
フランス花紀行

6月末から10日間の日程で、フランスへ行ってきました。

目的は色々あったのですが、もちろんお花屋さんも何軒か尋ねたので、ご紹介したいと思います。

前回パリに行ったのは、2017年2月。

大きく変わったと思ったのは、ドライフラワーをよく見かけた事でしょうか。

日本でも少し前から、雑誌などでもドライフラワーが取り上げられている程人気で、私のお店にもドライフラワーを求めて来店されるお客様がこの1年で随分増え、流行っているのを実感するのですが、その流行はパリでも感じられました。
だって、日本よりも普段からお花買う習慣のあるパリでさえ、街中ですれ違った女性は、ドライフラワーのブーケを抱えていましたから。
あとは、日本の花市場で今年よく見かけるという印章のある花材が、パリのお花屋さんにも並んでいました。

たとえば、花の残るステルンクーゲル。

今までは1本ずつで売られていたのに、今年は大きな苗ごとで、花が残る物も混じっています。
2軒目に尋ねたお花屋さんにもありました。
あとは、派手に着色されたバンクシア。
日本でもここ最近、ワイルドフラワーが沢山出てきています。

他にも、今年よく花市場で見たコリアンダーの花や、より花が小さいタイプのカスミソウなど、日本で見初めの花材がパリのお花屋さんにも並んでいました。
あとはやっぱり美しいバラがパリらしい。
そして、地震の多い日本では真似出来ない、壁にずらっと並べられた花器。
猛暑となったフランスではありますが、どのお店もお花が溢れていて、いかにフランスの人が日常的にお花を飾るのかという事が伺えます。
街を歩いていても、お店のショーウィンドウには商品と一緒にお花が飾られていたり、お惣菜やさんのカウンターの上にも、大きな花瓶に生けた花があったり。

お花を飾る事、それを見る事、そのお手入れをする事は、人の気持ちを豊かで優しくします。

日本ではまず“どれが一番長持ちしますか?”とか、“ドライフラワーに出来る花はどれですか?”と、花自体の美しさや好みよりも、枯れる事を嫌がる傾向が、オーダーを通して感じます。

“あの人を喜ばせたいからこの花を”とか、“今日落ち込んだから今癒してくれるこの花を”という、音楽を聴いたり、美味しい物を食べるような感覚でお花を選ぶフランスの人達が、とても素敵に映りました。
皆の日常に、植物がそっと寄り添ってくれることを願い、その時々の私なりのお花の楽しみ方や、花屋として植物と向かい合う中で気付いた素敵な発見をお話していきます。
岡田 真結子
フラワーデザイナー/バーテンダー
Relierが作る作品や空間は 植物の持つ美しさを最大限に引き出す事を、何よりも大切に考えています。 大輪の花や丸いフォルムの花、シフォンのように柔らかい花びらや、 香水のように甘い香りを放つ花。 美しさに驚きと感動をプラスして、五感で感じるお花をご提案します。
flower & bar Relier ルリエ
〒550-0001大阪市西区土佐堀1丁目6-10 土佐堀トキワビル101
定休日:土・日・祝日(土曜日はレッスンのみ)
TEL:06-6131-4623
HP:http://relier-fleurs.com/  
BLOG:http://ameblo.jp/fleur-relier
FB:fleurRelier
instagram:flowerandbarrelier

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